オタク気質の私が漫画のヒロインについて考えてみた〜後編・みいちゃんと山田さん〜
こんにちは、発達障害マダムの大磯りんご飴です!
数多い漫画やアニメに触れてきた私がヒロインについて語る回、前編では90年代の少女アニメのヒロイン、"美少女戦士セーラームーン"のうさぎと"ふしぎ遊戯"の美朱について考察しました。
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後編となる今回は時代を一気に進めまして、マガジンポケット(通称:マガポケ)にて連載中の"みいちゃんと山田さん"(通称:みい山)に登場する女子達についてお話ししていこうと思います。
※今回のお話の中にも、前回同様私の独断による辛口批評がございます。
また、極力配慮は致しますが読まれる方によってはネタバレとなり得る箇所もございますので、閲覧にはご注意下さいませ。
癖の強いヒロイン、みいちゃん
前回少しだけ触れましたが、みいちゃんこと中村 実衣子はうさぎや美朱以上に極めて私と似ているタイプのヒロインだと思っています。
2012年1月、東京の歌舞伎町にあるキャバクラ"Ephemere"に新人キャバ嬢としてみいちゃんが加入した場面から始まり、彼女が悲運の末路を辿るまでの12ヶ月の出来事として物語が展開していきます。
みいちゃんは一見愛嬌があり可愛らしい雰囲気を醸し出していますが、いざ関わってみれば、小学生レベルの識字や計算ができず同じようなミスやドジを繰り返しまくり、少しでも面白くない事があると癇癪を起こし喚き散らす始末で、すっかりトラブルメーカーと化しました。
その癖プライドやヒロイン気質は人一倍大きく、クリエイティブでかっこいい仕事かおしゃれで可愛い仕事じゃないと嫌というわがままな考え方の持ち主でもあります。
本人は頑なに否定していますが、小学校時代の教師や知的障害を持つ幼馴染からは何らかの障害の持ち主ではと言われています。
みいちゃんと私の共通点
私はみいちゃんとは違い一応識字や計算はできますが、それ以外はみいちゃんと同じような人生を送ってきたと思います。
奇妙奇天烈な言動を繰り返しいじめに遭うかいじられ役にされるかで人間関係が上手くいかなかった学生時代、仕事ができず先輩に嫌われたキャバクラ時代、誰もやりたがらない汚れ役を押しつけられ都合のいい女にされた風俗時代……状況こそ違えど私とよく似た人生を歩んでいます。
また、分不相応な願望を持ち
「私はこんなところで終わる奴じゃない」
と、現実を受け入れず不満でいっぱいになった点も若い頃の私と同じです。
更には、元夫から見放され相手にされなくなった私と同様にパートナーを苛立たせる天才で、みいちゃんはマオ君など歴代彼氏にDVをされるようになったり、サブヒロインにしてキャバクラ時代の同僚の山田さんと同居をするや否これまで良好だった関係が破綻し数ヶ月で同居を解消しています。
私がみいちゃんについて思う事
前述の通り、みいちゃんと私はよく似た人生を送っているので、みいちゃんの苦しみや苛立ちがよく理解できます。
その一方で、読者から"害獣"と揶揄されるみいちゃんの悪辣さを目の当たりにすると自分の悪辣さを突きつけられたようになり、同族嫌悪も感じているのです。
そして、仕事でミスをした時や思い出し怒りなどでやけくそになった時、みいちゃんの末路を思って
「私もこうなるべきだったのかしら」
と自虐的に考えてしまう事もあります。
同じタイプのみいちゃんが辿る末路が、私が行き着いていたかもしれないifの世界線に思えてならないのです。
Ephemereの女子達について
キャバクラにてみいちゃんと一緒に仕事をする女子達についても私なりの見解があるので、ここからは彼女達についてお話ししていきます。
サブヒロイン・山田さん
先程少し触れましたが、山田さんこと山田 マミ(源氏名)がサブヒロインとしてみいちゃんと共に日々を過ごします。
超過干渉の毒母に抑圧された結果アンニュイでやる気がなさそうな雰囲気を醸し出すようになった山田さんですが、みいちゃんと関わるうちに自分の本心を見出し向き合うようになりました。
最初はみいちゃんと良好な関係を築いていましたが、同居を始めるや否大嫌いな母親と同じようにみいちゃんに過干渉をし抑圧するようになり、徐々に綻びが出てきたところで決定的な出来事があり、上述の通り同居を解消してしまいました。
同居後に関係が悪化し最終的にみいちゃんに愛想を尽かしたという点では、性別は違いますが元夫に似ているように感じました。
きついベテラン・モモさん
キャバ嬢の中には力のある仕切り屋もいまして、彼女の名はモモさん(源氏名:桃花)といいます。
10代の頃は舞妓で20代ではキャバ嬢と、水商売歴が長いベテランで仕事に対するプライドは高いように見受けられます。
仕事ができないみいちゃんを執拗にいじめて面白がる悪辣さがあり、山田さんをはじめ数人のキャラから性格が悪いと評される一方で、問題のない後輩に対しては面倒見が良く、世話をした後輩からは慕われています。
また、水商売をしている傍らで努力して通信制の高校に通い高卒の学歴を手に入れた頑張り屋の一面もあります。
読者からの人気が高いモモさんですが、
仕事ができて発言力が強い
見方によっては性格が悪いと言われるほどきつい
みいちゃんのような浮いた存在を目の敵にする
といった特徴があり、部活や職場のお局気質の女性達や女子カーストで力のある人達と同じ、私と相性が悪いタイプなので、正直苦手意識があります。
スカッと話で見かけるような威張るだけで仕事ができない嫌われお局なんて現実には存在しないもので、ほとんどのお局は私やみいちゃんみたいな問題人物以外とは良好な関係を築けているものなのです。
エリート意識が高い女子大生・ココロちゃん
モモさんと並んで読者人気が高いキャバ嬢に、大学生活の傍らキャバクラで働くココロちゃん(源氏名、本名:泉美)がいます。
面倒見が良く親しみやすい外面とは裏腹に、エリート意識が高く他のキャバ嬢や店の客を見下し彼らを住む世界が違う人達だと思っています。
みいちゃんに対しては、識字や計算ができないと聞いて最初は勉強を教えようとしましたが手に負えず4日で脱落、その後は付かず離れずの距離を保っていますが、キャバクラのSNSに顔出し写真をアップされたり大学の友人の前で源氏名を呼ばれたりと散々な目に遭い愛想を尽かします。
また、みいちゃんと同居しキャバクラをやめた後の山田さんと偶然再会した時に彼女の劣化ぶりに幻滅し絶縁する冷徹さもあります。
ココロちゃんに関しては、過去に私の悪辣さに振り回され愛想を尽かした人達の心理を見ているようで、モモさん同様どこか居心地の悪さを感じています。
特性を理解されなかったニナちゃん
みいちゃんがまだキャバクラにいた時期に1ヶ月だけ在籍していたニナちゃん(源氏名)というキャバ嬢がいました。
大卒で昼職出身なのでさぞ接客ができるのかと思いきや、プリンちゃん化した髪を放置する服装の乱れやセンシティブな話題に無神経な発言をするなど、山田さん曰くみいちゃんよりはましなもののミスが多く、店長から幾度となく叱責されました。
仕事ができない人扱いされるのはキャバクラ以前にも何度もあり、次第に居心地の悪さを感じ最後には職場から突然いなくなる"人間関係リセット症候群"の持ち主と自身を評し、前述の通りキャバクラからも1ヶ月でいなくなりました。
ニナちゃんがやめた後のモノローグにて
「時は2012年、ニナちゃんの特性を語る言葉が世間に広まるのはまだ少し先の話である」
とあったため、作中では明言されていませんが私と同じ特性がある可能性があります。
私はまだ未読ですが、単行本の描き下ろしにて社会復帰に成功した未来が描写されているとの事で、私の現状はみいちゃんより未来のニナちゃんの方が近いのかなと感じ、理解してもらえる居場所を得られて良かったと安堵しました。
いろいろ考えさせられる漫画と出会って
福祉系や医療系のYouTuberさんが考察していた事で興味を持ったみい山ですが、登場人物達を分析する事で自分自身の事や人間関係について振り返る機会を得られたのは良かったと思っています。
その一方で、障害故に責められた嫌な思い出が原因の思い出し怒りを発動した時に
「私はみいちゃんそのものなんだから仕方ないじゃない」
と開き直りのような言い訳をして過去の私を慰めるようにもなってしまいました。
さすがにそれはどうかと自分でも思うので、過去の自分の悪辣さとどう向き合うか支援者に相談しながら考えていこうと思います。
次回は敏感に感じる他人の気配とそれ故の弊害についてお話ししていこうと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう、ごきげんよう!

