見出し画像

彩り

龍太さん、「#エッセイしりとり」のバトンを
ありがとうございます。

龍太さんからいただいたバトンは、マイキーさん発案の「#エッセイしりとり」。

前の人の記事タイトルの最後の一文字を受け取り、その文字から始まるタイトルでエッセイを書いて、次の人へバトンをつないでいく企画です。


さて、
龍太さんから受け取った一文字は、「愛」の「い」。

最初は、そのまま「愛」について書いてみようかと思いました。

でも、考え始めると愛という言葉は、あまりにも広くて深い。これは書き始めたら、どこまでも深く潜ってしまいそうです(笑)

そこで「い」から始まる言葉をあれこれ考えているうちに浮かんだのが、

「彩り」

という言葉でした。

彩りと聞くと、私は華やかさを感じます。

赤や緑、黄色やオレンジ。
カラフルな野菜やフルーツは、食卓に並んでいるだけで楽しい気持ちになります。
部屋に飾られた絵や小物や普段身につける洋服。
そして、季節ごとに色を変えていく木々や花々。

そこに彩りが加わることで、その場が華やかになったり、少し豊かになったりするように感じます。

そんな「彩り」について今回は、以前色彩について学んで、感じたことを書いてみようと思います。

きっかけは、パーソナルカラーでした。
自分にはどんな色が似合うんだろう。
どんな色と色を組み合わせたら素敵に見えるんだろう。

最初は、そんな実用的なことを知りたくて学び始めました。

けれど、実際に学んでみると、私がワクワクしたのは、自分に似合う色を知ることよりも、色そのものを知っていくことでした。

中でも、私は先生が話してくれる「色彩の話」がとても好きでした。

それまで何気なく見ていた「色」には、こんなにも奥深くて美しい世界があるんだと思いました。

そして、その思いが、色そのものをもっと深く知りたいという興味に変わり、色彩検定にも挑戦して、2級まで取得しました。

色について学んでいくと、つい誰かに語りたくなるような素敵なことがたくさんあります。

たとえば、日本の伝統色の名前。

夜明けの空の色を表す「東雲色(しののめいろ)」。
露草の花から生まれた「露草色(つゆくさいろ)」。
春に萌え出る若葉のような「萌黄色(もえぎいろ)」。

ほかにも、

韓紅(からくれない)
瑠璃色(るりいろ)
桜鼠(さくらねず)
浅葱色(あさぎいろ)
月白(げっぱく)

赤、青、白。
ひとことでそう呼んでいる色にも、本当にたくさんの色があります。

たとえば、最後に挙げた「月白」。

名前から、どんな白を想像しますか?
ちょっとその色を見てみたくなりませんか?

色には、その色が生まれた背景や名前の由来があって、

「どうして、この色をこんな名前で呼ぶんだろう」

そんなことを知っていくのも、とても楽しかったのを覚えています。

そして、色について学んでいる中で、私が一番ワクワクしたのが、

「どうして空は青いのか」
「どうして夕方の空は赤く染まるのか」

その仕組みを知ったときでした。

太陽の光には、さまざまな波長の光が含まれています。

青い光は波長が短く、大気の中で散乱しやすいため、昼の空は青く見える。

一方、夕方になると太陽の光が大気の中を通る距離が長くなり、青い光は途中で多く散乱します。そのため、波長の長い赤やオレンジの光が私たちの目に届きやすくなる。

だから、同じ太陽の光なのに、昼は青く、夕方には赤やオレンジに染まって見えるのだそうです。

その仕組みを知ったとき、

「え、そんなことになってるんだ」

と、いつも何気なく見上げていた空が、特別なものに思えました。

それまで私にとって、昼の空は青くて、夕方になれば赤くなるのは当たり前のことでした。

でも、移り変わっていく太陽の位置や、大気、雲。
それらが重なり合い、その瞬間、その瞬間に織りなす空に、同じものは一つもないんだなと思いました。


そしてもうひとつ、私が心惹かれたのが蝶の話でした。

一部の蝶は、人間には見えない紫外線を感じ取ることができ、花を探したり、仲間を見分けたりするときにも、その視覚を使うということ。

「蝶には、世界がどんなふうに見えているんだろう」

その話を聞いて、想像が膨らみました。

そして、そう考えていると、私が見ている世界だけが、すべてではないんだなと思いました。

同じものを見ていても、みんなそれぞれ違うように世界が見えているのかもしれない。

「みんなには、どんなふうに見えているんだろう」

色について学んでいたはずなのに、いつの間にかそんなことまで考えたりもしました。

そんな色のことを思い出しながら、この記事を書こうと考えていた昨日の仕事帰り。

いつもの見慣れた景色が、夕方の光で黄金色に染まっていました。

太陽が半分雲に隠れて、空気全体が少し白く霞んだように見える。

まるで、白と金色の細かな粒子がふわふわと漂い、そこに光が当たってキラキラと輝いているような。

いつもの景色なのに、なんとも幻想的でした。

「きれいだなぁ」

そして、なんだか豊かで温かな気持ちになりました。

色について知る前の私も、きっと同じ景色を見れば「きれい」と感じたと思います。

でも今は、この光も、雲も、空の色も、その瞬間にしか出会えない彩りなのだと思うと、そこから受け取るものが少し増えたような気がします。

世界に色が増えたわけではなくて、
もともと世界は、こんなにも彩られていた。

光と自然が重なり合い、その瞬間にしか生まれない彩りを見せてくれる。

そんな一瞬一瞬の彩りは、今ここにあるものへ、光がそっと添えてくれる贈り物のように、私には感じられます。

そして最後に。

途中で出てきた「月白(げっぱく)」。

名前から、どんな色を想像しましたか?

よかったら、ぜひ一度検索して、その色を見てみてください。

あなたが想像した「月白」と、同じ色だったでしょうか。



さて、ここで次の方へバトンをお渡ししたいと思います。

これからご紹介するお二人には突然のバトンになりますので、タイミングが合わなかったり、難しかったりしたら、どうぞ気兼ねなくスルーしてくださいね☺️


小野光一さん

おばあさまと二人で暮らしながら、その日々の中で感じたことを、飾らずありのままにnoteに綴っている素敵なクリエイターさんです。


ニッシー@子どものお医者さん

本田健さんのコミュニティでご縁をいただいたニッシーさん。
小児科医として日々子どもたちやお母様と向き合いながら、お母様の心にもそっと寄り添うような記事を発信されています。


#エッセイしりとり
#エッセイ
#彩り
#色彩
#空を見上げる

いいなと思ったら応援しよう!