不登校の子どもたちと始業式。
コーテはカレンダーを見ながら、
ため息をつく日々。
「ママ、もうすぐ始業式なの?」
「そうだよ」
「行きたくない」
心療内科の先生によると、
コーテはまだ
前の学校のトラウマが
残っているのだそう。
どう返事をしようか
考えながら、
コロンと床に寝転がる母。
「行きたくないなら、
始業式はお休みしたら?
どうせみんな
すぐ帰ってくるんだから」

「いいの?」
コーテは不思議そうに
尋ねました。
「いいんだよ。
行っても行かなくても、
たいして変わらないんじゃない?」
私の言葉に安心したコーテは、
小さくうなずきました。
始業式の日は、
電車でおでかけすることに。
どこに行こうか考えていると、
コーテは再び不安そうに
呟きました。
「ママ、学校イヤだ。
夏休みのほうがいい」
「わかる、わかる。
ママも夏休みの方がいいよ。
まあ、まだ夏休みなんだから、
今はおでかけすることを考えよう?」
コーテの顔に
再び笑顔が戻り、
また不安になる。
その繰り返し。
放課後デイに
コーテを送った後、
カフェでコーヒーを飲みながら
ほっと一息。
この瞬間は、
ママの仮面をそっと外せる
貴重な時間。
この時間があるから、
再び仮面をかぶって
放課後デイに
お迎えに行けるのかも。
放課後デイでコーテを引き取り、
家に帰って作戦会議。
「コーテ、どこに行きたい?」
「えーっと、スペーシアXに乗る」
「そんな高級電車に乗ったら、
ママは金欠、酸欠、貧血、
献血になるから無理!」
キャッキャと笑うコーテ。
コーテの笑顔を見ていると、
「この子の笑顔が、
最優先事項だな」
って思えてくる。
不登校の子どもたちが
始業式に学校に
行くか
行かないか。
きっと
その子によって
正解は違う。
「学校は行くべきもの」
という正論に、
親子で押しつぶされそうに
なることもある。
だから今は、
コーテの笑い声が
家中に響いている
この時間を大切にしよう。

(つづきは、こちらから⬇️)

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