徳島大学ドライアイス事故報告書を読む〜その死は未来を救うか
二〇二六年六月一日、徳島大学が一つの報告書を公表した。
昨年十月、医薬創製教育研究棟一階の低温培養室で、大学院薬学研究科の特別研究学生がドライアイス由来の二酸化炭素で命を落とした事故。その調査結果報告書だ。
私はこの事故が報じられた直後、noteで考察を書いた。
あのとき私はいくつかの疑問を投げかけた。停電時に大量のドライアイスを置く際、酸素濃度の監視や換気はなされていたのか。安全教育を担う大学側の責任はどうか。「特別研究学生」という、施設に不慣れな立場が遠因ではなかったか。
そして繰り返し述べてきた原則がある。事故調査は誰かを責めるためではなく、繰り返さないための学びの場だ、と。
約九ヶ月をかけてまとめられたこの報告書は、私の疑問に答えたのか。そして一人の尊い命は、未来の誰かを救うのか。冷静な目で読み解いていく。
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