【ネタバレあり】『みいちゃんと山田さん』最終話(第37話)感想|なんか、大変だった
※『みいちゃんと山田さん』最終話のネタバレを含みます。
ただし、結末そのものについては、できるだけぼかして書きます。
読みました。
『みいちゃんと山田さん』最終話。
……なんというか。
大変だった。
感情の整理ができない。
読み終わって最初に出てきた感想が、これだった。
感動した、とか。
悲しかった、とか。
よかった、とか。
そういう綺麗な言葉じゃなくて、
大変だった。
情報も感情も多すぎて、
まだうまく整理できない。
9年後の山田さんに、まず全部持っていかれた
みいちゃんが亡くなってから、9年。
そこに現れた山田さんを見て、
え。
ええっ。
山田さん!?
となった。
私は完全に、そこに心を持っていかれた。
第一話で描かれていた山田さんの姿が頭にあったから、なおさら驚いた。
でも読み進めていくと、ただ「9年経って姿が変わった」というだけではなかった。
以前、山田さんがみいちゃんの「現実」を目の当たりにしたとき、突然、いつもの漫画的なみいちゃんではない、妙に生々しい「リアルなみいちゃん」が描かれたことがあった。
当時、衝撃だった、デッサンのような
写実的なみいちゃん
今回、それとよく似たことが山田さんにも起こる。
そこで私は、
ああ。
今度は、山田さん自身なんだ。
と思った。
山田さんが、自分の現実の姿をありありと
目にする番。
あの別れ際の言葉は、ちゃんと回収された
ずっと気になっていた、新幹線での別れ際。
山田さんが何を言ったのか。
そして、それを聞いたみいちゃんが、なぜあんなに嬉しそうに笑ったのか。
最終話で、ようやく分かった。
そういうことだったのか。
だからみいちゃんは、
「一緒だったんだね」
と笑ったんだ。
作品のタイトルまで、ここでもう一度見え方が変わった気がした。
「失敗した」の意味も分かった
これまで描かれていた、
「失敗した、失敗した、失敗した」
という言葉。
その意味も明らかになった。
これも、なかなか苦しかった。
でも私は、お母さんとの関係が単純な「和解」として描かれなかったところが印象に残った。
傷ついたことは、傷ついたこととして残っている。
それでも、そこに確かにあった愛情。
全部を許したとか、全部が分かり合えたとか。
そんなに綺麗じゃない。
山田さんはそれでも、
自分の本当にやりたいことを貫いたんだ。
みいちゃんに伝えたいことがたくさんある山田さん
桜が咲いた。
猫がたくさんいる島がある。
素敵なカフェがある。
そんな、どうでもいいようなニュースを、
みいちゃんに言いたいと思う山田さん。
でも、もういない。
ここが私は苦しかった。
人がいなくなるって、大きな出来事を相談できなくなることだけじゃないんだ。
今日見たもの。
ちょっと笑ったこと。
おいしそうだったもの。
そんなものを渡す相手が、突然いなくなる。
その穴は、たぶんとても大きい。
そして山田さんは、描く
みいちゃんがいなくなり、
ネットにはひどい言葉も書かれていた。
それを読んだ山田さん自身も、
自分の価値について考えてしまう。
それでも、
殺されていい人なんていない、そう思う。
そして、みいちゃんがかつて言っていた言葉を思い出して、
みいちゃんをモデルに描き始める。
そこから先の山田さんの9年間を読んでいると、
「描く」ということが何だったのか、
私はまだうまく言葉にできない。
ただ、山田さんはずっと、みいちゃんを描いていた。
そして最後
ここは・・・作品を読んでください。
私は、
「嘘でしょ」
と思った。
本当に。
嘘でしょ。
そこで?
そこで終わるの?
しばらくページを見ていた。
伏線は、たくさん回収された。
あの言葉の意味も分かった。
タイトルの意味も、前よりずっと分かった気がする。
それなのに私は、読み終わってスッキリしたわけではない。
私が予想していたタンポポにふれられなかったからではない。
感動した、と一言でまとめることもできない。
悲しかった、だけでもない。
まだ頭の中が散らかっている。
だから、今夜はもう寝ることにする。
『みいちゃんと山田さん』最終話。
ずっと気になっていた最終話。
読み終わった。
そして今の私の、ものすごく正直な感想は、
なんだか、大変だった。
眠れるかなー。
↓関連記事まとめは以下のマガジンです。
↓ムウちゃんについて書いた記事はこちら。
長いです。
↓最終話公開日に、私は初めて【はっと汁】を息子と作ってみました。作りながら考察した記事です。
いいなと思ったら応援しよう!
USJにまた子らを連れて行く資金にします。お読みいただき、ありがとうございます!!