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無自覚ドーピングは本当に悪なのか?──真実は第三者には分からない

前回のドーピングの記事では、
ドーピングにはどんな種類があるのか?
検査はどういうものなのか?
ドーピングとフェアについて取り上げました。

しかしドーピングといっても、
"自覚してドーピングをする場合"
"無自覚でドーピング成分を摂取してしまう場合"
があります。

自覚してドーピングをした場合は問答無用で競技から追放して欲しいのが僕の気持ちですが、
無自覚の場合は対応が難しいなと思ってしまいます。


無自覚ドーピングとは、どのようなケースがあるのでしょうか?

・風邪薬や治療薬にドーピング成分が入っていた。
・サプリメントやプロテインにドーピング成分が入っていた。

この2つがよくあるパターンです。

海外に限らず、サプリメントには禁止物質の混入リスクがあります。ラベルに書かれていなくても、製造過程で汚染される例もあります。
知識のないアスリートだと「気づかないで飲んでいた」ということはよくあるようです。

または、トレーナー等に「このサプリメントがいい。この注射を打つと疲労がすぐ回復する」とすすめられて使う場合もあります。
アスリートはトレーナーを信用して、
調べもせずに使ってしまうこともあります。

「アスリートなんだから、それぐらい調べろよ」と思うかもしれませんが、
部活や習い事をしてるときサプリメントや薬の細かい成分まで調べていましたか?
ドーピング検査のある大会に出ることになった時にやっと気にするようになるのではないでしょうか?


だからと言って無自覚ドーピングが許される訳ではありません。
無自覚ドーピングにより、運動能力が増してるかもしれません。
しかし、第三者からは無自覚ドーピングで取り入れた成分と運動能力の因果関係を証明することは非常に難しいと言われています。

私たちファンは、団体が行うドーピング検査の結果を見て納得するしかありません。
選手が自覚していたのか無自覚だったのかは、第三者には判断が難しい部分があります。

ドーピング検査では、物質によっては濃度や比率などが評価される場合があります。
ただし、検査値だけで自覚・無自覚が決まるわけではなく、摂取経路や証拠を含めて総合的に判断されます。


ドーピングが発覚した選手のペナルティは、
同じ団体でも差があることが多いです。
団体が検査結果をもとに、悪質性を判断して処分を決めているのだと思います。

第三者のファンとしては、最終的には団体やアンチ・ドーピング機関の判断材料を踏まえて受け止めるしかない部分もあります。

ただ格闘技の世界では、ドーピング検査がある団体が少ないことも事実です。
完璧ではなかったとしても、検査を行おうとする姿勢は評価してもいいのではないでしょうか。


僕の気持ちとしてはドーピング反対です。
しかし、無自覚のままドーピング成分を摂取してしまっている選手も実際にいると思います。
ドーピング検査に引っかかったからといって、
すべてを悪だと断罪してしまうのも違うような気がします。
しかし、その時、本当に自覚があったのか無自覚だったのかは検査では分かりません。

ドーピング検査に引っかかった選手の試合を観ると、どうしても心に引っかかる部分が出てくるのは仕方ないと思います。
ただ、団体のルールに従って運用されるなら、今回取り上げた事を思いながらでも、自分を納得させて観るしかありません。
真実はどうやったって第三者には分かりません。

だから私たちができるのは、想像で誰かを断罪することではなく、
制度に従って運用された結果を受け止め、その上で競技を楽しむことなのではないでしょうか。

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