見出し画像

ChatGPTの週間上限0%。Solを疑ったら、別の財布が減っていました ここ最近のChatGPTの総まとめ

こんにちは黒パグです🐾
皆様に緊急のご報告です🚨

例によって8000文字ありますので
三行要約

チャット使用時「最速・中程度・高い」は、Luna・Terra・Solを直接切り替える表示ではありません。

通常チャットとWork/Codexでは利用枠が異なり、黒パグの週間上限を削った主因はWork側だった可能性があります。

同じChatGPT内に複数の財布があるのに、今どれを使っているのか画面から分かりにくい。


今回はその混乱を解説しますねー。

チャット版ChatGPTにある、

「最速」
「中程度」
「高い」

黒パグ、これまでずっと、

最速=Luna
中程度=Terra
高い=Sol

だと思っていました。

違いました。

乾亮太「冒頭から盛大に事故っていますね」

黒パグ「同業者として、もう少し優しく直せない?」

乾「ここを放置すると、週間上限の話まで全部ずれます」

しかも黒パグは、

最速は軽いLunaだから、ほぼ無制限。
中程度と高いはSol系だから、週間上限をゴリゴリ削る。

そう考えていました。

これも、その理解ではダメでした。

調べるほど、モデル、推論強度、週間上限、追加クレジットが別々に出てきます。途中からAPIまで参加して、会計窓口が増えました。

同じOpenAI。
同じChatGPT周辺。
でも財布が一つではない。

しかも、どの操作でどの財布から利用枠が引かれたのか、画面を見てもよく分かりません。



先に今回の結論

普通に質問するChat。

資料作成や調査を任せるWork。

コードや開発作業を任せるCodex。

開発者がモデルを指定し、従量課金で使うAPI。

同じアカウントから使えるものもありますが、利用上限と会計まで全部同じではありません。

通常Chatの「最速・中程度・高い」は、Luna・Terra・Solを直接選ぶスイッチではありません。「中程度」と「高い」は、主にGPT-5.6 Solへどれくらい推論させるかを選ぶ表示です。

そして、画面に出ている「週間残量」がWork/Codexのagentic usageを示すものなら、通常ChatでSolを使ったことが、そのゲージを直接削ったとは考えにくい。

WorkとCodexは共有。

通常Chatは別。

APIはもっと別。

乾「agentic usageで一般読者が帰りかけています」

黒パグ「まだ早い」

乾「WorkやCodexが長い仕事をするときに使う、共通の週間利用枠です。最初はそれで十分です」


この記事では、複数ある残高や利用カウンターをまとめて「財布」と呼びます。

厳密には全部がお金ではありません。

でも利用者から見れば、使うと減り、なくなると止まる。財布でいいでしょう。

「最速・中程度・高い」はモデル名ではなかった

黒パグの最初の容疑者はSolでした。

ChatGPTには三つの選択肢がある。

APIにはSol、Terra、Lunaという三つのモデルがある。

数が同じです。

「最速」は実際に速い。「高い」にすると考える時間が長くなる。

そりゃ、

最速=Luna
中程度=Terra
高い=Sol

だと思うじゃないですか。

乾「三つあるから同じ三つだと?」

黒パグ「状況証拠としては強い」

乾「弱いです」


OpenAIの説明では、有料プランのChatGPTに表示されるMediumやHighは、GPT-5.6 Solの推論強度として扱われています。

モデルをLunaやTerraへ切り替える表示ではありません。

黒パグが混ぜていたのは、

モデル
推論強度
利用枠

この三つでした。

なお、FreeやGoではGPT-5.6 Lunaが標準モデルになります。PlusやProのChatとは表示も扱いも同じではありません。自動的に推論が選ばれた場合についても、OpenAIは手動選択した推論モデルの利用枠には数えないと説明しています。

プラン、自動選択、手動選択を全部まとめて「Solを使った」と数えると、また事故ります。

GPT-5.6のChatGPT向け公式説明

「高い」にすると、お金も高くなるのか

次に疑ったのはスライダーです。

画面中央には堂々と、

「5.6 高い」

と書いてあります。

初見なら、能力も高い、消費量も高い、値段も高い、と受け取っても不思議ではありません。

黒パグもそう思いました。

しかも調査中、GPT-5.6 Sol本人へ聞いたところ、最初は「High側ほど追加クレジットの消費も増える」という趣旨の回答が返ってきました。

公式資料を確認したあと、訂正されました。

通常ChatのPlus利用について、MediumからHighへ変えると「一回当たり何倍消費する」という固定倍率は確認できませんでした。

「高い」は価格表示ではなく、推論強度の高いです。

乾「ここで“料金は変わらない”と言い切るのも危険です」

黒パグ「固定倍率が公開されていない」

乾「そこまでです」




APIでは事情が違います。

reasoning effortを上げると、内部で使うreasoning tokenが増える場合があります。reasoning tokenは出力トークンとして課金されるため、単価が同じでも総額は増えます。

Highだから一トークンの値段が上がるのではない。

考えた量が増えれば、請求される量も増える。

これはAPIの話です。

Reasoning modelsの公式ガイド

黒パグの週間残量は、何の残量だったのか

黒パグは最近、週間残量がものすごい勢いで減っていました。

一度0%まで到達。

追加クレジットも250購入しました。1550円です。

それも、ほぼ一日で消えました。

最後に残ったのは3。

黒パグは完全に、

「SolとLunaを使いすぎた」

と思っていました。



ところがWork側を調べると、話が変わります。

OpenAIは、ChatGPT WorkとCodexが料金、追加クレジット、利用上限を共有すると説明しています。

Workで長時間の調査を走らせる。

Codexでコードを調べ、修正し、テストさせる。

Excelなど対応するagentic機能を使う。

こうした処理が、Work/Codex共通の利用枠へ入ります。

ChatGPT WorkとCodexの利用体系

さらにWorkの管理者向け説明には、かなり決定的な一文があります。

「Standard Chat usage is separate」

通常Chatの利用は別です。

Work/Codex側の消費量は、モデル、文脈の長さ、タスク時間、ツール利用、出力量で変わります。大きなファイル、広い範囲の検索、複数アプリの呼び出し、失敗後の再試行、大きな成果物は消費量が増えやすい例として挙げられています。

ChatGPT Work Admin FAQ

黒パグ「犯人はWorkです」

乾「まだです」

黒パグ「最近かなり長時間走らせたぞ」

乾「Solのアリバイは取れました。でもWorkを逮捕する証拠はありません」


個別のタスクが何%を使ったのか。

250クレジットの大半がどこで消えたのか。

そこはUsage履歴を確認しないと断定できません。

最近の使い方から見て、Workの長時間タスクは有力な容疑者です。

犯人確定ではありません。




画像を100枚以上入れたのに、3クレジットのまま

週間上限へ到達したあと、黒パグは通常Chatで長期コンテキストの検証を続けました。

画像。
スクリーンショット。
過去の会話ログ。

100枚どころではない勢いで投入しました。

それでも、画面に表示されていた追加クレジットは3。

翌日も3。

さらに画像を入れても3。

黒パグ「通常Chatの画像は無料!」

乾「言ってません」

黒パグ「でも残高が減らなかった!」

乾「そこまでは事実です。そこから先へ走らないでください」


ここで観測したのは画像入力です。

画像生成ではありません。

黒パグ環境では、通常Chatへ大量の画像を入れても、表示されていた追加クレジット残高は変化しなかった。

分かるのはそこまでです。

通常Chat側の見えない利用枠が減ったかもしれない。

画像入力用の別制限が動いたかもしれない。

整数表示や反映遅延で変化が見えなかった可能性もある。

「画像100枚まで無料」「何の上限も減らない」とは言えません。

見えていた財布が減らなかった。

それだけです。



待って。画像を作らせた場合はどこから減る?

ここで、もっと大きな穴に気づきました。

画像をChatGPTへ見せる話は分かった。

では、ChatGPTに画像を作らせた場合は?

乾「同じ画像でまとめると、また事故ります」

黒パグ「入力と生成」

乾「今回は早かったですね」


WorkやCodexで画像を生成する場合、OpenAIの説明は比較的明確です。

内蔵の画像生成にはGPT-Image-2が使われ、一般のCodex利用枠へ算入されます。画像の品質やサイズによって、画像を生成しない同程度のターンより、含有利用枠を平均3~5倍速く消費します。

WorkとCodexは利用枠を共有するため、Work内の画像生成も同じagentic usageへ入る、と読むのが自然です。

ChatGPTでの画像生成
Work/Codexの料金と利用上限

注意点があります。

画像一枚が必ず通常メッセージ三~五回分、という意味ではありません。

週間残量が一枚で三~五%減る話でもありません。

品質やサイズで変わる平均値です。

通常Chatの画像生成へ、その倍率をそのまま移すこともできません。

では通常Chatで「猫の画像を作って」と頼んだ場合、何が減るのか。

公式資料にあるのは、ChatGPT Webの画像生成はプランとワークスペース設定によって利用可否や上限が変わる、という説明まででした。

通常Chatの画像生成枠なのか。

通常Chatのモデル利用枠なのか。

Work/Codexの週間残量なのか。

上限後に追加クレジットへ移るのか。

一枚でどれだけ消費するのか。

この対応表は見つかりませんでした。

通常Chatは別枠だと公式に書かれているため、通常Chatの画像生成もWork/Codexの週間利用へ入らない、と読むのが自然です。

ただし、画像生成だけを名指しして「Workの週間残量には影響しない」と書いた公式説明は確認できません。

乾「かなり白い。でも無罪確定ではない」

黒パグ「また容疑者が増えた」




Redditには逆向きの事例があった

同じように混乱している人がいないか、RedditとXも調べました。

いました。

あるユーザーは、週間利用枠が100%残っている状態で、画像生成だけ上限へ到達しました。

画像生成には約20時間の待機表示が出た一方、Work/Codex側と思われる週間利用枠は100%のまま。

コメント欄でも、

「その週間ゲージはWorkとCodex用」
「通常Chatには別の上限がある」
「画像生成には、さらに別の制限があるように見える」

という報告が出ています。

Reddit:週間残量100%なのに画像生成上限へ到達

黒パグ環境では、Work週間残量が0%になったあとも、通常Chatへ画像を大量に入力できました。

Redditのユーザーは、Work週間残量が100%でも、通常Chatの画像生成が止まりました。

片方は画像入力。

片方は画像生成。

同じ実験ではありません。

それでも、Work/Codex週間枠と通常Chatの画像関連制限が同じ財布ではない、という公式説明とはよく合います。

別のRedditスレッドでは、通常Chatで計画やリポジトリ確認を行い、実装だけCodexへ渡す運用が紹介されていました。通常Chatの利用はCodex上限へ算入されないという報告です。

Reddit:通常ChatはCodex利用量へ入るか

逆に、Codex内で画像を生成したユーザーからは、週間利用枠が減ったという報告が複数ありました。

Reddit:Codex内の画像生成と利用上限

同じ画像生成でも、どの画面から呼び出したかで財布が変わる。

利用者からは、そのように見えています。

反対報告もあった

都合のいい報告だけは拾いません。

Codexのメガスレッドには、「Codex内のChatGPT Chatを使ったら週間残量が2%減った」という報告があります。

Reddit:Codex Usage Limits and Performance Megathread

ただし、chatgpt.comの通常Chatなのか、Codex内のQuick Chatなのかが不明です。

同時に別タスクが動いていなかったか。

測定前後のスクリーンショットがあるか。

残量表示の更新時刻はいつか。

条件を確認できません。

さらに「通常ChatのWeb画像生成がCodex週間枠を使った」というタイトルの投稿も見つかりましたが、本文はモデレーターによって削除されていました。

削除済みのReddit投稿

反証候補にはなります。

記事の根拠には使えません。

SNS実測を壊す、もう一つの罠

SNSを追っていて、測定上の大きなノイズも見つかりました。

OpenAIは2026年7月から8月にかけて、CodexとChatGPT Workの利用枠を何度も臨時リセットしています。

OpenAIのTibo Sottiaux氏はXで、

「CodexとChatGPT Workの利用枠をリセットした」
「有料ユーザーの枠を再びリセットした」
「五時間制限を一時的に外した」

と告知しています。

X:CodexとChatGPT Workの利用枠リセット
X:有料ユーザー向けの再リセット

ここでも、リセット対象は「ChatGPT全部」ではありません。

CodexとChatGPT Workです。

公式担当者の表現からも、通常Chatとは別の利用枠として扱われていることが分かります。

同時に、ユーザー実測は難しくなります。

画像を作った。

残量を確認した。

数字が増えた。減らなかった。

その間にOpenAI側のリセットが入れば、因果関係は壊れます。

週間残量が整数%なら、一回分の消費が丸められる可能性もあります。

表示が動かなかったから消費ゼロ。

これは言えません。

通常Chatの画像上限中にWorkで作ったらどうなる?

まだ試せていない交差試験があります。

通常Chatの画像生成上限へ到達した状態で、同じ画像をWorkから作らせる。

結果は三通りです。

Workでは生成でき、週間残量が減る。

Workでも同じ待機表示が出る。

Workでは生成できるが、週間残量の整数表示は動かない。

最有力は一番目です。

通常Chatでは画像生成用の制限へ到達したが、Workではagentic usageを使って生成できる。

公式説明とは、その形が最もよく合います。

ただし、画像生成モデル自体の混雑やアカウント単位のレート制限なら、Workへ移っても止まるかもしれません。

乾「財布は満タン。でも画像売り場が閉まっている」

黒パグ「Work側の売り場が別なら買える」

乾「共通なら買えません」


次に通常Chatの画像上限へ当たったら、直後にWorkへ同じプロンプトを一回だけ投げます。

これは追試です。

現在の記事では結果を断定しません。



API画面を見たら、急に話が分かりやすくなった

ここでAPIを見てみます。

驚くほど露骨です。

モデル欄には、

gpt-5.6-sol
gpt-5.6-terra
gpt-5.6-luna

と、そのまま書いてあります。



ChatGPTの「最速・中程度・高い」と違い、モデル名を隠していません。

さらにAPI画面では、

Model
Reasoning mode
Reasoning effort
Verbosity

が別々の項目になっています。



乾「APIは請求が怖い代わりに、何を使ったかは書いてあります」

黒パグ「ChatGPTは?」

乾「優しく包んで見えなくしました」

黒パグ「包むな」

APIではモデルごとの単価も別です。

2026年8月21日時点の標準料金は、100万トークン当たり次のように案内されています。

モデル 入力 キャッシュ入力 出力
GPT-5.6 Sol 5ドル 0.50ドル 30ドル
GPT-5.6 Terra 2ドル 0.20ドル 12ドル
GPT-5.6 Luna 0.20ドル 0.02ドル 1.20ドル

同じモデルで推論強度を上げても、一トークンの単価がHigh料金へ切り替わるわけではありません。

reasoning tokenが増えれば、その分だけ総額が増えます。

画像生成、Web検索、ファイル検索なども、APIではモデル料金やツール料金として計算されます。

OpenAI APIの料金表

APIのモデル一覧には、黒パグのアカウントで利用できる過去モデルや日付付きスナップショットも表示されていました。

GPT-5.5、5.4、5.3 Codex、5.2、5.1。

GPT-4 TurboやGPT-3.5系も見えます。


「過去モデルが永久に全部使える」という意味ではありません。APIにも廃止予定と利用停止があります。

APIモデルの廃止情報

API画面に表示されていた「Credits $3.57」も、ChatGPT側の追加クレジット3とは別物です。

APIキーで使った分はAPI組織へ請求されます。

ChatGPT Plusの利用枠ではありません。

Work/Codex用に買った追加クレジットでもありません。

同じOpenAI。

同じCredits。

でも別会計です。

朝8時には5.5。10時には5.6

ややこしさに追い打ちをかける出来事もありました。

2026年8月21日午前8時7分。

黒パグのアカウントには、

5.5 最速
5.5 中程度
5.5 高い

と表示されていました。

その約二時間後。

午前10時6分には、

5.6 高い

へ変わっていました。


うん?5.6?



全ユーザーが同時刻に切り替わったという話ではありません。

黒パグのアカウントで確認できた表示変化です。

UIの形も「高い」という言葉もほぼ同じ。

裏側のモデル世代は変わっています。

昨日覚えた対応関係が、今日も通用するとは限りません。

OpenAI、おいコラ

黒パグが欲しいのは、長い技術文書ではありません。

送信ボタンの近くに、これを書いてほしい。

この操作が使う利用枠。

現在の残量。

リセット日時。

Work、Codex、通常Chatの共有・非共有。

推論強度と消費量の関係。

上限後に追加クレジットへ移る条件。

画像、ファイル、検索、ツールを使った場合の扱い。

実行後、どの枠をどれだけ使ったか。

乾「最後だけ注文書ですね」

黒パグ「ここはOpenAIに渡すので」

財布が複数あること自体は構いません。

通常Chatと、何時間も動くagentic機能を同じ上限へ入れたら、それはそれで困ります。

問題は、いま何の財布を使っているのか、その場で判断しにくいことです。

「5.6 高い」
「週間残量76%」
「追加クレジット3」
「Work」
「Codex」

では、「高い」を選んで画像を一枚作ったら何が減るのか。

通常Chatの推論枠。

画像生成専用の制限。

Work/Codexの週間残量。

追加クレジット。

画面だけで即答できるでしょうか。

黒パグには無理でした。

調査中、GPT-5.6 Solも一度間違えました。

今回の捜査結果

最初に疑ったのはSolでした。

次にLunaを疑いました。

スライダーを疑い、週間上限を疑い、Workを疑い、画像生成まで疑いました。

分かったのは、モデル名だけ追っても犯人へ届かないことです。

どの画面で使ったのか。

画像は入力したのか、生成したのか。

ファイルを読んだのか。

検索やツールを呼んだのか。

長時間タスクだったのか。

そこまで見ないと、何の利用枠が減ったのか分かりません。

黒パグが週間上限を0%にした主因も、まだ確定していません。

Workの長時間タスクは有力です。

Usage履歴が出るまで犯人にはしません。

乾「ようやく止まれるようになりましたね」

黒パグ「一週間かかりました」

乾「読者には一記事で済ませましょう」


読者が分からない以前に、使っていた黒パグも分かりませんでした。

SNSでは、同じように混乱したユーザー同士がスクリーンショットを持ち寄り、どの上限が減ったのかを推理していました。

財布を複数作るのはいい。

どの財布から引き落としたのか。

レシートくらいください。



OpenAI。

おいコラ。

#ChatGPT #生成AI #OpenAI #GPT56 #ChatGPTWork #Codex #AI活用 #画像生成 #API #LLM #黒パグAI研究所




いいなと思ったら応援しよう!