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窓口業務が恐くなってしまった話

病院窓口での2次対応が、公務員にとって有り難くない業務であることを前の記事で書きましたが、その続きとなります。お付き合いいただければ嬉しいです。

これまでの24年間の病院勤務の中で、前半の12年はずっと窓口のバックヤード業務でした。途中から係長にも昇任したため、2次対応にビクビクしている場合でもなく、当時はとりあえず表面上は何とかやっていました。

今でも忘れない、トラウマ級の患者対応もありましたが、

「ここは病院だし、相手も患者で病人なんだから仕方ない」
「変わった人はどこにでもいる」
「相手は私個人に文句を言っている訳ではない」

と自分に言い聞かせ、日々こなしていました。

そして、13年目に初めて契約部門に配属になり、窓口業務から離れました。

仕事が楽しいかは別として、精神的に楽になったのを感じました。こんなに楽で良いのか、とさえ思いました。

そして4年後、別の病院へ異動し、また窓口バックヤード業務に戻ってしまうのですが、そこで初日から妙な違和感を感じたのです。

窓口裏の執務室に座っている自分が感じる違和感。それは以前も経験した2次対応への不安、恐怖だとは思いましたが、その度合いが違うんです。座っているだけでソワソワしてしまうのです。

4年間、契約部門で心の平穏を覚えてしまったので、バックヤードに戻ることを全身全霊で拒絶している自分を感じました。

さらに、以前はそこまで感じていなかった窓口での患者さんの声、特に男性の大きな声を、非常に敏感に感じるようになりました。

「自分はミソフォニアでは?」と思うきっかけになったのも、この窓口の患者さんの声がきっかけだと思います。

ただ、不幸中の幸いというか、当時はコロナ禍で、「大声はなるべく出さない。声は控え目に」というムードが漂っており、特に病院ということで誰もがマスクをしていて、窓口カウンターにもアクリル板が設置され、心理的な恐怖は若干和らいだと思っています。

そこでは2年は我慢しましたが、やはりこのまま居続けるのは辛く、管理部門へ異動希望を出しました。

まだその頃は私もプライドがあって、異動希望理由に「窓口業務が辛いから」とは書けませんでしたが、運良く翌年度は管理部門へ異動することができました。

再び精神的に安泰の日々となりました。そして、この時点で次にまたバックヤード業務に戻ったら自分は終わりだと悟りました。

ここで実績を作って、必要不可欠な人材となって、なるべく長くいられるようにしよう、と心に決めました。

が、しかし。それは叶いませんでした。

この2年後、私はまたしてもバックヤード業務にリターンとなりました(涙)。当時の上司からは「他に人材がいないので」という嬉しくもない言葉で説得されました。

結局、1年間はそこで耐え忍びました。業務的には新たな学びも多く、部下も多かったので中間管理職としての経験にもなり、今となっては無駄な時間ではなかったと思いますが、当時は辛かったですね。

ですから、今でも私は窓口裏で聞こえるザワザワ音が苦手です。いつか大きな声が飛んでくるんじゃないかと思うと、常に落ち着きません。誰かに説明が必要になったら、「更年期による聴覚過敏で」と大ざっぱに言っておこうと思ってます。

私は今年度末で早期退職予定ですが、この「バックヤード業務」と完全に縁を切ることができ、何より安堵してます。

でも、「窓口業務が苦手」というのは自らをダメ公務員と認めるようで、今だにカミングアウトできないです。おそらく退職するまで黙っているでしょう。

逃げても逃げてもバックヤード業務が追いかけてくる、そんな私の小話でした!