「育てにくさ」の正体がわかるまで。10歳目前でやっとわかった、ギフテッド2eと学習障害。
乳児の時からずっと違和感はありました。
幼稚園の時も、小学校に上がってからも。さまざまなところで相談するも、納得の行く答えは見つかりませんでした。そして、10歳を目前にしたある日、学校でも病院でもない、「意外なところ」で、息子は「ギフテッド2E」だと発覚することになります。
ただただ、育てにくい。
乳児期は、「寝ない、食べない、◯◯◯出ない」の3ないに親子で苦しみました。
幼稚園では、気持ちの切り替えが苦手だと幼児支援教室を勧められます。行き渋りがあり、周りのことが気にかかるので、集団行動ははみ出しがち。そのくせ、はみ出しがちな子に注意をしてトラブルになることがありました。
小1からは、原因不明の慢性頭痛、体調不良で苦しむ日々でした。登校どころか通級すらままならず、学習も進みません。頭痛があるため、デジタルも使えません。ただ家で本を読んだり、LEGOをしたり、ぼんやり過ごすしかありませんでした。
わかりやすい特異な才能はまったくなし。
だけど、「?」と思うような予兆は確かにあったように思います。
特性に出会う転機
小4になったとき、偶然、漢方を処方する医師に出会いました。
栄養療法も取り入れておられ、慢性頭痛の頻度を減らすことができました。しかし、万年風邪状態は変わりません。相変わらず、学習は進まないし、学校へも行けません。
そこで、WISC-IV(知能検査)を受けることを勧められました。
結果は「言語理解は高いが、ワーキングメモリと処理速度が低い」特に処理速度と言語理解の差は40以上ありました。私は目を疑いました。
医師には「プライドは高いが、やりたくてもできない状態だ」と何度も告げられました。この包み隠すことのないストレートな表現に、私はその後何日も打ちのめされることになります。
しかし、臨床心理士は違いました。
検査結果を詳細に読み解き、こう言ったのです。
「この子は飛び級が向くタイプですね」
私は驚き尋ねてみました。
「アメリカで言うギフテッドや2eみたいにってことですか?」
かつて発達障害について調べると出会った言葉でした。しかし、心理士の返答はたいしてありませんでした。まだギフテッドという概念が一般的ではないのか、説明が難しいのかもしれません。
それでも、その言葉は私に希望をくれました。
真実をただ叩きつける医師よりも、小さな光に気が付かせてくれる臨床心理士を、私は信頼したいと思いました。
そしてその後、その臨床心理士の勧めで読みと計算のテストを受けることとなり、学習障害があることも判明しました。
家庭学習でどれだけ教えても積み上がっていかない苛立ちの正体は、これだったんだ!
しかし、読み書き計算にこれほど苦労する息子を、どうやって「飛び級」させるのか。
全く想像もつきません。
息子の特性がようやく定義される
その後も様々な場所を訪ね歩きました。そして、10歳を目前にして、「意外なある場所」で息子の真の特性が「ギフテッド2e」であることを指摘されるのです。
「ようやく息子のことを本当に理解してくれる人に出会えた」
あの時の感動は、今も忘れません。
息子を知るための旅はまだこれから
それでも、当初は不安で、半信半疑でした。目立った特異な才能があるわけではない上に、息子のWISCの結果は、あまりに凹凸が激しく、言語理解の数値も極端に高いわけでもないのです。「これぐらいのIQでギフテッドと言う言葉を使ってよいのだろうか?」
しかし、ようやく手に入れた「ギフテッド2e」という概念が、私を前に進ませました。
息子は本当にそうなのだろうか?
そもそもギフテッド、ギフテッド2eってどういう子供たちなのか?
その答えを探すために。
ただ、それはゴールではありません。
私は、息子のことをもっと理解したい。
生きづらさを減らし、凹に隠された凸の部分を伸ばしてあげたいのです。
大切な息子、デコボコ攻略の旅はここから始まりました。
この話の続きや、幼少期から見え隠れしていた予兆、私たちを救ってくれた「意外な相談先」、そして具体的な困りごとや攻略法など、これから少しずつ綴っていきます!
