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お店を出すなら、街の“リズム”も見てみよう【第3回|エリアマーケティング入門】

「街には“リズム”がある」というテーマで、当社のエリアセグメントデータ「c-japan® Dynamics」を通じて街の“使われ方”を読み解くコラムを、全3回にわたってお届けしてきました。本コラムは最終回となる第3回目で、これまでご紹介してきた街のリズムを、出店や販促にどう活かせるのかについてのお話です。



こんにちは、技研商事インターナショナルです。
ここまで、街には時間ごとの“リズム”があり、そのリズムを見ることで街の使われ方が見えてくる、という話をしてきました。
最終回となる今回は、その見方を出店や販促にどう活かせるのかを考えてみます。
今回も、難しい分析手法の話ではありません。お店を出すとき、販促を考えるとき、商圏を理解するときに、「街のリズム」という視点を加えると何が変わるのか。そこに絞って見ていきます。

c-japan® Dynamicsでは、街のタイプと人流ボリュームを組み合わせて、
エリアの特徴を把握できます

大事なのは「人がいるか」だけではない

お店を出すとき、まず気になるのは「人が多い場所かどうか」です。
もちろん、人の量はとても大切です。ただ、もう一つ大事なのが、「その人たちは、いつ、どんな目的でその場所にいるのか」という視点です。
同じ人が多い街でも、平日昼に強い街、休日に強い街、夜に強い街では、相性のよい業態や販促のタイミングが変わります。
たとえば、平日昼に人が多い街では、短い休憩時間に利用しやすいお店が選ばれやすくなります。休日に人が増える街では、滞在時間が長く、家族や友人と楽しめるサービスが合いやすくなります。夜に人が増える街では、食事や二次会、遅い時間の需要が見えてきます。
人が多いから良い、少ないから悪い、という単純な話ではありません。
その街にいる人が、仕事中なのか、買い物中なのか、移動中なのか、帰宅後なのか。そこまで考えることで、出店や販促の見え方は変わります。

街のリズムで、見える需要が変わる

ランチの街、休日の街、夜の街

たとえば、平日の昼に人が多い街なら、ランチ、カフェ、テイクアウト、コンビニ、ビジネスパーソン向けサービスと相性がよいかもしれません。
休日に人が増える街なら、ファミリー向け、レジャー向け、目的買いの商品やサービスが合いやすくなります。
夜に人が集まる街なら、飲食、二次会、深夜サービスなどの需要を考えやすくなります。
住宅地でも、日中も生活活動がある街であれば、スーパー、ドラッグストア、クリニック、保育関連サービスなどの生活需要が見えやすくなります。
反対に、夜に人が戻ってくる住宅地では、帰宅後の買い物、夕食、週末利用などを意識した見方が必要になります。
同じ住宅地でも、昼間に人がいる場所と、夜に人が戻る場所では、お店の役割が変わります。前者は日中の生活を支える場所、後者は帰宅後や休日の暮らしを支える場所として考えると、見え方が変わります。
「どの時間に人が現れるのか」を知ることで、営業時間、品揃え、広告の出し方まで考えやすくなります。

販促のタイミングも変わる

街のリズムは、広告や販促にも関係します。
朝の通勤動線にいる人、昼にオフィス街にいる人、夕方以降に繁華街へ向かう人では、気分も目的も違います。
同じ広告でも、いつ・どこで届けるかによって、受け取られ方は変わります。
朝なら「時短」や「ついで」。昼なら「ランチ」「休憩」「仕事の合間」。夕方以降なら「ごほうび」「飲食」「寄り道」。休日なら「家族」「レジャー」「まとめ買い」。
もちろん実際の施策では、業態や商圏、競合状況なども合わせて見る必要があります。ただ、街のリズムを知ることは、生活者のモードを読む大きなヒントになります。
これは、地図上で場所を選ぶときだけでなく、チラシ、Web広告、ジオターゲティング広告(位置情報をもとに、特定のエリアにいる人に配信するWeb広告)、店頭キャンペーンなどを考えるときにも役立ちます。「誰に届けるか」と同じくらい、「いつ、どこで届けるか」が重要になるからです。

商圏を見る目を、少し立体的にする

従来の商圏分析では、人口、世帯、所得、昼間人口などから、市場の大きさや属性を見ていきます。
そこにc-japan® Dynamicsを重ねると、「その場所が、いつ、どのように使われているか」という視点が加わります。
たとえば、人口が多い住宅地でも、日中も生活活動がある場所なのか、夜に人が戻る場所なのかで、店舗の考え方は変わります。
オフィス街でも、平日昼だけ強いのか、夕方以降も人の行き来が残るのかで、飲食やサービスの組み立て方は変わります。
商業地でも、前回ご紹介した「休日に目的地になる街」のような休日目的型なのか、「昼に集中する街」のような平日利便型なのか、「眠らない街」のような夜間消費型なのかで、狙うべき需要は変わります。
街は、時間によって表情を変えます。
お店を出すときも、販促を考えるときも、その街の“リズム”を知ることが、よりよい判断のヒントになります。


全3回、最後までお読みいただきありがとうございました!
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<今回ご紹介したのは・・・>

c-japan® Dynamics

平日・休日、時間帯別の人流から、街の“使われ方”を読み解くエリアセグメントデータです。