「パパ、仕事してるの?」に答えられなかった理由_介護_介護士_介護福祉士
うちの息子が少し大きくなって、
小学校2年生ぐらいの時、
「パパって仕事してるの?」
って聞いてきた。
急にどうしたのかなと思って
「なんで?」
って質問を質問で返すと、
「パパいつも寝てるでしょ?仕事してるの?」
子供だから気を遣うなんてないから
思った事を言ってくれる。
たしかに夜勤の前は寝てから出勤してる。
子供が学校から帰ってくる時間に寝てる事も多い。
子供が寝てから出勤する…
夜勤明けで
子供が寝てる時間に帰ってきて、
起きたときに父親が寝てたら
「まだパパ寝てる」ってなるかもしれない。
子供から見たら一年中
ゴロゴロしてるダメなお父さんに見えてるんだろうなぁと思いながらも、
「仕事の時はテキパキ動いてるんだぞぉ」
なんて明るく話をすることも。
「えぇー、信じられない」
と無邪気な笑顔で話してくる。
結局、何の仕事をしているかは教えなかった。
このときは教えたいと思えなかったから。
子供もそれ以上は聞いてこなかったしね。
でも4年生ぐらいになると
だんだんと物事の理解もできるようになってくる。
仕事に行ってないとは思ってないけど、どんな仕事をしているかはわかってない。
自分も仕事の話は子供の前でしないようにしてた。
介護の仕事ってバレないように。
別に介護の仕事自体が恥ずかしいとは思ってない。
昔の上司に
「今は若いけど、歳をとってから介護の仕事してて、オムツ交換してるって子供に言えるか?出世して現場から離れた方がいいぞ」
って言われたのを思い出したけど、
その考えは俺には理解できなかったし、オムツ交換含め、やってる仕事を嫌な仕事と思った事はない。
だから20年以上続けてる。
でもまた子供から
「パパの仕事なに?」
って聞かれて
つい口から出た言葉は
「接客業だよ」
だった。無意識というか頭の中をフルスピードで働かせたのかわからないけど、
咄嗟に発した言葉は接客業。
入居者やご家族を相手にしてるんだから間違いではないと思うけど、
介護の仕事をしてる人からすれば、
接客業とは言わないでしょ。
老人ホームで働いてるよ。
おじいちゃんおばあちゃんのお世話してるよ。
介護の仕事なんだから介護って言えばいい。
とか思うかも。
でも言えなかった。
…
なんでだろう
…
…
…
何でか考えて答えは出た。
介護の仕事は賃金が安い。
言えない理由はこれだと思った。
介護士の給料は安いっていうニュースをよく見かける。
確かに自分の給料も20年働いてるのに高いとは思えない。
それとは対照的に
夏のボーナスの平均は◯◯◯万円
大手企業のベアは◯万円アップ
新入社員の初任給が大幅に増額
介護の仕事をしていると、全く想像もしないような金額の話がわんさか。
大手企業の初任給のニュースなんか見たくもないと思うこともあった。
20年働いてもこの金額なのかと考えさせられる。
子供もわかる歳になって
介護の仕事をしてるからお金がないんだと思われたくないっていう意識がそうさせているんだと気づいた。
何でも買ってあげるわけじゃないけど、人並みにとは思ってやってきたつもり。
贅沢は出来ないかもだけど。
でもそんな子供が
「パパの仕事なに?」って聞いてこなくなった。
何でだろうって思ってたんだけど、
父の日に
「いつも、お仕事してくれてありがとう。おじいちゃんおばあちゃんのお世話するの大変だと思うけど頑張ってね。」
って手紙をくれた。
読んで目がうるうるすると同時に知ってたんだと思った。
子供が寝たあとに妻が自分に、
「そろそろ話してもいいかなと思って話したよ」って。
子供には仕事のこと言わないでって言い続けてたのに。
コロナで大変だった時期に、
自分が感染するかもしれないのに、
それでも人の面倒を見てる仕事なんだよ。
って話したらしい。
お金のことを気にしてばっかりだった自分がちょっと恥ずかしかった。
でも
こうやって理解してくれる人がいてくれて、それを伝えてくれた事に感謝しなきゃと思った。
20年働いてきてよかった…
今まで、父親の背中を見せられていなかった気がする。
でもこれからは、
少しでも大きく見えるように、胸を張って働いていきたい。
良ければ他の記事も見てくださいな。
q(q'∀`*)
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