展覧会レポ:西陣織×電子音楽が生む“音の織物”──HOSOO GALLERY「WAVE WEAVE」を体験
【約1,200文字、写真12枚】
WAVE WEAVE ― 音と織物の融合
HOSOO GALLERY|2025年11月13日(木)~2026年3月8日(日)

織物が音を奏でるとしたら——。
西陣の織機と電子音響が交差する、さざ波のような映像体験
《Wave Weave》。
その場に立った瞬間、時間までもが織られているように感じた。
織られた音、ほどける時間
オシャレすぎて入るのをためらうほどの入口。
けれど、一歩足を踏み入れると、空気が変わる。

「音の織物」とでもいうのだろうか。
帯の上を光がゆっくりと奥へ移動していく。
この光が音に変換されているんだろうか。

帯の上に差す光は、中央から少し右寄りに見える
つまり、この帯は衣服であり、楽譜ってことなのか。
展示は2つ。暗い展示室内を、音に導かれるように移動する。

移動中も聞こえる、とても落ち着く、アンビエントな音楽。
耳を澄ませば、空間そのものが呼吸しているようにも思える。
音が織る、もうひとつの宇宙
展示室には、画面がドーンとあって、
映画『インターステラー』を連想する。

織物工房を舞台に制作された22分の映像作品
低音が響いて、座っている場所も震えています。
音が空気ごとまとわりつき、身体にやわらかく重なっていきます。

織物の風景を細かく撮影されたもので、
音と映像が見事にシンクロします。
映像が空間に浮いているように、神秘的なものに見えます。
なんだか、音のモノリスのようです。

一見フラットに見えたスクリーンは、実は奥行きを持つ二重構造だった
抽象的な映像が続くなかで、急に電話が鳴るんです。
その音が、妙にリアルで、現実に引き戻される。

伝統とテクノロジー。
長い時間をかけて、つむがれてきた会話もあるのでしょうね。
聞こえない声に、耳を澄ませたくなります。
より深く知りたい方は、
“見え方編集者” 芝田真一さんの記事もぜひご覧になってみてください。
■information
WAVE WEAVE ― 音と織物の融合[世界初公開]カールステン・ニコライ
会期:2025年11月13日(木)~2026年3月8日(日)
会場:HOSOO GALLERY
開館時間:10:30–18:00(祝日・年末年始を除く、入場は閉館の15分前まで)
休館日: 祝、年末年始
電話:075-221-8888
料金:無料
所要時間:約30分~
混み具合:贅沢タイム
写真撮影:可能
展示もすごいけど、建物もすごい

今回の展示、面白かったのですが、「建物も魅力的でした」。
展示を見終えたあとも、ふと足を止めたくなる空間です。

1階はお店でして、チラッ👀
高級感がすごくて、姿勢が良くなります。
でも、どこかあたたかくて、居心地がいいんです。

何があるんだろうと、期待させる階段。
静けさの中に、柔らかな緊張感が漂っています。

まるで仕立てのいい服みたいに、 この建物は、心にすっとなじんでくるんです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
この展覧会、あなたならどう感じるでしょう?
コメント欄で、あなたの視点や体験を聞かせてください。
次回は、金氏徹平とthe constructions「tower (UNIVERSITY)」を予定しています(毎週水曜更新)。
ソース
会場配布資料『WAVE WEAVE ― 音と織物の融合』カールステン・ニコライ、HOSOO GALLERY
解説パネル『WAVE WEAVE ― 音と織物の融合』カールステン・ニコライ、HOSOO GALLERY※画像の転載・二次利用は、ご遠慮ください。
取材・文・写真:入江 玄
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