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#1⚠️STOP‼️笑顔の死 ″Smiling Death"~クラッシュ症候群を「知識」ではなく「判断力」で理解する~ 


第1回「大災害だけの病態ではなかった」

~クラッシュ症候群は、日常の救助現場にも潜んでいる~


お疲れさまです🍵

あおぞらです😊

今回から、クラッシュ症候群(圧挫症候群)について、私が現場で経験したことや学んできたことをもとに、連載という形でお話ししていきたいと思います。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです😃


「クラッシュ症候群」と聞いて、何を思い浮かべますか?

突然ですが、皆さんに質問です😊

「クラッシュ症候群」と聞いて、どんな現場を思い浮かべるでしょうか。

おそらく多くの方が、

🏚️ 大地震

🏢 建物倒壊

そんな大規模災害を思い浮かべるのではないでしょうか。

実は、私もその一人でした。


「クラッシュ症候群=大地震」という固定観念

私は阪神・淡路大震災の影響を受け、この世界を志しました。

その後、消防・救助・救急・指令管制など、さまざまな部署を経験し、救急救命士を目指します。

そして国家試験を目前に控えた、

2011年3月11日。

東日本大震災が発生しました。

余震が続く中で受験した国家試験。

あの震災は、私の人生だけでなく、心にも大きな影響を残しました。

だからこそ、私の中では長い間、

「クラッシュ症候群=大地震で起こる病態」

というイメージが強く残っていました。

現場で遭遇する機会はほとんどなく、

国家試験では勉強するけれど、

実際の現場では、どこか遠い存在。

そんな感覚だったのです。


その考えは、ある出来事で変わりました

平成26年4月。

救急救命士の処置拡大です。

その中に追加されたのが、

「心停止前の静脈路確保・輸液」でした。

クラッシュ症候群が疑われる傷病者に対しても、医師の具体的指示のもと、救出前から輸液を開始できるようになりました。

この処置拡大は、救急救命士にとって大きな転換期でした。

当時の私は、

クラッシュ症候群が重要な病態であることは理解していました。

だからこそ、

「なぜ、救出前から輸液を行うほど重視されるのだろう。」

そんな疑問を抱いたことを、今でもよく覚えています。

当時はまだ、

病態を十分に理解できていたとは言えません。

ただ、

この処置拡大をきっかけに、

「クラッシュ症候群=災害医療」

と思っていた病態が、

「日常の救助現場でも向き合うべき病態」

へと、私の中で大きく変わり始めたのです。



あおぞらとクラッシュ症候群

その後、

私の所属でも、クラッシュ症候群が疑われる救助事案を経験します。


農地で作業中、

トラクターに下半身を挟まれた傷病者。

都市部に近く、

農地の少ない地域では珍しい救助事案でした。

その事案では、

現場でクラッシュ症候群を疑い、

医師要請や救出前輸液など、

さまざまな判断が求められました。

結果として傷病者は救命されましたが、

事後検証では、

「もっと早くクラッシュ症候群を疑えていれば、さらに良い活動につながったかもしれない。」

という課題が残りました。

この経験を通して、私は強く感じました。

クラッシュ症候群は、

決して大災害だけの病態ではありません。

交通事故でも。

農業機械事故でも。

建設現場でも。

私たちが普段活動している救助現場に、

静かに潜んでいる病態なのです。


現場で本当に大切なのは何か

ここで一つ、お伝えしたいことがあります。

この連載でお話ししたいのは、

「クラッシュ症候群の知識」

だけではありません。

私が一番伝えたいのは、

「クラッシュ症候群かもしれない。」

そう疑える判断力です。

現場では、

病態を疑えなければ、

医師要請も、

輸液も、

ドクターヘリ要請も、

適切なタイミングで判断することはできません。

逆に、

病態を理解していれば、

「何かおかしい。」

「この傷病者は危険かもしれない。」

そんなアンテナが自然と立つようになります。

だから私は、

この連載を

「病態を暗記するための記事」

ではなく、

「現場で疑える判断力を身につけるための記事」

にしたいと思っています。


病態が頭の中でつながらない

……とは言ったものの、

実は私自身、

最初からクラッシュ症候群を理解できていたわけではありません😅

救急救命士標準テキストを開くと、

コンパートメント症候群。

横紋筋融解症。

高カリウム血症。

急性腎障害。

病態が次々と出てきます。

「まずコンパートメント症候群を調べよう。」

そう思ってページをめくると、

今度は別の病態が出てくる。

さらにその病態を調べると、

また新しい言葉が出てくる。

気が付けば、

あっちのページを開き、

今度はこっちのページを開き……

結局、

「何が原因で、何が結果なのか。」

病態が頭の中でつながりませんでした。

完全に迷宮入りです😶‍🌫️

そして、

私の頭の中も……

クラッシュです💥😂


でも、今だから分かることがあります。

クラッシュ症候群は、

病態を一つずつ覚えようとすると、とても難しく感じます。

しかし、

「なぜ、その病態が起こるのか。」

という流れで整理すると、

一つひとつが線でつながり、

現場での判断にも結び付いてきます。

この連載では、

私自身が迷いながら理解してきた道筋をたどりながら、

「病態を知識ではなく、判断力へ変える考え方」

をお伝えしていきたいと思います😊


📖 次回予告


次回は、

私自身が現場で本当に判断に迷った、

「ポンコツ救命士の失敗談」をお話しします。

冬の深夜。

公園内で発生した単独交通事故。


両下肢が車内に強く挟まれた傷病者を前に、

私の頭の中では、

「クラッシュ症候群かもしれない。」

という言葉が何度も繰り返されていました。

救出前輸液を始めるべきか。

それとも、救出を優先すべきか。

現場で下した一つの判断。

そして、事後検証で私が学んだこと。

この経験が、今の私の判断の原点になっています。

ぜひ、次回もお付き合いください😊




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