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気の向くまま読書note 一万円選書①家事か地獄か〜自分の面倒を自分でみる喜びを

以前記事で取り上げた砂川のいわた書店さんの一万円選書
少しずつですが読みはじめています。



手始めにタイトルと著者近影のアフロヘアがインパクトあるこちらから。


「家事か 地獄か」 稲垣えみ子著
 

本のタイトルを見て、手抜き家事礼賛かライフハックあふれる生活工夫術の本かなと思ったのですがいずれも当てはまらず。
生活をミニマムにした結果得られた、力強い人生訓を描いた本でした。


稲垣さんは311をきっかけに冷蔵庫を手放し、さらに長年勤めた新聞社を退社→小さな部屋に引っ越したのを機に怒涛のシンプルライフに突入します。

冷蔵庫はもちろん、ほとんどの電化製品を、さらには持ち物を最小限まで減らさなければいけなくなり・・・お風呂もない、料理はポータブルのガスコンロだけの生活。どんなひもじい生活が待っているかと思いきや、そこには自分サイズの最幸の生活があったのだそう。

冷蔵庫はもちろん、掃除機もエアコンもない生活。
(仕事上、PCやスマホ、最低限のネット環境はあるとは思いますが・・・エアコンないのは余計なお世話だけどちと心配になります 汗)

ミニマリスト、シンプルライフを通り越して、稲垣さんの生き方はサバイバル、ワイルドライフ、という方がしっくりきそう(笑)
文体がざっくばらんな語り口なので余計にそう感じてしまいます。

そんなサバイバルな生活を稲垣さんはキャッハウフフと日々心底楽しんでいます。


最低限のお気に入りのものに囲まれて暮らす生活はとても豊かだと稲垣さんはいいます。


そんな稲垣さんの生き方、万人にできることではなさそうなのは言うまでもなく。
わたしも多くの方と同じように「稲垣さんは独身独り暮らしだからできるんだよね」と思いました。


100%自分の好きなように暮らすのは独り暮らしの醍醐味で、羨ましさもあるけれど。
わたし自身、家族の趣味嗜好、ライフスタイルが混在する今の雑多な暮らしを愛しているのでそこまで潔くしなくてもいいかな。


ただ、もちろん、稲垣さん自身も自分と同じように暮らせ、と言っているわけではなく。
「こんな生き方もあるよ、案外楽しいよ」という提案と「みんなも巷に溢れかえる情報に振り回されず、自分が快適と思う生活を追求していいんだよ」そう伝えてくれているのだと感じました。


その気になればこんなふうに暮らすこともできるんだ。質素な生活って案外楽しそうかも。
そう思えるだけで新鮮な驚きだし、人間って案外タフに生きれるんだなと安心できるのでした。


自分の面倒は自分でみる それが一番の豊かさ


独身独り暮らしの稲垣さんは老後に向けての心構えも書いています。

”本当の幸せは自分の面倒を自分でみるところから”

自分の面倒・・・なんて書くと大袈裟ですが。
自分の空間を整え、食べるものを自ら作り、本当にこれ!と思うものを自分で選び取り大切にしながら生きていく。
それは日々のさもない作業の繰り返しだけど、自分の中に静かな自信が生まれます。

わたし自身、菜園をはじめて「わたしでも自分の手で食べるものを生み出すことができるんだ!」と大きな自信になったのでよくわかります。
「自分で作るごはんが一番おいしい!」と思えるのもすごく幸せなこと。


自分の面倒を見るというのは、自分の人生の主導権を握ること。

自分をハッピーにできるというのは、自己肯定感を育むことにも繋がっているのです。


ポタジェガーデン
わたしの楽園



さらに、年を重ねていくと老化と共にできることも少しずつ減り、許容量も小さくなります。
その都度自分サイズをコンパクトに、小さく小さくして生きていくのが
キモだと稲垣さんはいいます。


過去の栄光はじめ、今まで培ってきたものに執着してしまうのが人間のサガ。


わたし自身も、ものが(かなり)多いタイプの人間ですが(なんせ手芸や絵、読書や音楽鑑賞→いずれもアナログ が趣味なので・・・)
今後、わたしが死んだら、娘が困るだろうな・・・と薄々勘づきはじめています(汗)なるべく迷惑かけないよう、娘の負担を減らすためにも、古びたものから少しずつ手放していこうと動きはじめていたタイミングでした。


何を選び取り、何を手放すか。
その選択だって自分が主導権を握る。

自分の持ち物なんだだしそんなの当たり前、と思われそうですが
誰々からもらったとか、高かったからとか、貴重なものだとか、手に入れるのにどれだけ苦労したか・・・など、いろんな事象が頭をよぎり、処分を躊躇してしまうことも多いのが事実。


いろんな思いを脇に置いて、自分がどうしたいか、”自分で選び取る”

ものを選び取ることも自分を育てることにつながるのだと気づきました。


わが居間の棚です
先日エアコン掃除で業者さんが入ったのを機に、少し整理しました(これでも 苦笑)
娘がプレゼントしてくれたおばけのライトや庭のドライ紫陽花
落ちていた蜂の巣や愛犬のひげや乳歯などもあり、いろんな有機物で溢れています(笑)
見る人が見たらゴミ屑ばかりで雑然としてるけど好きなものばかり


自分が本当にこれ!と思うものに囲まれ、好きなものを食べ。
自分のキャパシティにあった暮らしをする。
年とともに執着をなぎ捨てて小さく小さく生きる。

稲垣さんの潔い生き方は求道者に近いかもしれない。


なかなかそこまでできないけど、稲垣さんの生き方は清々しさを感じます。
一本、芯が通っているからだと思います。


わたしも自分の足ですっくと最後まで潔く生きたい。

芯を通し自分を生きることを大事に、日々を過ごしたいです。


稲垣さんの本で惹かれた部分はまだあるのですが
長くなるので、また別の機会に書きます。


※稲垣さんは自分で面倒を見ると書いていますが、何があっても人を頼るな!と言っているわけではなく。馴染みのお豆腐屋さんや銭湯の方々など地元の人たちとのあたたかなつながりも大切にされています。
自分の足で立つ人たちとつながり、時に助け合う大事さも説いています。


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