不登校の夏休み、親が焦らないために
焦っていたのは子どもより私だったという話
夏休みに入ってから、不登校の娘を見ていて「このままで大丈夫かな」と何度も不安になりました。学校がある時期の娘は、行かない前提だから身支度をする理由もなく、時間割を確認することもなく、学校に関わること自体をなるべく避けているような様子でした。それが夏休みに入ると、「みんな休みなんだから」という安心感からか、少し表情が柔らかくなる瞬間が増えます。
でも、ある日ふと気づいたんです。娘がほっとした顔を見せてくれるほど、それに反比例するみたいに、私の中では焦りが膨らんでいったんだなと。
娘は小学1年生でASDの診断を受け、いじめられたことから6年生から不登校になりました。学校を避けるように過ごしていた娘が、夏休みに入って少しほっとした表情を見せる。それ自体はうれしいことのはずなのに、私の中では「夏休みなのだから、何かしら成長させなきゃ」という焦りだけが膨らんでいきました。
「何かさせなきゃ」が私を苦しめていた
夏休みだからこそ、遅れを取り戻させなきゃ、経験させなきゃ、と気負っていた時期がありました。プリントを用意したり、外出に誘ってみたり。でも娘の反応は薄くて、こちらが空回りするばかりでした。
娘は2歳頃から、癇癪や他害がひどく、保育園に預けることも不安で、私は特別支援学校の教員を退職しました。娘のペースでの成長を見守りたいと思ってライフシフトして、これまでも娘を見てきたはずなのに、夏休みになると急に「普通の子と同じように過ごさせなきゃ」という焦りが顔を出すんです。
でも、読書や音楽鑑賞、イラスト、レジン、編み物、Duolingoでの語学学習。娘は家の中で、実はちゃんと自分のペースで好きなことを積み重ねていました。それに気づいたとき、「学びが止まっていたのは私の見方のほうだった」と思い知らされました。
特別支援学校の教員として、たくさんの子どもたちの成長を見てきたはずなのに、自分の娘のこととなると、つい「他の子と比べて遅れていないか」という視点で見てしまう自分がいました。専門的な知識があっても、親としての焦りは別物なんだと痛感した出来事でもあります。
焦りを手放すためにやめたこと3つ
まず、1日の予定を細かく組むのをやめました。以前は「午前中は読書、午後は少し勉強、夕方は散歩」というように、1日中での予定を細かく決めていました。でも、予定通りにいかないと私のほうがイライラしてしまい、それが娘にも伝わって、かえって家の空気が悪くなっていたんです。「今日は何もしない日があってもいい」と決めるだけで、朝の空気がだいぶ軽くなりました。
次に、他の家庭の夏休みの過ごし方と比べるのをやめました。SNSでお出かけ写真を見ると焦る気持ちが出てきますが、それは娘の状態とは関係のない、私自身の不安だと割り切るようにしています。息子はADHD傾向があり、小雨の日も暑さの中でも外遊びが大好きな元気いっぱいのタイプなので、姉弟でもまったく過ごし方が違います。姉弟それぞれのペースがあっていいと思っています。家それぞれの夏休みの過ごし方でいいのだと思えるようになりました。
最後に、「夏休み中こそ何かさせなきゃ」という言葉を自分にかけるのをやめました。休むこと自体が、娘にとって今必要な時間なんだと考え方を変えたら、無理に何かをさせようとする気持ちがすっと軽くなりました。
こうした変化があってから、家の中の空気も少し変わりました。私がピリピリしなくなった分、娘も自分の好きなことに落ち着いて向き合えるようになった気がします。焦りを手放すことは、娘のためというより、まず自分自身のためだったのかもしれません。
おわりに
不登校の夏休みで焦っていたのは、子どもより私自身だったんだと気づいたことが、今の私を少しラクにしてくれました。今日からできることは、まず「何もしない日」をひとつ、自分に許可してあげることかもです!
不登校の夏休みは、子どもだけでなく親自身の気持ちとも向き合う時間になるのかもしれません。同じように焦りを感じている方がいたら、少しでも肩の荷が下りたら嬉しいです。「スキ」やフォロー、コメントもお待ちしています!
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