【36万円の損失!】それでも僕がドル建て貯蓄型保険を解約した理由
こんにちは。ふみおです。
数年前、知り合いのFP(ファイナンシャルプランナー)さんに勧められ、僕はろくに中身も理解せず、ある「ドル建て貯蓄型保険」に加入しました。
商品名に“リタイア”と入った、まさに老後の安心を買うための商品です。
当時の僕は「低金利の銀行に預けるよりマシだし、プロの紹介だから安心」と完全に思考停止していました。
しかし、加入して3年目。 僕は自分の大失態に気づき、血の気が引くことになります。
そりゃ悪手だろ 蟻んコ
最終的に、僕は「36万円の元本割れ」を確定させて、その保険を解約しました。
今回は、当時の僕と同じように「貯蓄型保険の中身を知ってモヤモヤしているけれど、元本割れが怖くて解約に踏み切れない」という方へ向けて、僕の痛すぎる失敗談をシェアします。
ちなみに今回はドル建て貯蓄型生命保険の話ですが、僕はもう一つ円建て貯蓄型保険もやってしまってます。
僕は資産が7000万円以上貯まってますが、途中けっこう失敗しているのでその失敗談を参考にしてもらえると嬉しいです。
ただの超ハイリスク・ローリターン商品と気づく
解約を決意したきっかけは、お金の勉強をし、自分でドル建ての株や債券への投資を始めたことでした。
「あれ? 自分でやった方が圧倒的にシンプルだし、増えるのでは?」と気づいてしまったのです。
改めて自分が契約した保険の書類を引っ張り出し、現実を直視したときに愕然としました。僕が直面したデメリットは、主に次の3つです。
1. ガチガチの資金拘束と謎のペナルティ
僕の保険は、なんと「17年経たないと元本割れする」という恐ろしい縛りがありました。仮に2年目で解約すると、払ったお金の9割が返ってこないという世界恐慌の大暴落レベル。
であれば支払いだけを止めて維持しておけばいいのでは?と思ったので電話で聞いてみました。
それには一時的に支払いが厳しくなった時のルールがちゃんと用意されていました。
保険会社は「立て替えができますよ」と言ってきて、最初立て替えの意味がさっぱり分かりませんでした。
話を聞いていくと要は「契約したお金を払えなければ利息をつけてお金を貸してあげる」ということ。
つまり、払えない期間があると、将来もらえるお金が減るペナルティ付きだったのです。
2. 絶望的なほど利回りが低い
32歳で契約し、定年の60歳まで28年間もコツコツ払い続けて、得られる利回りは年利0.67%。
これでは物価が上がったら確実に資産価値が目減りします。
当時は日本でインフレは起こってなかったのですが、今は年2%ほどのインフレと考えるとこの保険の利回りは低すぎる。
いくら生命保険料控除の節税があるとはいえ、運用しながらの節税ならつみたてNISAで米国株の投資信託を買った方が、遥かにマシだという現実に気づきました。
3. ブラックボックスすぎる手数料
自分で投資をすれば信託報酬が年0.03%などと明記されています。
しかし、保険はいくら手数料が抜かれているのか全く分かりません。
気になって、当時の米国債券ETFのデータを使って「もし自分で同じ額を運用したら」とざっくり計算してみたところ、28年後になんと約140万円もの差が開くことが判明。
株だともっと差が開くでしょう。
「死亡保障がついているから」と言い訳したくなりますが、同じ保障額の掛け捨て生命保険なら28年間で総額30万円もかかりません。
差し引いても長期で100万円以上が、保険会社の手数料として消えていた計算になります。
「いつか元が取れる」という錯覚
解約を決意した2020年当時、コロナ禍のドル安も重なり、解約すると約36万円の損が出ることが確定していました。
「ドル高に戻るまで待つべきか?」
「長く持てば『解約返戻率』が上がるから、損が減るんじゃないか?」
何度も葛藤しました。
でも、ここに罠があります。
後に解約するほど解約返戻率(%)は上がっても、払い込む総額が増えるため、元本割れする具体的な金額(マイナス〇〇万円)は、10年後も今とほとんど変わらないことに気づいたのです。
つまり、今解約しても36万円の損、10年後も36万円の損。(解約返戻率は上がるのに)
だったら、一刻も早くこの超ハイリスク・ローリターン商品にお金を吸い取られるのを止め、その資金を自分の手で健全な投資に回した方がいい。そう判断しました。
まとめ
解約で36万円が消えたわけですから、普通なら大ショックを受けるはずです。
でも、僕の心は驚くほど清々しい気持ちだったのを覚えています。
一般的に保険は保障を買うものですが、仕組みを理解してからの僕にとって、その保険はお金をむしり取っていく吸血鬼にしか見えなくなっていたから。
解約日は僕にとって吸血鬼を退治できた記念日になりました。
もちろん貯蓄型保険のすべてを否定するわけではありません。
強制的にでも毎月引き落とされないとお金を貯められないという人にはメリットもあると思います。
ただ、目的が投資としてお金を増やしたいと思っているなら、投資と保険は分けて考えるべき。
もし今、当時の僕と同じように「元本割れが怖くて解約できない」と悩んでいる方がいたら、ぜひ解約返礼率の%ではなく「今解約したときのマイナス額」と「10年後のマイナス額」を計算してみてください。
契約したときにもらった解約返戻率の表で計算できるはずです。
36万円の授業料は高かったけれど、あの時損切りした自分を褒めてやりたいと思っています。
みなさんの選択の参考になれば幸いです。
ちなみに万が一の事態に備える保険の機能は、すでに国と会社の保障制度に守られている場合があります。
こちらの記事に詳細まとめてますので、自分が無駄な保険料を払ってないか知るきっかけにしてもらえると嬉しいです。
資産運用は米国株に全力投資していて、最近はAIブームもあって資産額がどんどん増えています。
