「シラート」
いやいやいや。
もう・・・ねえ。
興味は惹かれるけど、予測不能、ネタバレ禁止、って・・・そういうのってどうなの、と観ようか迷っていたら、Takashi Hashiwakiさんの記事で劇場で爆音で観るべきだと背中を押され、岡本和樹さんも興味深いこと書いてらっしゃったし、tamaさんもオススメしていらしたので今日、思い切って見てきました。もう昨日か。
あらすじとして明かされているのはほぼ、「行方不明になった娘を砂漠のレイヴの場で探す父親と息子の話」ということだけ。
私はいわゆるレイヴのテクノサウンドがかなり苦手なのですが・・・それを浴びてストレスがかかることも含めての映画体験というか。
じわじわと嫌な予感はずっとしているのですが、伏線が張られていって、みたいなことではなく、音と砂漠の画でひしひしと追い詰められていく…みたいな。
私は映画観客としてはかなりちょろいほうというか、取り込まれやすいタイプなので(それがいい時もあるのですが)、この映画は意識的に足を組み替えたりして「私はいま映画を観ている」とわざと身体に言い聞かせたりしないともたない感じでした。
そしてまあ・・・恐ろしいことが、
地獄のようなことが起こるのですが。
それでも。
こういう「グループの逃避行」的な話で、私のいちばん苦手な、いちばん見たくないことは起こらなかった。
そこに、監督の愛というか……
美しさを感じました。
ありがちな汚いことが起こらなくても…神が?運命が?仕込んだ不条理は、起こり得る。
この世界は。
そういうことがあるんだよ。
静かに言われているような気がしました。
すごく疲れたし、(あわてて押さえはしましたが)悲鳴も出てしまったけれど、観てよかったです。
