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今の自分では叶わない。だから変わる。

6/6。アマプラで待ちに待っていた、『国宝』を見ました。

歌舞伎役者をテーマとした作品。

吉沢亮さん、綺麗なお顔立ちだとは思っていましたが、こんなに女形役が合うなんて。
横浜流星さん演じる歌舞伎役者との生涯の競い合い、後ろ盾のない存在が日本の伝統芸能においていかに脆い立ち位置なのか、役者としてまた人としての盛衰。
これを見事に描いた作品だと思います。

私は歌舞伎には明るくありません。

ですが、『鷺娘』『藤娘』『道成寺』『曽根崎心中』、案外知っているものだなと自分で驚きました。
歌舞伎を見たことがなくても、おとぎ話のように何となくのストーリーは知っているものですね。
安珍清姫という言葉が自然と頭に浮かびます。

実は、映画を見終わったあと、一番頭に残ったのは演技でも映像でもありませんでした。

鷺娘の白鷺の精や、藤娘の藤の精。
どちらも人ならざるものが人に恋をし、人の姿に変身するという物語。
そのままの姿では、人と添い遂げることはできないのだなぁ…と思いました。

先日、『とある牧場での恋』という記事で、異種族間の恋を書いたためか、そんな事が私の頭に印象強く残りました。

誰かが何かを望む時、自分のままでは届かないこともあるのでしょうか。
白鷺や藤の精は人間の娘に。
女形は娘の心になりきり。
役者は芸の高みを目指して。

主題歌は『luminance』。
「輝度」を意味します。「人の目が感じる明るさ」という意味です。
きっとその光は見る人によって、眩さは異なるのでしょう。
私にはそっと落ちる優しい光に感じました。

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