水分補給の基礎と症例から学ぶドーピング対策Part5(5/6)
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サプリメントとドーピング禁止物質
使用するサプリメントを決める一つの基準
として、ドーピング禁止物質が含まれていないか
どうかを確認する分析を行ったことを証明する
「第三者認証マーク」が存在します。
この認証には1,000万円以上がかかるため
取得していない企業も多いですが、大塚製薬が
提供する「スポーツサプリメントリファレンス」
では、各商品のロット番号ごとに製品の
分析結果を確認できます。
商品選びの際に活用できます。
実際のドーピング事例
続いて、実際のドーピング事例を
紹介します。
20代女性の自転車競技アスリートが風邪で
病院を受診し、医師に競技者であることを
伝えた上で「ツロブテロール」を処方
されました。この薬は気管支を拡張し呼吸を
楽にする効果がありますが、競技力向上に
つながるため禁止薬物に該当します。
このケースはドーピング違反となるのかを
一緒に考えたいと思います。
ツールの活用
薬が禁止物質に該当するかを調べるツールとして
「dinx」と「global DRO」があります。
dinxは市販薬・処方薬のバーコードや名前を
入力するだけで、禁止物質の有無を判定できる
便利なアプリです。医療用薬品は約2万種類、
市販薬、一般用薬品は1万3000種類調べることが
できます。飲めるものに関しては◯、
飲めないものに関しては×、特定スポーツに
おいて禁止されているものに関しては△と
出てきます。
例えば、手の震えを抑える頻脈治療薬は他の
競技では違反となりませんが、ゴルフやダーツ
ではドーピング違反となります。相談を受けた
ときは、競技も確認する必要があります。
global DROは、アンチドーピング機構や
日本スポーツ協会も推奨する検索サイトで、
競技会時・競技会外時で使用可能かを調べる
ことができます。
「競技会時」という定義は重要で、試合当日だけ
でなく、前日の午後11時59分から大会終了時
までを含みます。つまり、試合前日の夜に
服用した薬でも、検査で陽性となれば違反と
なる可能性があります。
ドーピングを避ける上での注意事項
「ウォッシュアウト期間」も非常に重要です。
薬の種類、摂取方法、個人によって体外へ
排出されるまでの時間が異なるため、使用には
注意が必要です。
同じ商品名でも成分が異なるケースもあります。
たとえば「トラフル軟膏」には通常タイプと
「プロクイック」があり、後者には
トリウムシノロンという禁止成分が含まれて
います。
選手から相談を受けた場合、商品名だけで
判断せず、必ず成分を確認する必要があります。
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