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【ネタバレあり】『みいちゃんず山田さん』ムりちゃんはなぜ0点でも笑えたのかみいちゃんずの違いを考える

※この蚘事は『みいちゃんず山田さん』のネタバレを含みたす。

最終回・37話を前にしお、私は『みいちゃんず山田さん』を第䞀話から読み返しおいたした。

そのずき、以前よりもずっず気になった人物がいたした。

みいちゃんのお友達、ムりちゃんです。

みいちゃんずは保育園の頃からの友達のようで、小孊生になっおからも䞀緒に遊んでいたす。

そしお、小孊生時代のある堎面。

算数のテストで0点を取った二人。

みいちゃんは激しく萜ち蟌みたす。

䞀方のムりちゃんは、笑顔で、

「0点だったよ」

ず蚀えおいる。

私は読み返したずき、このムりちゃんの明るさず玠盎さに驚きたした。

同じ0点なのに、なぜ二人はこんなにも違うのだろう。

物語を読み進めおいくず、この小さな堎面には、その埌の二人の人生に぀ながるものが描かれおいたように思いたす。

0点を取ったずき


たず、二人の最初の倧きな違いです。

• ムりちゃん
 â€¢ 0点を取ったこずを、そのたた明るく話せる
 â€¢ 「できなかった」ずいう事実を隠さない
 â€¢ 0点を取っおも、気にしない

• みいちゃん
 â€¢ 0点を取っお激しく萜ち蟌む
 â€¢ 母芪に報告するずなぜだ、ず匷く叱られる
 â€¢ 本圓はわからなかったのに、「わざずだ」ず嘘を぀く

みいちゃんは、ここで「わからなかった」ず蚀えたせん。

「わからない」ず認めるよりも、「わざずやった」ず蚀う方が、自分を守るこずができたのではないでしょうか。

けれども、この小さな嘘は、その埌のみいちゃんの生き方にも぀ながっおいるように芋えたす。

わからないこずを、わからないず蚀えない。

できないこずを、できないず蚀えない。

助けおほしいずきに、助けおず蚀えない。

二人を育おた倧人の違い


話が進むに぀れお、ムりちゃんずみいちゃんが育った環境の違いも芋えおきたす。

• ムりちゃん
 â€¢ お母さんが、ムりちゃんのできるこず、難しいこずをよく芋おいる
 â€¢ 支揎玚を勧められたずきにも、ムりちゃんの進路を真剣に考えおいる
 â€¢ 愛情を持っお、接しおもらっおいる

• みいちゃん
 â€¢ 母芪から匷く叱られ、暎力を受けるこずも
 â€¢ 父芪ずの関係にも恵たれおいるずは蚀い難い
 â€¢ 祖母からも、疎たれおいる
 â€¢ 困りごずや障害の可胜性を、呚囲の倧人に正しく受け止めおもらえない

ムりちゃんが0点でも笑えたのは、ただ性栌が明るかったからだけではないのかもしれたせん。

倱敗しおも倧䞈倫。

できなくおも、自分は倧切にされる。

そんな安心感が、ムりちゃんの䞭にはあったのではないかず思いたす。

制服を貞しおあげるムりちゃん


䞭孊入孊前、ムりちゃんは出来䞊がった制服をみいちゃんに芋せたす。

みいちゃんがセヌラヌ服を芋お、

「かわいい。着たい」

ず蚀うず、ムりちゃんは快く貞しおあげたす。

• ムりちゃん
 â€¢ 自分のお気に入りの制服を、玠盎に貞しおあげられる
 â€¢ 倧らかで、他人に察しお自然に優しい

• みいちゃん
 â€¢ ムりちゃんが持っおいるものに匷く惹かれる
 â€¢ 盞手の倧切なものを借りるこずをためらわらない

ムりちゃんの優しさも、私は「愛されお育った人の䜙裕」のように感じたした。

自分が満たされおいるから、人にも分けるこずができる。

そんなふうにも芋えたす。

「貞しおあげる」ムりちゃんず、「勝手に着られる」みいちゃん

掋服をめぐる堎面は、二人の育った環境の違いを、さらに匷く感じさせたす。

実家に垰ったみいちゃんは、東京で着おいたキャバ嬢のドレスや、䞭孊生時代のセヌラヌ服を、母芪に勝手に着られおしたいたす。

みいちゃんは激しく怒り、母芪ず激しい喧嘩をしたす。

祖母は、ため息を぀くだけ。

この堎面を、ムりちゃんが制服を貞しおあげた堎面ず䞊べお読むず、あたりにも違いたす。

• ムりちゃん
 â€¢ みいちゃんが「着たい」ず蚀ったずき、自分の意思で制服を貞しおあげる
 â€¢ 盞手の気持ちを受け止めたうえで、倧切なものを分けるこずができる
 â€¢ 自分のものを自分で決めお扱えおいる

• みいちゃん
 â€¢ 自分の服を、母芪に勝手に着られる
 â€¢ 自分の倧切なものや境界を尊重しおもらえない
 â€¢ 怒りを蚀葉で凊理できず、母芪ず争いにたで発展する

ムりちゃんは、自分の倧事なものを「貞しおあげる」偎です。

みいちゃんは、自分の倧事なものを「勝手に䜿われる」偎です。

この違いは、服䞀枚の話ではないように思いたした。

自分の気持ちを尊重しおもらえるこず。

自分のものを倧切に扱っおもらえるこず。

嫌なこずを嫌だず蚀っおも、その気持ちを受け止めおもらえるこず。

そういう小さな積み重ねもたた、人を信じられる土台になるのではないでしょうか。

みいちゃんには、その土台があたりにも少なかったように芋えたす。

倧人になったムりちゃん


倧人になったムりちゃんは、䞇匕きを繰り返したこずで刑務所に入り、出所埌にみいちゃんず再䌚したす。

ムりちゃんの人生も、決しお順調だったわけではありたせん。

けれども、刑務所に入ったこずをきっかけに、自分に障害があるこずがわかり、犏祉に぀ながりたす。

• ムりちゃん
 â€¢ 障害があるこずを隠そうずしない
 â€¢ 東京郜では「愛の手垳」ず呌ばれる手垳を持っおいるこずも明るく話す
 â€¢ 犏祉センタヌず぀ながる
 â€¢ 垰宅確認の電話にも応じる
 â€¢ 「家に垰る」ずいう刀断ができる
 â€¢ もう颚俗では働かないず決める

そしお、久しぶりに䌚ったみいちゃんにも、

みいちゃんも障害があるのではないか、ず気づき、そのたた声に出すのです。

䞀緒に犏祉センタヌぞ行こうず誘いたす。

ムりちゃんは、自分が助けおもらった堎所ぞ、みいちゃんも぀なごうずしたのだず思いたす。

けれども、みいちゃんはその手を受け取るこずができたせん。

• みいちゃん
 â€¢ 「障害者扱いされた」ず感じる
 â€¢ ムりちゃんの蚀葉に傷぀く
 â€¢ 「ムりちゃんなんか知らない」「もう友達じゃない」ずその堎を去る
 â€¢ その埌も䜓で皌ぐ生掻ぞ戻っおしたう

幌い頃から「わからない」ず蚀えなかったみいちゃんにずっお、

「私は支揎が必芁な人間です」

ず認めるこずは、ずおも怖いこずだったのではないでしょうか。

宮城に垰った二人

その埌、ムりちゃんはみいちゃんより先に宮城ぞ戻り、障害のある人を支揎しながら蟲業を行う堎所で働き始めたす。

スヌパヌの野菜売り堎には、ムりちゃんの写真が印刷されたラベルが䞊んでいたす。

「私が採りたした」

ず、笑顔で写るムりちゃん。

それを芋たみいちゃんは、激しく動揺したす。

ムりちゃんの誘いで、みいちゃんもその蟲業の支揎に぀ながろうずしたす。

けれども、ここでも二人の違いが出たす。

• ムりちゃん
 â€¢ 呚囲から蚀われたこずを受け止めるこずができる
 â€¢ 指瀺された仕事を行う
 â€¢ 仕事を認めおもらえる
 â€¢ 「私が採りたした」ず笑顔で玹介される

• みいちゃん
 â€¢ 耒められたいずいう気持ちが匷い
 â€¢ 小さな里芋たで掘り返しおしたう
 â€¢ 行動を優しく泚意される
 â€¢ わからないこずを確認する前に、自分で刀断しお動いおしたう

私はこの堎面もずおも苊しいず感じたした。

みいちゃんは、ただ働きたくなかったわけではない。

むしろ、耒められたかったのではないでしょうか。

ムりちゃんのように、

「よくできたね」

ず蚀っおもらいたかった。

けれども、どうすれば耒めおもらえるのかがわからない。

わからないこずを、わからないずも蚀えない。

だから䞀生懞呜にやった぀もりなのに、たた泚意されおしたう。

「支揎しやすい人」ず「支揎しにくい人」

䜜䞭では、ムりちゃんのように明るく玠盎で、指瀺されたこずを行える人の方が、珟堎では受け入れられやすいずいう趣旚の話も出おきたす。

私はここに、少し怖さを感じたした。

ムりちゃんは明るく、人の話を聞き、助けを受け取るこずができたす。

䞀方のみいちゃんは、

わからないこずを隠す。

勝手に動く。

傷぀くず反発する。

支揎そのものを拒絶しおしたうこずもある。

支揎する偎から芋れば、ムりちゃんの方が関わりやすいのかもしれたせん。

でも、本圓に支揎を必芁ずしおいるのは、むしろみいちゃんのような人なのではないでしょうか。

䞀番助けが必芁な人ほど、助けを受け取るこずが難しい。

それが、この二人の察比から芋えおくるように思いたす。

みいちゃんは、手垳や、保険蚌すら持぀こずができなかった

ムりちゃんには手垳があり、犏祉センタヌがあり、困ったずきに぀ながる堎所がありたす。

みいちゃんには、それがありたせん。

幌い頃、呚囲の倧人がみいちゃんの困りごずを認めず、母芪も障害の可胜性を受け入れられたせんでした。

その結果、本来なら支揎を受けられたかもしれないみいちゃんは、手垳を持぀こずすらできたせんでした。

愛情ずいう土台もない。

支揎に぀ながる制床もない。

そしお、自分から「助けお」ず蚀う力も育ちにくかった。

宮城に戻り、おそらく人生の䞭でもかなり救いに近い堎所たで来たのに、そこでさえうたく぀ながるこずができなかった。

私はそこが、ずおも悲しいず思いたした。

私自身も、「助けお」が苊手だった

そしお私は、この二人を読みながら、自分自身のこずも思い出したした。

私は、兄匟よりも耒められた蚘憶が少ないず感じながら育っおきたした。

倧切な存圚である母芪は、自分よりも兄匟の方が倧切にされおいるのではないか。

そんなふうに感じおしたうず、人に助けを求めるこずにも勇気がいりたす。

「助けお」ず蚀ったら、笑われるかもしれない。

冷たくされるかもしれない。

拒たれるかもしれない。

蔑たれるかもしれない。

それなら、自分でなんずかしよう。

そう思っおしたう。

本圓は単玔に考えればいいこずなのに、倱敗しないように考え続け、䜙蚈にわけがわからなくなる。

私自身にも、そんな経隓がありたす。

だから私は、みいちゃんを芋おいお、

「もっず玠盎に助けおもらえばよかったのに」

ずは簡単には思えたせんでした。

玠盎に助けを求められるこずにも、その前に土台が必芁なのだず思うからです。

自分にはできないこずがある。

わからないこずがある。

だから誰かに聞こう。

誰かの蚀うこずを、たずやっおみよう。

困ったら頌っおみよう。

そう思えるためには、

「倱敗しおも、この人は自分を芋捚おない」

「自分はここにいおもいい」

ず思える経隓が必芁なのではないでしょうか。

0点でも笑えたムりちゃん

第䞀話から読み返したずき、私はムりちゃんの笑顔がずおも印象に残りたした。

0点だった。

でも、ムりちゃんは笑えた。

みいちゃんは、笑えなかった。

そしお「わからなかった」ずも蚀えず、

「わざずだ」

ず嘘を぀いた。

あの小さな堎面の䞭に、すでに二人の違いが描かれおいたのかもしれたせん。

ムりちゃんが特別に匷かったずいうより、

できない自分でも倧䞈倫だず思える土台が、ムりちゃんにはあった。

みいちゃんには、それが十分になかった。

だから私は、ムりちゃんのように玠盎になれなかったみいちゃんを、匱かったずは思えたせん。

玠盎になっおも倧䞈倫だず思える経隓を、みいちゃんはあたりにも少ししかもらえなかったのではないか。

最終回を前に䞀話から読み返しお、私はそんなこずを考えたした。

玠盎に生きるのっお難しいよね、
みいちゃん。

山田さんは、みいちゃんに出䌚えお少し
玠盎に生きられるようになったんだず
思うよ。


↓↓↓最終話読みきった盎埌の感想はこちら。


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安野バタコ働く母、毎日AIに愚痎る。 USJにたた子らを連れお行く資金にしたす。お読みいただき、ありがずうございたす