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《挫画原䜜》 盆栜甲子園 【第䞀話】


あらすじ

この挫画の䞻人公・叀橋友暹菜は、勉匷もスポヌツも趣味もこれず蚀っお秀でたずころのない、ごくごく平凡でどこにでもいそうな高校二幎生女子。
ずころが地元の老舗盆栜園の四代目に圓たる同孊幎男子・颚間幹矢が、翌幎銙川県で開催予定の「第䞀回盆栜甲子園」に出堎するず決意し、盆栜郚を立ち䞊げたこずから、幹矢にほのかな奜意を抱いおいた友暹菜も、それたで芋たこずも聞いたこずもなかった盆栜の䞖界に巻き蟌たれお行く。
しかも、盆栜はド玠人なはずの友暹菜には、暹朚ず念話できるずいう、思いもよらない胜力が秘められおいたのだ  。
前代未聞の《盆栜バトル》を通じお若者たちの成長を描く、愛ず友情の孊園青春コメディです

第䞀話

 東北地方南郚。犏島県垂。
 䞀面のモモ畑ずリンゎ畑ずサクランボ畑に囲たれお建぀、県立暁山ぎょうざん高等孊校。通称「ギョヌザ高」。
 歎史は長いものの、最近では生埒数が枛っお、別の高校ずの統廃合も噂されおいる。
 倏䌑み明け。ホヌムルヌムの開始を告げるチャむムが鳎った。
 䌑みボケのボヌッずした頭のたた、窓際の垭にだらしなく腰かけ、机に半分突っ䌏しお眠たげに黒板に目をやる女子生埒䞀名。
 圌女の名は叀橋ふるはし友暹菜ゆきな。
 この物語の䞻人公である。
 だが、本人にその自芚はたったくない。
 これから自分の身に起こるであろう波瀟䞇䞈の出来事を、圌女は圓然、知る由もない  。

☆

「しっかしさヌ、ただ八月だっおのに、䜕で孊校始たるかねヌ。こちずら小孊生のずきからずっず、『お前たちは倏䌑みが短い分、冬䌑みが長いんだぞ』っお䞞め蟌たれおきたけど、それっおホントは嘘じゃん」
 担任が珟れないのをよいこずに、前の垭の新藀しんどう愛里あいりが、身䜓ごずペッコラショず振り向いお友暹菜に話しかけた。
「たヌそヌだけどヌ、あず䞀週間䜙蚈に䌑んだからっおヌ、宿題終わるわけじゃないしヌ」
「ゲッ 友暹菜、たさか今幎も宿題ただなの」
「うヌん  半分くらいは」
 今幎の倏もひたすら遊び呆けおしたった。反省ハンセヌ。いや反省だけなら猿でもできる。
 ぀ヌかさ、遊び盞手はずっず愛理だったのに、わたしは宿題終わっおなくお、愛里は党郚枈たせおるの、おかしくない
「マズむよ、友暹菜  たた荒垣あらがきに締め䞊げられるっお」
「だいじょヌぶヌ。さすがに荒垣の分だけは、きっちり仕䞊げおあるから」
 そこたで喋ったずころで、教宀の前の扉がガラリず開いた。担任の荒垣琎こずが、長い髪をなびかせ、䞍敵な笑みを浮かべながら入っおくる。新孊期初日からホヌムルヌムに遅刻ずは、䞇事においお抜かりのない圌女には珍しい。
「お」
「ん」
 愛里が䜕かに驚いお声を䞊げた。぀られお友暹菜も顔を䞊げる。
 荒垣の埌ろに、どこかで芋たこずのある男子生埒の姿。
「あの人  確か組の」
「ええっず  颚間かざた幹矢みきや」
「どうしおアむツが 愛里、䜕か聞いおた」
「ううん。党然」
 荒垣がコホンず䞀぀、咳払いをした。ザワ぀いおいた教宀がたちたち静たる。
「皆さん、突然ですが、組の颚間くんから、皆さんにお願いがあるそうです。二幎生ず䞀幎生の党クラスで話をしおよいず、校長先生からも了承をいただいおいたす」
 䜕 䜕 緊匵が高たっお、教宀䞭の芖線が黒板の前に立っおいる幹矢に集䞭した。幹矢はほんのちょっずたじろいだ様子だったが、ゎクリず唟を飲み蟌んだあず、こう切り出した。
「ええっず、来幎の倏䌑み、四囜の銙川県垂においお『第䞀回党囜高等孊校盆栜遞手暩倧䌚』、略しお『盆栜甲子園』が開催されたす。みんな、知っおいるかどうかわからないけど、俺の家はひいじいちゃんの代からずっず盆栜䜜りをしおいお。蚀っおみれば『盆栜屋』です。その盆栜屋に生たれた四代目ずしお、どうしおも『盆栜甲子園』に出堎したいず思っおいたす。でも」
 友暹菜は再び、机に突っ䌏した。䜕だ。わたしにはたったく関係のない話だった。
「この高校には盆栜郚がありたせん。『盆栜甲子園』に出堎するには、䞉人䞀組でチヌムを組む必芁がありたす。誰か俺ず䞀緒に『盆栜甲子園』に出堎しおくれる人はいたせんか 盆栜の䜜り方は俺が党郚教えたす。よろしくお願いしたすッ」
 幹矢が深々ず頭を䞋げる。
 だが、組の生埒からは、䞀切反応なし。圓たり前ず蚀えば圓たり前だ。突然そんなむミフな話を振られたずころで  。
 けれども幹矢は、いじける玠振りも芋せず、
「いたすぐじゃなくおもいいんで。その気になったら、い぀でも声をかけおください」
 ず蚀い眮くず、教宀をあずにした。
「さお」荒垣が続きを匕き取る。「たずは明日の実力テストの時間割確認から」

☆

 垰りの電車。
 今日も今日ずお西の空に日が暮れる。
 オモチャみたいな二䞡線成の電車はガタゎト揺れながら走り続ける。
 たばらに座垭を埋めおいる倧人たち。子どもたち。枩泉のある終点駅から垰っおきた芳光客。
 窓の倖に芋えるのは。
 時間が止たったような䞭叀自動車店。
 い぀の間にか建っおいた携垯電話の基地局のアンテナ。
 䞀斉に薄黄金色に染たり始めた田んが。
 その向こうには、ショッピングモヌルずも呌べない芏暡の、党囜チェヌンのスヌパヌマヌケット。
「あヌ、友暹菜よヌ」
 䞊んで座っおいた愛里が、䜕気ない口調で話しかけおきた。
「なによヌ」
 ず友暹菜。
「颚間っお、むケメンだよな」
「そ、そヌかなヌな、なんだよ、ず぀ぜん」
「そヌだよヌ」
「そっかヌ」
「んで、な」
「うん」
「友暹菜は颚間ずくっ぀いおみる気はないか」
「ぞ」
 友暹菜は思わず愛里の顔をたじたじず芋぀めた。
「ちょっず、䜕それ 愛里あんた、䜕蚀っおるかわかっおんの」
 自分でも気づかないうちに早口になる。友暹菜の反応を確認した愛里が、ニダリず笑った。
「ふふ、焊ったねヌ」
「焊っおなんか、ないっお」
「いヌや、脈あった」
「うっそでしょヌ」
「友暹菜」
「䜕」
「盆栜、やっおみたら」
「䜕で」
「暇そうだから」
 その蚀葉に友暹菜はグッず詰たった。痛いずころを突かれた。
 そのずおり、わたしは暇だ。正盎蚀っお、幎がら幎䞭、暇を持お䜙しおいる。たるで猫か幎寄りみたいだず家族からもからかわれおいる。だっおさあ。これず蚀っおやりたいこず、芋圓たらないし。十䞃幎間生きおきお、勉匷も、スポヌツも、趣味だっお、䜕䞀぀真剣に取り組んだこずがない。長続きしたためしがない。
「颚間くん、困っおたよヌ。教宀ではあんな感じで匷がっおたけど、本圓はすごく困っおるんだよ。ここで友暹菜が名乗り出ようものなら、間違いなく倧・倧・倧チャヌンス。評䟡爆䞊がり。思いきっおやっおみなよ」
「な、䜕で、わたしが  」
 電車が駅に到着した。愛里がサッず垭を立぀。
「あ、これから野厎くんずカラオケ行く玄束しおるから、友暹菜は䞀人で垰っお。じゃ、ねヌ」
「え あの、えヌっず  」
 そんな、殺生な  なぜ、わたしが、盆栜を。

☆

 ずりあえず、芋に行くだけである。話を聞くだけである。ただ「やる」ずは決めおいない。
 堅い意思に支えられた぀もりで、翌日の昌䌑み、友暹菜は幎組の教宀を芗いた。
あ、いた
 颚間幹矢が、教宀の䞀番埌ろの垭で、机に突っ䌏したたた眠りこけおいる。
りッ、もしかしお、わたしず同類  
 どうしよう。䞀床話を持ち出したら、断り切れないかもしれない。颚間くん、どういう性栌の人か、よくわかんないし。無理矢理匕っ匵り蟌たれたりしたら、わたし、流されおしたうかも。それっおもしかしお、セクハラずかパワハラずか、あるいは䞍同意ナントカ眪に圓たるんじゃ  友暹菜の頭の䞭で、極めお矎化された自分が、幹矢の腕にがっしりず抱き寄せられおいる劄想が、薔薇の花のように広がる。背景には、友暹菜の想像するクリスマスツリヌのような圢をした盆栜が、ずらりず䞊べられおいお  。
 友暹菜はブルブルッず銖を振り、教宀に最初の䞀歩螏み入れようずした。するず、その途端、
「おい、颚間ァ」
 野倪い声が蟺りを圧した。
 あアむツ「絵に描いたような倩然蚘念物玚䞍良高校生」吉川きっかわ檀たゆみ
 髪を逆立お、わざず乱れた制服泚暁山高校の男子は詰襟の孊生服ですを身にたずった吉川が、手䞋の二人ずずもに颚間の机を取り囲んでいる。呌ばれた幹矢は、のっそりず頭を䞊げた。
「テメ゚、うちが盆栜屋だずか蚀っおたよな。いたどきそんなケチくさい商売で、よく食っおいけるよなぁ。俺のじいちゃんも昔、盆栜やっおたけどよぉ、たたに氎やったり、枝を切ったりするだけで、ク゜぀たんなくお、あの䞖に行っちたったあずは家族も面倒芋きれないからっお、党郚捚おちたったぞ」
 幹矢はがんやりした衚情で、吉川たちを芋回した。反論しようずもしなければ、栌別腹を立おおいる様子でもない。
ちょっず。あんなひどいこず䞀方的に蚀われお、䜕で黙っおるのよ。わたしならガツンず蚀い返しおやるんだけど
「倏䌑みが終わったばかりだっおのに、『盆栜甲子園』だずか、䞀緒に盆栜やっおくれずか、しゃらくせえこず蚀っおんじゃねえよ。䞀人だけカッコ぀けやがっお」
 子どものころから、正矩感だけは人䞀倍匷いのが友暹菜である。蚀うだけ損ず頭では理解しおいるものの、筋の通らないこずに出くわすずどうしおも我慢できず、぀い口出ししおしたうのだ。
 友暹菜は、我を忘れたかのようにズカズカず教宀に入っお行くず、頭ごなしに吉川を面眵した。
「吉川 アンタ、䜕の暩利があっお他人の職業をそうやっお銬鹿にできるの それに、いたの蚀い草、おじいちゃんがお墓の䞭で泣いおるよ 䜕お情けない孫だっお。アンタのおじいちゃん、アンタのこずも盆栜のこずも、䞀生懞呜可愛がっおくれたんじゃないの」
 吉川は、鳩が豆鉄砲を喰らったみたいにぜかんずしお、友暹菜の顔を芋぀めた。
「組の  叀橋」
 吉川の頬がほんのりず桃色に染たる。なぜか芖線が䞍自然に揺れ動く。
 え 䜕それ 怒るんじゃなくお照れるっお、どゆこず
 吉川の反応を芋おいた幹矢は、䜕かに勘づいたらしかったが、あえおそれは蚀葉に出さず、黙っおその堎から立ち去ろうずした。
「おい、こら、埅おぇ」
 気づいた吉川が、問答無甚ずばかりに幹矢の襟銖を掎む。
「これからテメ゚に空手の皜叀を぀けおやろうず思っおたんだ。぀き合えッ」
「おお、吉川さん、䜕かすごい気合い入っおたすゥ」
 手䞋がわざずらしく感心しお芋せる。幹矢はスッず片手を䞊げるず、友暹菜を背埌に退かせた。
「  ったく、什和の時代に、どうしようもない骚董品だよな、お前ら」
「ほざけぇぇぇッ」
 吉川が党力で蹎りを入れた瞬間、幹矢は盞手の攻撃を玙䞀重でかわし、寞止めの正拳突きを吉川の顔面に叩き蟌んだ。
「う  ぐ」
 なすすべもなく厩れ萜ちる吉川。
「な、なぜ、友暹菜ちゃんの前で、こんな  」
 その぀ぶやきが友暹菜に届いたかどうかは、誰にもわからない。

☆

「俺さ、䞭孊を卒業するたで空手教宀に通っおおね  で、䜕しにきたの きみ」
 いかにも面倒くさそうに、幹矢が友暹菜に尋ねた。
 助け船を出しおあげたずいうのに、腹立たしい察応。
 そりゃたあ、すべおこちらの勝手ではあるが、せめお型どおりの瀌くらいは䌝えおもらいたい。
 友暹菜はムッずしお、
「いえ、䜕も甚事はないので、すぐに垰りたす」
 ず玠っ気なく答えた。
「本圓はボン  」
「ボン」
 幹矢が突然目を剥いお、話に食い぀いおきた。
「ボン  タンアメずいう食べものがどこの名物か知っおるかなヌっお」
「そんなの、宮厎に決たっおる  」
「おお、思ったより博識ですな。結構結構。あ、それず、もう䞀぀、ボン  」
「ボン」
「盆ず正月が䞀緒にくるっお蚀葉、ありたすよね。盆ず正月、本圓に䞀緒にきたら、マゞ困りたすよね」
「あのな  実際に盆ず正月が䞀緒にくるわけねヌだろ。スむカず逅を䞀緒に食ったら、身䜓がびっくりしお腹壊すだろ  ぀か、お前䞀䜓、䜕が蚀いたいんだよ」
 ふむふむ。愛里の蚀っおいたずおりだ。垂らした逌の呚りを懞呜に泳ぎ回っおおるぞ。じゃ、そろそろ。
「ボン  」
「ボン」
「  颚間くんっお、そんなにも盆栜が奜きなんですか」
「え、あ、おぉ  そりゃもちろん倧奜き、さ。俺の人生だからな、盆栜は」
「ええええええええええッ」
 教宀䞭から䞀斉に湧き䞊がる驚きの声。生埒たちが怅子から立ち䞊がるガタンガタンずいう音がけたたたしく響き枡った。
「こ、コクっおる  」
「颚間が、叀橋にコクったぞ」
「癜昌堂々  矚たしい、いや、恥ずいヌッ」
 ざわざわざわざわ。ザワザワザワザワ。
「ち、ち、ち、違ヌヌヌうッ お前ら、誀解すんなヌッ」
「ち、ち、ち、違いたヌヌヌすッ 誀解です、誀解 党郚誀解なんだから」
 党身を真っ赀に染めお固たる幹矢ず友暹菜。そこに廊䞋から荒垣先生が駆け蟌んできお、二人の手を力匷く握りしめる。
「二人ずも高校生だから、ただ早いわよ。でも、もし匏を挙げるずきは、先生が仲人になっお、心を蟌めお挚拶するから、れヌヌヌッタむに声をかけおネ♡」
 違う。違う。違う。䜕かがどんどん間違った方向に進みかけおいる。
 オネガむ。カミサマタスケテ。
 友暹菜の心の叫びが谺するのだった。

第二話ぞ぀づく


補足この挫画の狙いず背景

基本的な䜜りは、オヌ゜ドックスな孊園ラブコメスポ根ものです。
では、この䜜品のオリゞナルは䜕か
それは、盆栜ずいう、䞀般的には幎寄り趣味でずっ぀きにくいず思われがちなゞャンルを通じお、若い男女の成長物語を描く点にありたす。
そのために蚭定したのが「党囜高等孊校盆栜遞手暩倧䌚」「盆栜甲子園」ずいう架空の枠組みです。本家本元の野球の甲子園倧䌚のほかにも、俳句甲子園や写真甲子園など、高校生郚掻動を察象ずした「甲子園」はいく぀も実圚したすが、その盆栜版。党囜から集たった盆栜郚の高校生たちが、倧勢の芳客を前に、盆栜の手入れの技を競い合う倧䌚なのです残念ながら、珟実には、高校盆栜郚はほずんど存圚したせん。怜玢した限りでは、東京郜立園芞高等孊校が唯䞀ず思われたす。
挫画の舞台のモデルに遞んだ犏島県犏島垂は、日本䞉倧五葉束ごようた぀の䞀぀に数えられる「吟劻あづた五葉束」の産地であり、叀くから盆栜栜培が盛んな土地柄です。囜内でよく知られる盆栜産地ずしおは、埌玉県さいたた垂旧倧宮垂や、銙川県高束垂が挙げられるでしょう。
そしお、盆栜は今や、日本由来の䌝統文化であるず同時に、䞖界の「」であり、ペヌロッパや䞭囜、東南アゞアなどで熱い泚目を集めおいるのです

あ、それはそうず、実は犏島垂は「逃子の街」ずしお売り出し䞭なんです。
その他、わかる人にはわかる地元ネタをぜろぜろず  。


補足登堎人物第四話以降のストヌリヌにも觊れおいたす

叀橋友暹菜ふるはし・ゆきな
この挫画の䞻人公。
犏島県垂で生たれ育った、県立暁山ぎょうざん高等孊校通称ギョヌザ高の二幎生女子。十䞃歳。
成瞟優秀なわけでも、郚掻動に打ち蟌んでいるわけでもない、ごくごく平凡で、どこにでもいそうな目立たない女子高校生である。
髪型は垢抜けないし、メむクも䞋手っぎ  なのだが、よくよく芋ればそれなりに可愛らしいし、生来の気立おのよさ≒倩然ボケ気味ず盞たっお、陰で慕う男子生埒もチラホラ。
䞭でも、いたどき珍しい䞍良高校生・吉川檀からは、かなり惚れられおいる友暹菜本人にはその自芚なし。
䞀方、組の颚間幹矢のこずは、盆栜甲子園の話が持ち䞊がる前から密かに掚しおいた自芚あり。
カナヅチ。小孊生のずき、プヌルで溺れそうになったずころを新藀愛里に助けられお以来、無二の芪友に。
愛里の悪巧みに乗せられた結果、幹矢の熱血指導の䞋、盆栜甲子園出堎を目指すこずになる。
そしお、圌女には、暹朚ず念話ができるずいう、思いもよらない特殊胜力が秘められおいた

颚間幹矢かざた・みきや
暁山高校の二幎生男子。
圌で四代目ずなる「颚間盆栜園」の跡取り息子。
曟祖父は、江戞時代から受け継がれた技を習埗し、数々の銘朚を䞖話した名人。祖父や父は、海倖の盆栜家から指導の䟝頌が匕きも切らない実力掟。幹矢は、そんな盆栜䞀家で育ったサラブレッドである。盆栜以倖に興味がない「盆栜銬鹿」ずも蚀えるが、友暹菜からは「むっ぀りスケベ」の本性を芋抜かれおしたう。
玄䞀幎埌に銙川県垂で開催予定の「第䞀回党囜高等孊校盆栜遞手暩倧䌚」に䜕が䜕でも出堎したいか぀優勝したいず念じ、盆栜郚を立ち䞊げ、郚員を集めようずするものの苊戊。愛里にそそのかされおやっおきた友暹菜をしぶしぶ郚員第䞀号ずしお迎え入れる。
自分に奜意を抱いおいるらしい友暹菜を憎からず思っおいるものの、生来の唐倉朚ぶりを発揮しお、なかなか距離を瞮めるこずができない。さらに、友暹菜が暹朚ず念話できるこずを知り、同䞖代の誰よりも盆栜を愛し、打ち蟌んできたはずのアむデンティティが揺らぎ始める  。
むケメンで空手が埗意。

新藀愛里しんどう・あいり
暁山高校の二幎生女子。
䞻人公・友暹菜のクラスメヌトにしお芪友。
ちょっぎり斜に構えたずころのあるでも本圓は矩理堅いメガネっ嚘。
父子家庭で、䞋に双子の匟がいる。
幌少時から氎泳に才胜を発揮し、䞭孊生時代は将来の日本代衚候補ずも嘱望されおいたが、家族で買い物に出かけた際、運転ミスで暎走しおきたクルマから匟たちを守ろうずしお、肩を負傷。氎泳競技から遠ざかる。
垞に明るく冷静に振る舞い、自分のネガティブな偎面は䞀切芋せないタフな性栌。担任の荒垣ずりマが合う。
友暹菜ず幹矢をくっ぀けようず暗躍する。友暹菜ずは正反察で、優れたファンションセンスの持ち䞻である。

春埜亜藍はるの・あらん
垂内随䞀の進孊校か぀スヌパヌサむ゚ンスハむスクヌル指定校でもある県立花薫かくん高等孊校通称花高はなこうの䞀幎生男子。
高校は違うものの以前から敬愛しおいた荒垣先生の甘蚀に乗せられ、暁山高校盆栜郚に助っ人入郚させられおしたう花薫高校ではサむ゚ンス郚所属。䞀応兌郚。盆栜愛奜家の高校生は数が限られおいるため、盆栜甲子園では、耇数の高校の生埒がチヌムを組んでも構わないルヌルなのだ。
䞀幎生の割に態床がデカく、友暹菜たちを小銬鹿にする蚀動も目立぀が、ここぞずいう堎面では友人思いの䞀面も。
将来は䞖界的な怍物孊者を目指しおおり、知性掟の自負ずしお、友暹菜が暹朚ず念話できるなどずは「絶察に認めない」。

荒垣琎あらがき・こず
暁山高校教員科目は物理。友暹菜ず愛里のいる幎組の担任である。
自称「根がブラック」。自称「バむキングの血が八分の䞀流れおいる」。
矎貌の独身女性。博士号持ち。策士。生埒ぞの想いは人䞀倍熱いこれは自称ではないず信じたい。
幎霢は  30代くらい
勝手に盆栜郚顧問に就任し、友暹菜や幹矢らの成長を面癜がりながら芋守っおいる。

吉川檀きっかわ・たゆみ
暁山高校の二幎生男子。
いたどき存圚自䜓が貎重な「絵に描いたような倩然蚘念物玚䞍良高校生」。
友暹菜な人。空手郚䞻将だが、実は将棋の腕前の方がはるかに達者で、倢は「藀井聡倪先生ず握手しながらツヌショットで写真を撮っおもらうこず」

熊坂サツキくたさか・さ぀き
垂内で唯䞀の私立女子高等孊校・桃和ずうわ孊園に通う二幎生。
垂を地盀ずする囜䌚議員の䞀人嚘。矎人で気䜍が高いのはお玄束。
「芖察」ず称しお蚪れた暁山高校の文化祭「ダマドリ祭」で、盆栜の手入れを実挔しおいた幹矢にひず目惚れ。猛烈なアプロヌチをかける。
盆栜甲子園には自䞻応揎団を率いお遠埁し、察埌玉県代衚戊で挫けそうになった友暹菜に掻を入れ、勝利ぞず導く。
祖父は党囜に名を知られた盆栜蒐集家だが、独自路線を貫く「颚間盆栜園」ずはそりが合わない。

’おヌがんず
盆栜の街・埌玉県垂旧垂を拠点に掻動する高校生䞉人組男性二人、女性䞀人。ヒップホップを歌い螊りながら、ビヌトに合わせお盆栜を手入れするショヌでプチブレむク䞭。
リヌダヌ栌の柿厎かきざき竜介りゅうすけは、幹矢ずは昔から盆栜を介しおの知り合いラむバル。
「勝぀ためにはたず敵を知るこずから」ず枋谷での公挔を芋にきた幹矢ず友暹菜に察し、柿厎は「所詮はトヌホグの田舎盆栜」ず眵倒したうえ、「盆栜甲子園がなぜ銙川で開催なのかわからない。た、どうせ、俺たちが優勝するに決たっおるけど」ず豪語する。
幹矢から「所詮『ダさいたた』。うどんでも銙川に勝おない」ず逆ディスりをくらっお激昂し、「盆栜甲子園でお前らをコテンパンにしおやる」ず宣蚀した。いわゆる「瞬間湯沞かし噚」タむプ。