空っ風が運んでくる、祖母のぬくもりと愛
あなたは、空っ風(からっかぜ)と呼ばれる冷たく乾燥した風をどう感じますか?
空っ風を受けると、いつも思い出すことがあります。
母方の祖母である「ばあちゃん」のことです。
記事のきっかけ
今回の記事は、雅さんから「#エッセイしりとり」のバトンを受け取り、 「空」というお題をいただいたことがきっかけで書きました。
雅さん、ありがとうございます。
「エッセイしりとり」は、マイキーさんのご発案であり、
前走者のタイトルの末尾一字を受け取って書く企画です。
多くの方が参加されていて、すでに300件以上の記事が生まれています。
雅さんのタイトルの「空」から、私は「空っ風(からっかぜ)」を選びました。
厳密には、「ら」で始まるべきかもしれませんが、ご容赦ください。🙏
上州名物の空っ風
「空」は多くのことを連想させる文字ですが、
雅さんのご出身である群馬県は、
私の母の実家がある場所であり、私自身の出生地でもあります。
群馬県の土地柄を表す言葉に、
「上州名物、かかあ天下と空っ風」があります。
赤城おろしのように山脈を越えて日本海側から吹き降ろされる、冬の冷たく乾燥した季節風。
そして、働き者の女性をさす言葉です。
ばあちゃんは、まさにこの言葉が当てはまる人でした。
ばあちゃんとの思い出
とても働き者だったばあちゃん。
曲がった腰と、草土の色に染まった指先を一所懸命に動かして、日がな一日、田畑で農作業をしていました。
ばあちゃんの作る野菜は、どれも味がしっかりとしていて、太陽の恵みと大地の息吹を感じるものでした。
あまり語る人ではなかったばあちゃん。
幼い私は、そんなばあちゃんに「かたってく」(群馬弁で「ついていくこと」)のが楽しくて、 手伝いの真似事のようなことをしていました。
きっと邪魔にしかなっていなかったと思います。
でも、笑顔で優しく、時に厳しく、野良仕事を手伝わせてくれました。
ばあちゃんが教えてくれたこと
ばあちゃんの働くその姿からは、多くのことを学びました。
天と地の恵みから食物が得られることの神秘とありがたみ
恵みを得るために人々が払っている配慮と努力の尊さ
すべてのものが循環しているという真理
それらへの感謝と合理が、年中行事や日々の所作として受け継がれているという氣づき
どれもが素敵で、大切に受け継いでいきたいものです。
空っ風を受けると
空っ風、冷たく乾燥した風を身体に受けると、
身を切るような冷たさに思わず身体を縮めたり、
あたたかな布団にもう一度戻りたくなる衝動を感じたりします。
そんなことを感じる一方で、ふと心に浮かぶのは、
日本海から山々を抜け、群馬を経由して吹いてくる北風が運んでくる、
祖母との温かい思い出です。
祖母はもうこの世にはいません。
けれど、祖母が住んでいた大地を通り抜けてやってくる空っ風を受けると、
胸の奥に、包まれるような愛とぬくもりがよみがえります。
田畑で身をかがめて農作業をしていたばあちゃんの姿。
ふと顔を上げたときの笑顔。
もらったたくさんの愛。
小さな背中を通して教えてくれたこと。
その情景は、胸にぬくもりをもたらし、心を優しく包んでくれます。
この記事を書いていて、頬に一筋、あたたかいものが流れました。
そして、次の走者へ
企画のルールでは、次の走者は最大2名までとのこと。
悩みましたが、以下のお二人にお願いしたいと思います。
次の方に渡さなくても良いとのことですが、
この素敵な企画が少しでも広がるといいなと思い、
ご協力をお願いしたいです。
かつもさん
龍体文字の書家であり、二人の子供のパパさんでもあります。
ご家族の日常から宇宙の真理まで、幅広い話題を軽やかに綴られています。
yumiさん
ワークショップでご縁をいただいたnoterさん。
その言語化能力は素晴らしく、漠然とした氣づきを的確な言葉へと導いてくださいます。
お二人がどのような記事を書かれるのか、とても楽しみです。
むすび
素敵な企画を提案してくださったマイキーさん、
信頼してバトンを渡してくださった雅さん、
ここまでバトンをつないでくださった皆様、
そして、バトンを受け継いでくださる方々、
読んでくださる皆様に、心より御礼申し上げます。
どうか、バトンとともに、温かく優しい空氣が流れていきますように。
あなたに龍の祝福のあらんことを。
龍太@龍鍼堂
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