ルーキーは確かに頭がおかしかった。(前編)
らむねパパさんから『しりとりバトン』を受け取りました!!
らむねパパさんありがとうございます!!☺️
らむねパパさんは息子さんのエッセイを書かれているのですが、言葉選びのセンスが素晴らしく、
笑えて、読んだ後に優しい気持ちになれるのです。
マイキーさん素敵な企画をありがとうございます🙇
さて、お題は「る」です!!
らむねパパさんが記事で取り上げてくれた、
『病院に行ったら医者の方が重症だった』
で登場した河原先輩の視点で書きました。
新人は毎日人間です。
記事は河原先輩に聞いた話を元にしています。
ルーキーは確かに頭がおかしかった。
著者 毎日人間(介護士)
介護現場は常に人手不足だ。
新しく入った女の子は前の職場で日高さんと
一緒に働いていた女の子らしい。
仕事の出来る日高さんが誘った子なので、
悪い子ではないのだろうが、
私は日高さんから気になる情報を得ていた。
「良く働くし良い子だよ。ただ、ちょっと…
いや、だいぶ…うん。」
日高さんは言い淀んで、真面目な顔で言った。
「頭はおかしい」
その一言で、「良く働くし良い子だよ」は台無しになった。
日高さんは「河原さんは絶対に好きなタイプだよ」と笑っていたが、私は「頭のおかしい奴」と上手くやれる自信がない。
噂の新人は悲鳴と共にやって来た。
「やべぇッス!!!やべぇッス!!!」
出川哲朗のヤンキーバージョンみたいな鳴き声を上げながら、喧しい奴が入って来た。
「あ、私、○○です!!!
よろしくお願いします!!!」
新人が深々とお辞儀をする。
部活動かよ、声でっか
「私は河原です。よろしくお願いします。」
「川島さん!!ヤベェんですよ!!
私、魚捌けないんですよ!!
ナマズとか無理なんですよ!!」
「ナマズ?」
「正月メニューに「紅白なまず」とか書いてあって、ぬるぬるのナマズ来るやつですよね?
そいつら生きたまま来るんですよね?
仕留めるとこから自分がやる感じですよね?
虫とかは平気で殺せるけど、ナマズとかちょっと…リアル過ぎて、命怖すぎて…ちょっと私には荷が重いので、ちょっとごめんだけど……」
「今日で辞めます」
本当に申し訳ないですと新人が深々とお辞儀をした。
「紅白なますは「人参と大根」だよ」
私がそう言うと、新人は目を丸くした。
「えぇえーーー!?ナマズなのに!?」
「なますだよ。な・ま・す」
仕方がないのでスマホで検索して「紅白なます」を見せてあげると、新人は安心したように
ゲラゲラ笑った。
出会って間もないのに、この子の喜怒哀楽を全て見た。
「あ、私○○です!!」
「さっき聞いたよ」
「お名前は何ですか?」
「さっきも言ったよ……河原だよ。」
「川島さん!!!教えてくれてありがとうございました!!!」
「河原、か・わ・は・ら」
─────
「河原先輩!!昨日の鬼滅観ました!?
胸熱過ぎませんか!?」
「ヤバかったーー!めっちゃ泣いたーー!」
「あ!健康診断の後、飯どうします?」
「病院の近くにスシローあるからそこにしよ」
「よっしゃー!!私、スシロー好きッス!!」
今では頭のおかしい新人とすっかり仲良くなってしまった。
そんな私もどこかおかしいのだろう。
まさか、健康診断を行う病院が我々よりも
「おかしい」ということを私達はまだ知らない。
『病院に行ったら医者の方が重症だった』
に続く。
『しりとりバトン』は繋げても、繋げなくてもいいそうです。
私は記念にこのまま飼うことにしました。
「しりとり企画」から頂いたので、『しり♀』と名付けました。
正式名称は『毎日しり』です。
今では私の大切な相棒です。
この『しり♀』に弟が出来ました。
続編『ビビり散らす私。24時間テレビチャリティーランナーに三回も選ばれる。(後編)』に続く
