芋出し画像

「BIM、ただ様子芋で倧䞈倫」䞭小建蚭䌚瀟の芖点で考えるBIMのこれから【䞭小建蚭䌁業のためのBIM解説その③】

はじめに

建蚭業で働く皆さん、今日もお疲れ様です

前回の蚘事では、BIMのメリットだけでなく、「なぜBIMの導入が難しいのか」に぀いお解説したした。

BIMに぀いお調べおいるず、「業務効率化に぀ながる」「手戻りを削枛できる」ずいったメリットを目にする機䌚は倚いず思いたす。

しかし、䞭小建蚭䌚瀟の立堎から考えるず、
「今のCADでも仕事は回っおいる」
「元請からBIMを䜿っおくれずも蚀われおいない」
「BIMに割ける人も時間もない」
「そもそも投資しお元が取れるの」
ずいうのが、かなり珟実的な感芚ではないでしょうか。

実はこれは、決しお䞀郚の䌚瀟だけが抱えおいる疑問ではありたせん。囜土亀通省が行った調査を芋るず、BIMを導入しおいない䌁業の倚くが、たさに同じ理由を挙げおいたす。

では、本圓に今の仕事が回っおいるのであれば、BIMに぀いお考える必芁はないのでしょうか。

今回は、珟圚のBIM普及の実態から、「それでも䞭小建蚭䌚瀟がBIMに぀いお考えおおく意味はどこにあるのか」たで、珟堎に近い芖点から考えおいきたす。


建蚭DXの窓口YouTubeでは、BIMに぀いお詳しく掘り䞋げた察談動画も公開しおいたす。BIMに぀いおより深く知りたい方は、ぜひあわせおご芧ください




BIMっお、実際どれくらい普及しおいる

たずは、珟圚のBIMの立ち䜍眮を芋おみたしょう。

囜土亀通省が蚭蚈・斜工等の関係団䜓を察象に行った調査では、回答䌁業の58.7がBIMを導入しおいたした

䞀方、䌁業芏暡によっお導入状況には倧きな差がありたす。埓業員21〜30人の䌁業では47.1、31〜50人では30.6、51〜100人では39.7。これに察し、101人以䞊の䌁業では党䜓で77.7がBIMを導入しおいたす。

぀たり、BIMは建蚭業界党䜓では広がり぀぀あるものの、䞭小芏暡の䌁業たで圓たり前に普及しおいるずは、ただ蚀いにくい状況です。

出兞囜土亀通省「什和6幎床 建築分野におけるBIMの掻甚・普及状況の実態調査」


「BIMがなくおも仕事は回っおいる」は、実際その通り

では、BIMを導入しおいない䌁業は、なぜ導入しおいないのでしょうか。囜土亀通省がBIM未導入䌁業を察象に行った調査では、非垞に興味深い結果が出おいたす。

BIMを導入しおいない理由ずしお、

  • 「CAD等で珟状問題なく業務を行うこずができおいる」69.0

  • 「発泚者からBIM掻甚を求められおいない」68.3

  • 「業務䞊の関係者からBIM掻甚を求められおいない」53.3

  • 「投資する費甚を超える生産性向䞊効果等が珟状芋蟌めない」51.1

  • 「BIMを掻甚する人材がいない、たたは人材育成・雇甚に費甚がかかる」46.0

などが挙げられおいたす。

出兞囜土亀通省「什和6幎床 建築分野におけるBIMの掻甚・普及状況の実態調査」

これを芋るず、BIMが普及しない理由を単玔に、「建蚭䌚瀟がデゞタル化に消極的だから」ず片付けるこずはできたせん。むしろ、かなり合理的です。

䟋えば瀟員20〜30人ほどの建蚭䌚瀟を考えおみたしょう。

BIM専門の担圓者がいるわけではなく、瀟員は普段の珟堎を抱えおいる。新しい゜フトを導入すれば、操䜜を芚える時間も必芁です。堎合によっおはPCなどの環境敎備も必芁になりたす。その䞀方で、発泚者や元請から枡されるのはこれたで通り2D図面やPDF。

それなら、「今たでのやり方で仕事ができおいるのに、なぜわざわざBIMに人ずお金を䜿うの」ず思うのは圓然です。そしお、ここがBIMを考えるうえで非垞に重芁なポむントです。

今の仕事だけを芋れば、BIMを導入しないずいう刀断が合理的な䌚瀟は確実に存圚したす。

では、それでもなぜBIMに぀いお考える必芁があるのでしょうか。


それでも、なぜ今BIMに぀いお考えおおく必芁がある

ここたで読むず、「必芁になっおからBIMを始めればいいのでは」ず思うかもしれたせん。確かに、それも䞀぀の考え方です。ただ、「BIMは自瀟だけで完結するものではない」ずいう特性がありたす。その䞊で、今のうちから考えおおく意味は、倧きく3぀ありたす。


① 自瀟が倉わらなくおも、取匕先が倉わる可胜性がある

今は、元請 → 2D図面・PDF → 自瀟で問題なく仕事ができおいおも、元請や蚭蚈䌚瀟がBIM䞭心の仕事ぞ移れば、自瀟にもBIMデヌタが枡っおくる可胜性がありたす。

そのずき自瀟だけがBIMを扱えなければ、2D図面やPDFぞの倉換、远加確認などの手間が残りたす。

芋るべきなのは「今BIMがなくお困っおいるか」だけでなく、「取匕先が今埌どう倉わるか」です。

実際、囜土亀通省の調査では、BIM未導入䌁業の68.3が「発泚者からBIM掻甚を求められおいない」こずを理由に挙げおいたす。裏を返せば、発泚者や元請の仕事の進め方が倉われば、BIMの必芁性も倧きく倉わる可胜性があるずいうこずです。


② BIMを前提ずした仕組みが少しず぀敎い始めおいる

囜土亀通省は2019幎に「建築BIM掚進䌚議」を蚭眮し、官民でBIM掻甚の環境敎備を進めおいたす。さらに2026幎4月からは、建築確認におけるBIM図面審査も始たりたした。

もちろん、すべおの䞭小建蚭䌚瀟が今すぐBIMを導入すべき、ずいう話ではありたせん。ただ、BIMが䞀郚䌁業だけの取り組みではなく、制床や実際の業務の䞭に少しず぀入り始めおいるこずは抌さえおおく必芁がありたす。

そのため、「今は求められおいないから、今埌も必芁ない」ず刀断するのは少し早いかもしれたせん。


③ 必芁になっおかられロから始めるのは倧倉

䟋えば数幎埌、䞻芁な取匕先から「次の珟堎ではBIMモデルを共有したす」ず蚀われたずしたす。

その時点で、

  • BIMに぀いお分かる人がいない

  • モデルを開いたこずもない

  • 必芁な゜フトやPCが分からない

  • 自瀟で䜕に䜿えるかも分からない

ずなれば、通垞業務ず䞊行しお䞀気に準備しなければなりたせん。

䞀方で、「䞀床モデルを芋たこずがある」「取匕先のBIM掻甚状況を知っおいる」だけでも、スタヌト地点は倧きく倉わりたす。

だから今考えおおきたいのは、BIMを今すぐ導入するかどうかではなく、必芁になったずきにれロから始めなくおいい状態を぀くっおおくこずです。


「導入するか」より、たず「自瀟ずBIMの距離」を確認する

だからずいっお、今すぐ高額な゜フトやPCを賌入し、BIM担圓者を眮く必芁があるずは限りたせん。

たず確認したいのは、

・䞻芁な取匕先はどれくらいBIMを䜿っおいるのか
・今埌、自瀟にBIMデヌタが枡される可胜性はあるのか
・BIMを䜿うなら、自瀟のどの仕事に掻甚できそうなのか

ずいうこずです。

調べた結果、「しばらくは必芁なさそうだ」ず分かれば、それも䞀぀の刀断です。䞀方で、「䞻芁な元請がすでにBIMを䜿っおいる」「BIMを䜿う珟堎が増えおいる」「自瀟でも玍たり確認などに掻甚できそう」ず分かれば、いきなり本栌導入するのではなく、たず䞀床觊っおみるずいう遞択肢が芋えおきたす。

たず、自瀟がBIMずどれくらい近い堎所にいるのかを知っおおく。今の段階では、そこから始めるだけでも十分意味がありたす。


BIMに぀いお「たず知りたい」方ぞ

①建築BIM掚進䌚議webサむト

「䞀床BIMに぀いおちゃんず調べおみようかな」ずいう方には、たず囜土亀通省の「建築BIM掚進䌚議」のWebサむトがおすすめです。

このペヌゞには、BIMに関する囜の情報が広く集玄されおおり、

  • BIMの普及・掻甚状況に関する実態調査

  • BIM掻甚のガむドラむン

  • 䞭小事業者向けの導入・掻甚資料

  • 実際にBIMを導入した事業者のモデル事業・事䟋集

などを芋るこずができたす。

②䞭小事業者によるBIM導入・掻甚に向けたステップ案ガむド冊子

たた、特に䞭小建蚭䌚瀟の方に䞀床芋おいただきたいのが、「䞭小事業者によるBIM導入・掻甚に向けたステップ案ガむド冊子」です。

この資料では、䞭小事業者がいきなり高床なBIM掻甚を目指すのではなく、

①たずBIMを知り、掻甚する目的を考える
→ ②少しず぀BIMに觊れ、䜜業環境を぀くる
→ ③実際のプロゞェクトで䜜業効率を高める
→ ④他瀟ずのBIMデヌタ連携ぞ広げる

ずいう圢で、段階的にBIMを取り入れおいく考え方が玹介されおいたす。

「BIMに぀いお䜕から調べればいいのか分からない」ずいう堎合は、たずこの2぀を入口にするず、囜の方針から䞭小事業者向けの具䜓的な考え方たでたずめお確認できたす。


おわりに

「BIMを導入しおいない遅れおいる」ずいうわけではありたせん。

珟圚の取匕先から求められおおらず、CADで問題なく仕事ができおいるのであれば、限られた人員や資金を別の課題に䜿うずいう刀断も圓然ありたす。

䞀方で、BIMは自瀟だけで完結するものではありたせん。発泚者・蚭蚈䌚瀟・元請など、自瀟の呚囲が倉われば、自瀟に求められる仕事の仕方も倉わる可胜性がありたす。

だからこそ、今考えおおきたいのは、

「BIMを今すぐ導入するべきか」ではなく、「自瀟はい぀、どんな圢でBIMず関わる可胜性があるのか」

ずいうこずです。

人も時間もお金も限られおいる䞭小建蚭䌚瀟だからこそ、「ずりあえず導入する」のではなく、必芁になったずきに動けるようにしおおく。そのために、たずは自瀟ずBIMの距離を確認するずころから始めおみおもよいのではないでしょうか。


AIやDXの情報を皆様にお届けしおいたす。
建蚭業に関わる皆様のちょっずした疑問などにもお答えしたす。

ぜひ、公匏LINEからお問い合わせください。


建蚭業におけるDXを、珟堎目線で毎日発信しおいたす。スキやコメント、気になる方はフォロヌをぜひお願いしたす

この蚘事は noteマネヌ にピックアップされたした

noteマネヌのバナヌ