イランの軍事・外交・経済を牛耳る革命防衛隊とは?
ニュースでよく出てくる「イランの革命防衛隊」。
ミサイル発射やホルムズ海峡の封鎖など、 なんだか物騒な話題で登場することが多いですよね。
ニュースを見ながら、
「そもそも、普通の軍隊と何が違うの?」
「なぜ、そんなに強い力を持っているの?」
と、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、この「革命防衛隊」について、誕生の背景から私たちへの影響までを、サクッと理解できるように解説していきます!
◆そもそも「革命防衛隊」ってなに?
実はイランには、国を守る「正規軍」とは別に、 この「革命防衛隊」という軍隊が存在します。
この組織を一言でいうと...
「イランのルール(体制)を守る親衛隊」です。
正規軍: 国の領土や、国境を守る
革命防衛隊: イスラム教の体制そのものを守る
国ではなく、今の体制を守り抜く!
これが彼らの最大の目的なのです。
だからこそ、体制を脅かすものには容赦しません。
◆なぜ、「革命防衛隊」は作られたのか?
そもそも、なぜイランには国軍とは別に、 「革命防衛隊」という組織があるのでしょうか?
きっかけは、1979年に起きた「イラン革命」です。
当時、アメリカと仲良しだった国王を追い出して、 新しく「イスラム教の教えを絶対とする国」を作ったのですが...。
新しいリーダーは…
「元からある国軍は、前の王様の仲間かも…」
「いつ反乱を起こされるか分からない」
と不安でした。
そこで…
じゃあ、俺たちに服従する、軍隊を作ろう!
ということで誕生したのが、この「革命防衛隊」なのです。
◆「軍事・外交・経済」を牛耳っている!?
「軍隊なんだから、軍事だけでしょ?」
と思う人もいるかもしれませんが・・・それは大間違いです。
彼らは、イランの「軍事・外交・経済」すべてを握っています。
もはや軍隊ではなく、国を裏で支配する「銃を持った政府」なのです。
では、具体的に何をしているのか見ていきましょう!
①【軍事】精鋭部隊の集まり
革命防衛隊は、国軍よりも良い武器と強い権力を持っています。
さらに海外専門の特殊部隊(コッズ部隊)があり、 中東各地でスパイ活動や軍事作戦を行っているのです。
②【外交】中東を裏で操るネットワーク
実は彼ら、イランの外交官よりも、 はるかに他国への影響力を持っているのです。
というのも、表向きの平和的な話し合いではなく、 中東各地の武装組織の「スポンサー」として動いているからです。
彼らが支援している組織は…
レバノンの「ヒズボラ」
イエメンの「フーシ派」
パレスチナの「ハマス」
など。
こうした組織に資金や武器を支援し、 アメリカやイスラエルに対抗する巨大なネットワークを作っています。
③【経済】イラン最大の「巨大企業」!?
ここが一番のポイントです。
実は彼ら、軍隊なのにビジネスもゴリゴリやっているのです!
たとえば...
石油やガスの開発
道路やダムなどの建設
通信事業や、金融業
など。
これらのイラン経済の重要分野を独占。
なんと、イラン経済の約5割を支配しているとも言われています。
◆革命防衛隊が「実際に起こした出来事」
「体制を守る」という目的のためなら、手段を選ばない彼ら…。
実際にどんなことをしてきたのかを、3つ紹介します。
①他国の武装勢力の支援
レバノンの「ヒズボラ」などを立ち上げから支援。 裏から中東の紛争を操り、地域の緊張を高め続けています。
②国内の抗議デモを徹底的に弾圧
2022年、イラン国内で「自由を求めるデモ」が起きた際も出動。 体制に逆らう市民には、容赦なく武力による制圧を行いました。
③ホルムズ海峡の封鎖
イランとアメリカで戦争が起こると、原油の通り道である「ホルムズ海峡」を封鎖し、世界経済に大打撃を与えようとしています。
上記のようなことをしているからこそ、中東のニュースになると、 いつも彼らの名前が出てくるのです。
◆私たちの生活への影響は?
「遠い中東の話でしょ?」
と思うかもしれませんが...実は日本に住む私たちにも、関係があるのです。
もし、革命防衛隊が中東で暴れると…
中東からの石油がストップする
ガソリン代や電気代が上がる
物価高がさらに進んで、家計を圧迫する
つまり、彼らの動き一つで、日本の経済も大きく揺さぶられるのです。
◆まとめ
最後に簡単に整理すると…
国ではなく「今の体制」を守る親衛隊
軍事・外交・経済を裏で操る巨大組織
彼らの動き一つで、日本の物価も上がる
です。
今回解説した内容は「遠い国の出来事」ではなく、 私たちの生活や、日本の経済にも直結する話です。
もしニュースで名前を聞いたら、 ぜひ今日の話を思い出してみてください!
◆最後に
吉田塾では、政治・歴史・世界情勢を解説しています。ほかにも記事を書いているので、ぜひ読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
