夫の得意技🎾
今は野菜作り一辺倒の夫だが、若い頃はテニスとバイクに夢中だった。
野菜作りを始めてからは他の趣味に興じる暇がなく、バイクも手放してしまった。
けれども残された装備品は、本来とは別の使い方で重宝している。
軒先の蜂の巣を駆除する時は、フルフェイスのヘルメットが役に立つ。
夫は蜂に刺されないようにヘルメットを被り、巣に目掛けて害虫駆除のスプレーを噴射する。
すると怒った蜂が夫に向かって飛んでくるのだが、すかさずスプレーで狙い撃ち。
フルフェイスの夫は、無敵だ。
ライダースーツも、防寒着として着たりする。
冬の早朝、子どもを駅まで車で送る時は、パジャマの上からスーツを着込んでいた。
ライダースーツはジャケットとパンツの一体型なので、起きてから40秒で支度が出来る優れもの。
それからテニスのラケットは、干した布団を叩くのに便利。
夫がラケットで力いっぱい布団を叩くと、布団叩きの10倍くらいのホコリが舞い上がる。
そして夫は、ハエ叩きが上手い。
ハエが飛んで来ると、ハエ叩きで豪快にスマッシュを決める。
彼はいつも、空中で仕留めることにこだわっている。
今は亡き義母は、その様子を見る度に
「さすがアンタは、テニスをやっただけのことはあるねぇ」
と褒めちぎる。
「そうだろう」
と得意気な夫。
この親子の会話は、いつもシュール過ぎる。
真顔で話す二人に、私の笑いのツボが刺激された。
そんな夫と義母の会話は、こちらにも。
