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#135【治療体験記】キイトルーダの副作用と急性白血病の共通点

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本稿は【だまさんの治療体験記】十二指腸がん編の第75回です。

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本ブログの情報は、あくまで一患者の経験と調査に基づくものであり、医学的アドバイスや治療の推奨を目的としたものではありません。がん治療は個々の病状、ステージ、体質によって最適な選択肢が大きく異なります。治療方針や薬剤選択については、必ず主治医や専門医にご相談ください。

情報の活用方法
当ブログの情報は、医療者との対話のきっかけや、ご自身で調べる際の出発点としてご活用いただければ幸いです。気になる情報については、信頼できる医療機関の公式サイトや学術論文などで裏付けを確認されることをお勧めします。

皆様の闘病が希望あるものとなりますよう、心より願っております。

病院薬剤師だまさん


キイトルーダによる疲労感

キイトルーダの初回投与から今日で19日目。

前回(#135)調査した有害事象(副作用)のうち、何が問題となるのか身構えて(!?)いたのですが、意外にも「疲労感」でした。

顕著なのは特に仕事終わり。
帰宅して昼食を摂ったら、夕方~夜半までひたすら夢の中。

週3日、しかも半日(午前中)しか働いていないのに、この体たらく。
辞職勧告を受けないのが不思議なくらいです(苦笑)。

これほどの疲労感は前治療(CAPOX療法)では経験しませんでした。
とすれば、発現頻度10%以上と言われるキイトルーダの副作用と考えるしかありません。

キイトルーダの添付文書より

おしんの母・ふじの疲労感

読者の皆さんはNHKの朝ドラ「おしん」をご存じでしょうか?

「おしん」とは
1983年(昭和58年)4月4日から1984年(昭和59年)3月31日まで放送されたNHK連続テレビ小説の第31作。連続テレビ小説の定番である“戦中と戦後の混乱期を逞しく生きた女一代記”の一つ。原作は橋田壽賀子。おしん役は小林綾子➤田中裕子➤乙羽信子がリレー形式で演じた。

平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%と、日本のテレビドラマ史上最も高い視聴率を誇り、海外でも68の国・地域で放送された。

Wikipediaより引用

今の私にとって印象深いシーンが180-185回で登場します。

第3子(仁)を身ごもったおしん(田中裕子)に出産まで付き添った母・ふじ(泉ピン子)は倒れてしまう。医師の勧めで名古屋の病院で検査をした結果、病名は白血病と判明する。当時、白血病は治療法の存在しない不治の病だった。おしんはふじをおぶって山形に戻り、母の臨終を見届けた。

この際にふじが訴えた「疲労感」が、現在の私の症状と本質的に似ていると感じたのです。

キイトルーダと急性白血病による疲労感の共通点

さて、ここで再度生成AIの出番です。

(以下回答全文)

現在得られた情報を基に、ペムブロリズマブの副作用による疲労感と急性白血病による疲労感の共通点、特にIL-6の関与について詳しく分析し、ご質問にお答えします。

1. IL-6の基本的な役割と疲労感メカニズム

IL-6(インターロイキン6)は、両方の病態で疲労感を引き起こす共通の分子メカニズムとして機能しています。

共通のメカニズム
Sickness behavior(病気行動)の誘発:IL-6は脳内で神経炎症を引き起こし、疲労、意欲低下、社会的交流の減少などの症状を誘発します
神経伝達物質系への影響:ドパミンやセロトニンの合成・利用可能性を低下させ、報酬系や意欲系の機能を抑制します
視床下部-下垂体-副腎皮質系(HPA軸)の調節:ストレス反応や疲労感に関連するホルモン分泌を調節します

2.急性白血病における疲労感とIL-6

急性骨髄性白血病(AML)患者での研究により、以下のことが明らかになっています:

直接的相関:IL-6血中濃度と疲労感スコアに有意な正の相関(P=0.004, R=0.416)が認められます PMC6375377
特異性:調査されたサイトカインの中で、IL-6のみが疲労感と相関を示しました
重症度との関連:血中IL-6濃度が高い患者ほど、より重度の疲労感を経験します

3.ペムブロリズマブによる疲労感とIL-6

免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による疲労感でも、IL-6が重要な役割を果たしています:

サイトカイン放出症候群(CRS)との関連
・ペムブロリズマブは稀にCRSを引き起こし、この際IL-6が中心的な炎症メディエーターとして作用します
・T細胞由来のIFN-γがマクロファージを刺激し、IL-6やTNF-αの産生を促進します
・IL-6阻害薬(トシリズマブ;アクテムラ®)による治療が高い有効性を示します PMC9990684

治療効果への影響
IL-6阻害剤をペムブロリズマブと併用することで、免疫関連有害事象を軽減しながら抗腫瘍効果をむしろ増強する可能性が示されています

4. 神経炎症経路の共通性

両方の病態で、IL-6は以下の共通の神経炎症経路を通じて疲労感を引き起こします:

脳への伝達経路
・迷走神経経路(神経性)
・血液脳関門の脆弱部位を通じた液性経路
脳内での作用
・ミクログリアの活性化と神経炎症の誘発
・前帯状回、眼窩皮質、島皮質、腹側線条体などの機能変化
・トランスシグナリング(可溶性IL-6受容体経路)による広範囲な細胞への影響

5. 治療的意義

共通の治療標的: 両方の病態において、IL-6を標的とした治療が有効である可能性があります

急性白血病:IL-6阻害により疲労感の改善が期待されます
ペムブロリズマブ治療:IL-6阻害剤の併用により、副作用軽減と治療効果向上の両立が可能です

結論

ペムブロリズマブの副作用による疲労感と急性白血病による疲労感は、IL-6を中心とした炎症性サイトカインによる神経炎症とsickness behaviorの誘発という共通のメカニズムを持っています。

この共通性は、両方の病態において:

1.同一の分子経路(IL-6→神経炎症→sickness behavior)が関与
2.同様の脳内変化(神経伝達物質系の抑制、特定脳領域の機能変化)が生じる
3.共通の治療標的(IL-6阻害)が有効である可能性

この理解は、両方の病態における疲労感に対する新しい治療アプローチの開発につながる重要な知見と言えるでしょう。

今回の調査を通じて、キイトルーダによる疲労感が急性白血病と共通のメカニズムで生じていることが確認できました。その程度の差は量りかねるところですが、少なくともIL-6の放出、すなわちT細胞の活性化が自覚できたことは治療を受ける者としては歓迎できる発見です。

こうなったら、疲労感は甘んじて受け止め、休養に徹することにします。

起こる全てをコントロールできなくても
それに屈しない自分は選べる

-マヤ・アンジェロウの言葉より


今回はここまで。

次回をお楽しみに。

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