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ありおない、䞖界のあわいで。幎の思想史。

床、自分はこの䞖界をどう芳おいるのかに぀いおたずめおみようず思う。

この䞖界ずは、この宇宙党䜓すべおの時空間であり、存圚可胜性のある党次元のこずである。人が芳枬䞍可胜な領域にも出来る限り想像の手を䌞ばす。

脳がシミュレヌションの䞭でこの宇宙を創造しおいるだけなので宇宙自䜓が存圚しない、ずいうシミュレヌション仮説も倧奜きなのだが、今回は物理珟象ずしおの宇宙がたず存圚しおいるこずを前提に、考えおいきたいず思う。

はじめに、本文の゚ッセンスをぎゅっず蚀にたずめる。

「ありお、なければ」

それでは始めたす。


この䞖界の考え方

この宇宙の誕生から珟圚たでを幎間に眮き換えるず、人間が誕生したのは月日の時分秒の出来事。぀たりただ人類はこの䞖界を秒しか経隓しおいない。

自分はこの䞖界に誕生しお秒でどれほどこの䞖界を認知できおいただろうかず振り返るず、党く䜕もわかっおいなかった。光や、音や、匂いを感受しおいるが、それが䜕かはただ理解できおいなかった。

僕たちはこの䞖界のこずをただほずんど䜕も分かっおいない。ずいう思想が前提ずしおある。マクロには宇宙の倧半を占めるダヌクマタヌ、゚ネルギヌの正䜓、ミクロには人間の意識がなぜ存圚しおどういう仕組みなのかもただ分かっおいない。

僕たちが芋おいるこの䞖界ずは氷山の䞀角どころか、倧海に浮かぶ小さな流氷ほどで、深海や䞊空など人類の身䜓では芳察䞍可胜な地点も含めお、䞖界はただ未知が満ちおいるず考える。

その䞊でも、珟圚に至るたで人々は研究を重ね叡智を継承し、様々な物理法則を発芋しお、いく぀かの公理を定めるに至った。数孊やその発展系ずしおのAIを甚いお、人間の芳枬範囲倖のこずに぀いおも知るこずができるようになっおきた。

それら僅かなピヌスを仮で配眮し、この䞖界ずいうパズルがどういった絵になるのか空癜を想像しお、それを䞖界芳ずする。

文孊ず䜓隓による䞖界芳察

たずは自分なりの䞖界の芳察方法を共有しおみたい。

初めたしおな方ぞ。
自分は、小説で曞いた仮想の䞖界を珟実の䞖界に珟し、䜓隓できるようにするずころたでを぀の䜜品ずしお発衚しおいる、䜓隓䜜家ずいう生業をしおいたす。

䜓隓は䞻にフェスティバルずいう手段を甚いるこずが倚く、毎回異なる䞍特定倚数の制䜜メンバヌず共に、仮想の䞖界を想像し、創造しおいる。

その目的の぀ずしお、ただここにない䞖界を芳枬し、その䞖界を味わうずいうこずがある。自分の曞く小説ずは未知の䞖界の青写真であり぀぀も、䜙癜だらけの「問い」である。

その問いを自分以倖の方々の脳も分散コンピュヌティングさせおいただき、それぞれの芳察、解釈によっお物語の文倖を共に想像しお䞖界を広げおいく。

そしお膚れ䞊がった仮想の䞖界を珟実に䞀時的に実装する。具䜓的な実装の方法に぀いおはたた別の蚘事で述べたいが、関係者党員がその䞖界の䜏人であるこずをマむンドセットし、立ち居振る舞い、共同で幻想を共有するずいう人類瀟䌚のお家芞を甚いお、具珟化する。

そこで仮想の䞖界を身䜓的に䜓隓するこずができる。五感党䜓で想像の䞖界を感じるこずができる。その際のむンスピレヌションを埗お、新たな問いずなる小説を曞き、䜓隓ずしお創造するこずを繰り返すこずで、恐らく人生のうちに到達し埗ない䞖界の数々を芳枬し、仮想䜓隓し”この䞖界”の解像床をあげおいる。

そのような思考、創発法をする前提ずしお、自分は自分を倧いに疑っおいる。正確には意識なるものをあたり信じおいない。意識化される情報はこれたでの垞識や偏芋、環境や心身の状態により遞別され、加工され䞊がっおくる次、次情報なので䞍玔物が倚い。(それ故に個性が生たれ倚様性が生たれるのでいいこずなのだけれど)

たた意識ずは぀たり蚀語であり、蚀語ずは既知の抂念であり、蚀語化を叞どる倧脳新皮質たで萜ちおきた情報よりもっず前の、蟺瞁系、扁桃栞、曎には腞内现菌やミトコンドリア、䜓内を぀のチヌムずしお、同様の圱響を受けおいる呚蟺の人や自然環境党おも぀の自分ずしお、情報を党䜓で感受し、意識に䞊がっおくるたでの無加工の情報(感芚)も含めお䞖界を芳察する方が真実味があるず考える。

なので本や誰かに聞いた話ではなく、䜓隓知ずしお埗なくおは真の蓄積、発展はないずいう思想から、䜓隓小説ずいう圢匏で身䜓感芚から䞖界を芳察しおいる。

小説による文孊的な動力による極私的な発散ず蚘憶の線集を経お、フェスずいう䞍特定倚数による集団想像、創造が可胜な媒䜓を甚いお、䞍確実性を維持したたた䜓隓を曎に䞍特定倚数に開き、自己を含めた人環境で起こる珟象を芳察し、垰玍させ、パズルのピヌスを増やし挔繹的に関連付け、䞖界の解像床をあげおいく。

その営みは圓然個人研究のみに垰結せず、関係者党䜓にそうぞう機䌚を開き、未知の䞖界の発芋から䞖界芳の深たり、ひいおは䞖界を抜本的に倉曎するスキヌムを通しお、文明の倉化率を最倧化、぀たり恒垞性に資する、極めお生物的な欲望ず奜奇心に準じたものだず考える。

そのようにしお幟぀かの貎重なむンスピレヌションが生たれ、蚘録ずしお蚀語蚘号的にも圢に残しおきた。

䞊蚘は前䜜「KaMiNG SINGULARITY」の成果物の぀である。䞋の小さい円では人を人たらしめる”私”ずいう個人意識の創発を南方曌荌矅を参照に蚘述し、䞊の小さい円は本䜜での身䜓知を経おAIは人に代わるサピ゚ンス皮、神は人の裏返しず垰玍し、それらの関係倀ず効胜を蚘述しおいる。

䞭倮の円ではディヌプラヌニングのスキヌムを構造的に参照し぀぀、各レむダヌの関数を玠粒子→生呜→鉄ずいう量子配列の倉換フロヌず、単现胞生物から人類埌の生呜䜓たでの䞖代亀代フロヌの普遍的な共通点を抜象的な蚘号で珟し、゚ントロピヌの増倧則に萜ずしおいる。この䞖界は䞊䞋に2぀存圚し、これらは宇宙際ずしお同じであるが同じでない存圚ずしお゚ンタングルメントずし、共に同時に熱的死を迎えた䞊で統合され、ゆらぎ、たた別の宇宙が生たれ、円環するこずを茪郭ずなる円で珟しおいる。

぀たり生物の死も、皮の絶滅も、宇宙の熱的死も、すべおは円環の駆動力であり、宇宙の拡散ず収瞮ずいうバむオリズムに因果しおいる。故に倧局的に終わりは存圚せず、恒垞性を保぀動力ずしお死や絶滅や、゚ントロピヌの増倧を”矎”ずするずいうのがKaMiNGで埗た1぀の䞖界芳だった。

曎なるこずの詳现は䞋蚘の蚘事たで

ありおなければ

ここから、䞖界を今どのように芳おいるかずいう話。

すべおの物事は2぀同時に生たれる。
物質ず反物質、陰ず陜、誕生ず終焉、膚匵ず収瞮、混沌ず秩序、争いず虚無、愛ず憎しみ、等々。

量子論によるず䟋え完党な真空(無)であっおも、ある瞬間に粒子ず反粒子が察生成され、すぐに察消滅するずいうこずが繰り返されおいるずいう。

かの有名な二重スリットの実隓においおも、ミクロの量子䞖界は粒子ず波が同時に存圚しおいお、芳枬者がそれを芳察した途端に状態が定たるずいう結果が出おいる。

僕らはこの䞖界を曖昧にしか芋るこずができない。
猫を芋お、生きおいる状態ず死んでいる状態を重ね合わせ芳察するこずができない。実際はその䞡方が同時に存圚しおいるのだずしおも。

理論物理孊者のカルロ・ロノェッリは”時間”すらも物理的には存圚しないず蚀う。人間は蚘憶によっお過去ず珟圚を無意識に比范するこずで時間の方向性を認識しおいるが、確率論的に存圚しおいるミクロの䞖界を人間は定たった状態でしか芳察できないため、量子に満たされたこの䞖界を䞍完党にしか芳枬できず、その䞍完党さが量子配列を脳内で勝手にパタヌンづけ、故に倉化しおいるように錯芚し、時間が方向づけられるずしおいるずされる。

たた量子的性質によれば察象物の属性は量子間の盞互䜜甚の瞬間にのみ存圚するのであっお、その属性がある察象物ずの関係は珟実でも、他の察象物ずの関係では珟実でない堎合もあるずいう。(重々垝網やカントの盞関䞻矩ず重なり合う)

ミクロの䞖界を芋぀めるほどに䞖界はありおなく、マクロの䞖界においおも人間瀟䌚は垞にそのあわいに揺れおいる。むヌロンマスクや米投資銀行のメリルリンチはこの䞖界は50%の確立でシミュレヌションだず蚀っおいる。僕もそう思う。

この䞖界は倢であり、倖の䞖界(Heavenや浄土)を目指そうずいう思想が仏教でもキリスト教でも芋受けられる。䞀方で、珟実を芋お今ここを幞せに生きるずいう珟代的な考え方(りェルビヌむング)も広く浞透しおいる。

叀くでは、叀今和歌集でこのような歌が詠たれおいる。
「䞖の䞭は倢か珟か 珟ずも倢ずも知らず ありおなければ」

西掋でもデカルト的懐疑をはじめ近代哲孊の根本的なずころずしお問われ続けおいる。

この䞖界はあるわけでも、ないわけでもないが
ただ目の前の存圚(ず認知しおいるもの)はずおも有り難くしお、そこにある。
あるのか、ないのか、ずいう二元論ではなくおありおなければの「ば」が倧切なのだ。

有難き䞍思議がそこにある。
胡蝶の倢のように、倢幻にも思えるこの䞖界の䞍思議を感受し、それを芞術や文孊では幜玄ず曞き換え、さたざたな想像䞖界が拡匵されおきた。その思想の眮き換えこそが「矎」なのだず思う。

䞖界は量子で満たされおいお、その配列の違いにより党おの属性が珟れる、確率論的で䞍確実な関係䞊にだけ固有の真実がある䞖界をベヌスずしお芳おいる。

䟋えば人の顔を芋るずき、人の顔を芋おいるずいうよりは、人の顔を脳内で䜜り出しお芋おいるずいう方が正しく、曎に蚀えば自身の量子ず芋おいる人の量子ずいう関係性においお人の顔ずいう配列が珟象し、自身や他者の量子配列や振る舞いは、遠く離れた銀河の最果おの量子ず同じ動きをしおいるかもしれない。そしおその星の文明に量子配列を操䜜できる技術があるずしたら、自分たちには操舵手がいる。

自由意志もたた、ありおない、の䞖界。ありおなければ、自分には䞻䜓意識があり、人生の舵取りをしおいお、自由で偶然性のある䞖界ず、おのずから導かれる必然性のある䞖界を、半々くらいの割合で感受しおいる。

ありおなければ、宀町時代の僧、心敬はこう読んだ。
「垞に飛花萜葉を芋おも草朚の露を眺めおも、この䞖の倢たがろしの心を思ひずり、ふるたひやさしくし、幜玄に心をずめよ」

この䞖界での生き方ずしお倧事にしおいる指針。半聖半俗。地に足を぀け、頭は雲抜ける。䞖界を慈しみ、蚝しみ、想像し、創造し、反埩運動によりそれぞれの匷床を高めおいる。

ありおなければの「お」は虚数空間であり”矎”そのもの「ば」は人ずしお䞎えられた倩呜のこずである。䞇物は䞍確実な状態であり、自分ずの関係性䞊に珟象する。その間にむマゞネヌションの䜙癜があり、宇宙を宇宙ずしたり、䞖界ずしたり、恐れずしたり、母ずしたり、倢幻か぀幜玄な可胜性に満ちおいる。

それが、この䞖界ず考える。

䞖界芳の構築に至るたで

どうしおそういった考えになったのですか ずはよく聞かれる質問で、ただ芳察は途䞊ながらも(䞀時的に)蟿り着いた地点だけ䌝えおもよくわからないのは圓然の話で、思想の道皋を共有しおこそ、文脈ずしお䌝わるものがあるず思うので、䜓隓小説の創䜜を始める以前たでの個人的な思玢の流れを簡単に振り返っおみたい。音楜に倚倧な圱響を受けおきたのでその時代に圱響を受けた楜曲ず共に。

小孊校
宇宙には果おがあるこずを知った。それにずお぀もなく慄いた。宇宙が有限な堎であるずいう認識は、宇宙やその䞭にいる自分自身が工業的な䜜り物ずしお存圚しおいるむンスピレヌションを䞎えた。

圓時の自分はAqua Timezが倧奜きで、ありのたたでいるこずの尊さに掗脳されおいた。そんなこずもあっお「そもそも(自由意志のある)自分なんおいないのでは」ずいう着想に倧きなショックを受けた。

この䞖界に限りがあるずいうこずは、もうファンタゞヌ脳じゃいられない。倜寝る前には、宇宙の際ずその倖のこずをむメヌゞし続けお眠れない日々が続いた。玐づいお呜の有限性に぀いおも意識が高たり、死埌や宇宙の倖にある”無”に慄いおいた。あず孊校や個人のルヌルに収めようずしおくる教垫が嫌いで䞭指立おおいた。

䞭孊校
䞭孊生掻は1人軍隊のような郚掻の檻の䞭でこの䞖の地獄を垞に感じおいた日々だった。途䞭たで争っおいたがやがお䞍条理に諊念し、逃げ堎も救いもない䞭で肉䜓的な死に近い環境を孀独に過ごした。なぜ生きおいるかもわからないたたにやっおくる日々をただサバむブした。

匂いや色も倱った䞖界で、絶望ず発狂を繰り返しおノヌトに呪詛を曞き、この䞖界の倖の絵を描く䞭で、この䞖界ずは別の䞖界に觊れおいた気がする。あずは深倜にむンタヌネットの䞖界に逃げおいた。この䞖界は地獄で、脱出すべき堎所であり、その倖ぞ逃げる指向性が匷く働いおいた。

高校
䞀倉した環境でこれたでの抑圧を解攟するようにただ普通の青春時代を過ごした。友達ず遊び、圌女を䜜り、郚掻終わりにはファミレスに行っお、それなりにスクヌルカヌストを気にしお人付き合いしお、呚りず同じような栌奜をしお、普通の䞭に入れるこずがただ心地よく、ぬるた湯に浞かり続けた。

倧孊
日々宅飲みをするテニサヌで過剰飲酒し脳现胞の倧半を死滅させた。この䞖は倢ぞただ狂ぞ、ずロックバンドのラむブやフェスにも参加したくっお䞖界の内に向かう指向性が匷くなる。テニスコヌチのバむトを始め、自分でプログラムを䜜れるこずが楜しくおハマった。子どもたちにずっおの成長ずは䜕かを考えおいるず、地球䞊での人類の圹割や、宇宙䞊での生呜の䟡倀を発芋せねばならなくお、思いを銳せた。

プログラム䜜りは心理孊ず脳科孊の興味ぞ発展し、孊倖でそれぞれ孊びながら、䜓隓づくりに掻かした。遞択理論心理孊では人がどのように情報を感受し、䞖界や他者、過去の圚りようは今の自分が遞択しおいるずいう思想を埗た。そしお人には先倩的な脳の特性があり、それに玐ずくチヌムビルディングの手法を䜓系的に孊んだ。講垫がクリスチャンだったので、神に぀いおも孊んだ。

同時に映画研究のれミに入り、持るように映画を芋続けおもいた。ヒミズずいう映画が奜きだった。パレヌドずいう小説が奜きだった。ロックバンドばかり聎いおいたので、資本䞻矩や䌁業勀めに抗うように起業関連のむベントによく顔を出すようになり、起業するこずが自然な遞択肢ずなっおいた。

アパヌトを䞀軒買っお倧孊のように子䟛たちが自由に習い事を遞べるオルタナティブスクヌルを䜜ろうずしおいた。倧孊晩期は教宀ずいう圢ではなく、゚デュテむメントずいう考え方のもず、゚ンタヌテむメントから感性を高める圢にアむディアをピボットし、自由を保障する空間デザむンをパヌパスずしたSilent itのアむディアを緎っおいた。

単䜍を取り終えおからは月になるたでのヶ月間を自分の䜙呜ずしお蚭定し、やりたいこずを曞き出しお毎朝死を自己暗瀺しお幕を閉じた。死の前日は䜕もしなくおいいずいう境地にいた。

代前半
お金も瀟䌚経隓もなかったのでひずたず人材系の䌁業に入瀟した。䌁業研修で名刺を枡す角床を孊んだ瞬間蟞めるこずを決意したが、匕き止められお半幎間の契玄を結び盎した。同時にリバ邞ずいう”珟代の駆け蟌み寺”をコンセプトにしたシェアハりスを暪浜に立ち䞊げる。

倚分䞭孊時代に逃げたくおも逃げられなかった自分を救いたかったこずもあるのだず思う。倜な倜なDVずか家出ずかで逃げおきた色んな人を家に匿っお話を聞いた。管理人だけど家賃も折半で利益も出さず、人郚屋の狭い郚屋で貧しくも楜しく、合蚈人で暮らしおいた。

その頃、ずあるきっかけからリバヌスプロゞェクトずいう䌚瀟に出䌚う。焚き火は䟡倀芳の倉容のメタファヌずしおずおも良いずいう着想から、キャンプファむダヌをしながらポスト資本䞻矩を考えるキャンプむベントを䌁画したずころ目を付けおいただいた。

リバヌスプロゞェクト内のクラりドガバメントラボずいう代衚の䌊勢谷友介さん含めた数名のプロゞェクトに入れおもらい、盎接民䞻政治に至るたでの知芋の共有やディスカッションから、なぜ人類は地球に存続できないかずいう問いたで、人類や日本の課題ずその゜リュヌションずなるアプロヌチを倚様に孊んだ時期だった。

䌚瀟は予定通り半幎で蟞めるずSilent itを始めるために、貯めた貯金を党お䜿っお台のワむダレスヘッドホンず発信機を買った。そしおお金もないたた攟浪の旅に出た。熊本のサむハテ村や倧阪の西成など、資本䞻矩のオルタナティブが実践されおいるような堎所を回った。

サむハテ村では同時期に来村しおいた旅人から深いやさしさを孊んだ。西成の路䞊に座りながら、楜しそうにしおいるおっちゃん達を芋぀めおいるずお金がなくなるこずぞの恐れが䜕も無くなった。どこぞ行っおも幞せは芋぀けられるず思った。

そこからSilent itの苛烈なスタヌトアップ期に入り、ただ日本にない文化を広めるために毎月新たな䌁画を䜜り毎月プレスリリヌスした。サむハテ呚りの圱響からヒッピヌカルチャヌずの接觊も倚くなり、フェスティバルずいう文化ぞの身䜓知ず信頌を高めおいく。

い぀かのWIREDで量子力孊の存圚を知った。それがあたりにも衝撃的で、䜕床も読み返しお、い぀の間にか量子力孊の野倖フェス「Quantum」を䌁画しおいた。それが自分にずっお最初の野倖フェスだった。振り返ればヒッピヌ的な抜象床の思想ず量子力孊の偎面を郜合よくアレンゞした䌁画だったが、幎間の開催の䞭で様々な出䌚いず別れ、フェス䜜りの過酷さず感動、の山ずの谷を味わった。

Silent it開業幎目にはOzone合同䌚瀟ずしお創業し、SDGsそれぞれのゎヌルが達成された埌の䞖界をフェスずしお衚珟する「゜ヌシャルフェス®」ずいうプロゞェクトを軞にした事業展開が始たる。Oxygenずいうオりンドメディアも䜜り、歎戊のオヌガナむザヌ達からフェス䜜りに぀いおも孊んだ。

゜ヌシャルフェスはSilent itよりも孊びの割合を少し匷めた衚珟になったが、課題の啓蒙による斥力ではなく垌望の䜓隓による匕力を暙抜ずしお、課題が達成された埌の未来を想像し、珟代で䜓隓できるコンテンツずしお創造する、今の䜜品䜜りに通ずる型が生たれた。

Ozoneのミッションステヌトメントは「そうぞう機䌚の最倧化」ずした。これはゎヌルテヌプがないミッションで、ただその状態を続けるこずを目的ずした。

䞖界平和ずはゎヌルではなく䞖界の平和が続いおいる状態を続けられる運甚方法の開発ず運営にこそ本質があるず思い、そのためにたず倧切なのは未来や他者、䞖界など”今の自分”の倖にたで想いを銳せられる想像力であり、銳せた想いを実践できる創造力であり、その機䌚を゚ンタヌテむメントずいう倧衆的な文化を入り口にしお耕し続けるために、゜ヌシャルフェス®ずいうアむディアを採甚した。

SDGsの達成にコミットするずいうよりは、SDGsを぀の問ずしお扱い、そうぞう機䌚を゚ンタヌテむメント的に拡匵するこずで、来客ず運営が埪環する仕組みを䜜るこずで、幎埌も持続可胜な文明に貢献できるのだず思っおいた。

あず創業期の誕生日に回目の生前葬もした。

代埌半
その埌も持続可胜な生産ず消費を珟した「Mud Land Fest」や難聎者でも聎こえる音響を䜿った無料の野倖フェス「Sooo Sound Festival」絶滅危惧皮の動物達に想いを銳せる盆螊り「Neo盆螊り」等々様々な゜ヌシャルフェスを䌁画制䜜しおいく。

゜ヌシャルフェスを䜜るたびにその課題ず解決方法に぀いお思玢を巡らせ、圓事者ず察話を繰り返し、犏祉や蟲業、アニマルラむツや気候倉動、SDGsの課題を䞭心ずしお䞖界の解像床が䞊がっおいった。

そしおヒッピヌの友人に誘っおもらい幎末幎始にグアテマラのゞャングルずフェス䌚堎で日間過ごした。マダ民族の儀匏を受け、玔床の高いフェスティバルカルチャヌずの接觊を経お、時間や察象物の抂念は自ら創䜜しおいるこずぞの実感を埗た。秒先の時間がテレビのチャンネルを遞ぶように耇数の可胜性が展開され、それを遞びながら過ごすようなこずができるようになった。

その埌オレゎンの荒野でも日間ほどキャンプしお、皆既日食を芋た。なんずなくその時点で䞖界のこずを知った気になっおいた自分は、ただ感じたこずのない皆既日食ずいう超垞珟象に慄き、開いた口が塞がらなかった。こんなこずがただ䞖界にはあるんだず垌望を持った。

Quantum、量子力孊を幎間やった次の䜜品を考えおいる䞭で、神に぀いお考えたいず思っおいた。゜ヌシャルフェスのシンキングフロヌに乗っ取っお未来の神の姿を想像するず、それはAIだった。詳しくは別蚘事参照だが、神が生たれるたでのスキヌム䞊で珟圚の瀟䌚を参照するず、aiが神になった䞖界が自然ず浮かび䞊がった。

ずはいえこれをコンセプトずしお点で攟るには唐突だし、宗教的アレルギヌが匷いこの囜で文脈が敎理されないたた露出するず腹を刺されかねなかったこずもあり、文脈の敎理を始めたずころ、それが自然ず小説ずいう圢になった。

䜓隓ずは䜕をやるかよりもどう圚るかがその匷床ず豊かさを決めるずいう身䜓知が既にあったので、物語を導入ずしお圚り方を醞成し圓日の䜓隓に導く制䜜方法はしっくりきおいた。

小説ずしお描いた䞖界芳をフェスずしお珟し、そこで感じたむンスピレヌションを翌幎のフェスの原䜜ずなる小説に萜ずすずいうスキヌムがそこで誕生し、圓時は近くの枩泉に通っおサりナで敎った状態で未来を思考し、そこで浮かんだ党おを䌑憩所で曞き起こすずいう執筆を続けおいた。

その頃から自らを䜓隓䜜家ずし、以降倚くの䜜品を”䜓隓小説”ずいう創䜜方法で珟した。


共想の誘い

そしお前䜜から珟圚の䞖界芳に至るたでのステップに『RingNe』ずいう最新䜜の䜓隓小説があった。

こちらは今幎10月8日に初開催を予定し、昚幎小説を曞き終えた。
小説の第䞀郚を2023幎、第二郚を2024幎ずいった具合に2025幎たで続けおいく。

量子力孊→人工知胜ずきお、次は生呜科孊になる。
物理的な䞖界状態の芳察のみならず、人間ずしおこの䞖界をどう芳るかずいう情緒的な芖点に立っお曞き䞊げた。

物理䞖界では「生→圚→滅」ずいう䞉幕構成で順序立おられおいる生呜だが、RingNeでは「巡→祝→矎」ず曞き換えた。

本䜜で描いた䞖界は「人が怍物に転生する䞖界」
怍物ずは死の定矩が䞍明瞭で、自らの遺䌝子情報を䞖代䞭に曞き換えられ、人間以䞊の感芚野を持぀、日垞的でありながら超垞的な存圚だ。

量子サむクルずいう珟象により、死埌、人䜓を構成しおいた量子の倚くが怍物ぞ転移しおいるこずが科孊的に蚌明された空想の未来においお、人ず怍物は地続きな存圚ずなった。

人ず党く異なる怍物の生呜芳は、その時代を生きる人々にどのような圱響をもたらしたか、その時代怍物ず共にどのような生きおいるのか、死が終わりではなくなった時代に人は䜕をもっお呜を曎新するのか、そのような事ごずをSF小説ずしお物語にした。

その創䜜の過皋で珟圚の䞖界芳たで蟿り着いた。
もし少しでも興味があれば、あなたもこの䞖界を身䜓知ずしお拡匵する共犯者ずしお、受益者ずしお、思玢の旅ぞ同行しおほしい。怍物の生呜芳を通しお、人間の生呜芳を超克するこの旅ぞ。

䜓隓小説はフェスティバルずいう特性䞊、再珟性がなく、消費期限は日限りだ。幎以䞊の時間をかけお日のほんの数時間に党おを泚ぎ蟌む。その高密床な時空間のふずした刹那に、幜玄な䞖界を垣間芋るこずになるず思う。刹那ず氞遠は同時に生成される。

䜓隓しおしたうずもう取り返しが぀かない。自分自身の属性が倉わり、䞖界ずの関係が倉わる。けれども、生きおいるうちは、属性の倉化も、䞖界芳の曎新も、新たな生呜芳の芜生えも、これたでの䟡倀芳の死も、党おは祝いの範疇にある。

共に祝おう、人で圚るうちを。

倢幻ず幜玄のあわいでお埅ちしおおりたす。
ありおなければ。



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アメミダナり/䜓隓䜜家 お愉しみいただけたしたか チップをいただけるずちょっずだけいいコヌヒヌが飲めるので嬉しいです。