未来のためにできること。目の前の人の人生を、想像してみる
戦争について学ぶようになってから、以前よりも「人の背景」を考えるようになりました。
きっかけは、ほんの小さな出来事でした。
ある日、私が止めていた自転車が少し邪魔だったようで、通りかかったおばあちゃんに、
「邪魔ねぇ」
と言われました。
私は、ちょっとムッとしてしまったんです。
「避けて通ればいいじゃない」
そう思ってしまいました。
でも、その後、戦争について学ぶなかで、
ふと思ったんです。
もしかしたら、この人も、
ものすごく大変な経験をしてきた人なのかもしれない、と。
これまでどんな人生を歩んできたのか。
どんな時代を生き、何を経験してきたのか。
実際のことは、何も分かりません。
でも、
私が知らないだけで、この人にも私には見えていない物語があるのかもしれない。
それを、知らないまま悪く思ってしまったら、あとで後悔することになるかも…
そう思うと、さっきまでの
「ちょっと嫌な人」
という見方が、少し変わったんです。
これは、介護の仕事をしていても感じることがあります。
介護施設では、日常生活の中で一人では難しいことが増えてきた方を、私たちがサポートしています。
だからこそ、つい
「できない人」
として見てしまう危うさがある。
気付かないうちに、子どもに話しかけるような言葉遣いになってしまうこともあります。
でも、その人にも、
私たちが知らない長い人生があるんですよね。
いくつもの時代を生き抜いてきた。
それなのに、今の姿だけで、その人の人生を忘れそうになる…
今、見えている姿は、人生のほんの一部分。
この人にも、私の知らない物語がある。
そう想像することで、目の前にいる人への向き合い方が少し変わる。
それは、未来のために私たちができる、
小さなことの一つなのではないでしょうか。
戦争について学ぶことは、過去を知ることだけではなく、目の前にいる人を尊重することの大切さも教えてくれるのかもしれません。
私は管理栄養士として、
これからも「食」や「暮らし」を入り口に、歴史や戦争についても学び、伝えていきたいと思っています。
難しいことを、少しだけ身近に感じてもらえるように。
そして、知らない誰かの人生を、
ほんの少し想像できる人が増えていったらー
その先には、今より少しやさしい未来があるのかもしれません☺️
そんな発信を、これからも続けていきたいです。
※この記事は、同テーマで書いた記事を1000文字エッセイとして再構成したものです。

