ハンバーガー続編
ハンバーガーについて少しばかり語ってみたいと思う。情熱なんて言葉を持ち出すのはいささか大袈裟すぎるかもしれないけれど、そこには確かに、ある種の熱のようなものが存在している。これはその第2話にあたる。
たとえば、この写真を見てほしい。マカロンでその名を知られる「ラデュレ」のレストランが供するハンバーガーだ。アメリカにはスライダーと呼ばれる小ぶりなハンバーガーがあるけれど、これはそれとは少し趣が違う。驚くほど上品な佇まいをしているのだ。実際に口に運んでみれば、それが紛れもない「ハンバーガー」であることを私は理解することになる。その美しさは、いかにもフランス的な洗練を纏っている。そして肉のジューシーさは、フルサイズのハンバーガーに決して引けを取らない。
その一方で、私はふと「ホワイトキャッスル」のことを思い出す。それは言ってみれば、ハンバーガー界における「餃子の王将」のような存在だ。お世辞にも健康的とは言えないし、スーパーの冷凍食品コーナーに無造作に並んでいるような代物だ。けれど、そこには抗いがたい不思議な魅力が潜んでいる。小さな四角いバンズにパティが挟まった、二口サイズのスライダー。そしてこれもまた、紛れもないハンバーガーなのだ。
洗練されたフランスの逸品と、ジャンクなスライダー。その両極端な世界の狭間で、私はハンバーガーの美味しさを静かに噛み締める。アメリカにはこんなジョークがある。寿司屋で素晴らしい寿司を堪能し、店を出てからネタの鮮度やシャリの加減がいかに見事だったかをひとしきり語り合った後で、「じゃあ、二次会はハンバーガーにしようか」と誰かが言う。すると、皆の顔がぱっと綻ぶのだ。そんなジョークが好まれるくらい、アメリカではやっぱり、ハンバーガーは特別な存在なのだ。
