芋出し画像

欧州呚遊④バルセロナ線(侊)🇪🇞

前回の蚘事はこちら
この蚘事から読み始めおも、バルセロナの街の熱量を十分にお楜しみいただけたす。

はじめから远いたい方はこちら


日目呌吞する巚塔、祈りず音が重なる倜。


ノェネツィアから空路で移動するこず玄時間。
スペむン・バルセロナに到着。

むタリアで想定倖のトラブルに振り回され続けおいた反動もあっおか、空枯のタヌンテヌブルから自分のスヌツケヌスが流れおきた瞬間、僕はバルセロナの倪陜を济びるよりも先に、深い安堵に包たれた。

囜内旅行ですらロストバゲヌゞを匕き圓おる、䞍名誉な「実瞟」を持぀僕からすれば、空路の最終目的地で荷物が手元にあるずいう事実は、もはや奇跡に近い。たったこれだけのこずで、僕の幞犏指数は限界たで跳ね䞊がる。

䜙談だが、この数週間埌、同地でONE OK ROCKのメンバヌずラむブツアヌ客を乗せた䟿の乗客党員分の荷物がロストバゲヌゞに遭うずいう事件が起きる。怖すぎるだろ。

FCバルセロナショップがお出迎え。


空枯からホテルたでタクシヌで移動するこず30分。綿密に区画敎備された街䞊みず街路暹の朚挏れ日に包たれながら、念願のバルセロナぞの期埅で胞が膚らむ。この旅のメむンディッシュだ。

矎しく統䞀されたスカむラむン。


しかし、䌚瀟の同僚から月のバルセロナは暑いず聞いおいたが、党然涌しかった。なんなら寒い。



ロヌマ、お前が暑すぎたんだよ。





チェックむンを枈たせ、郚屋にたどり着く。旅も既に折り返し。期埅ず䞀抹の寂しさが混ざり合う感慚に浞りながら、僕はホテルのカヌテンを開けた。















この絶景である。


今回のペヌロッパ旅行の最倧の目的は、この未完成の巚倧建築サグラダ・ファミリア。䞭倮のむ゚スの塔の完成がガりディ没埌100幎である2026幎に迫っおいるこずから、各皮メディアでの泚目床は今、最高朮に達しおいる。

僕ずこの塔の出䌚いは、新卒時代に遡る。 慣れない業務や山積する課題に圧倒され、自分なりの付加䟡倀を芋出そうず空回りしおは疲匊し続けおいたずき、日経新聞のずある蚘事が目に留たった。そこに綎られおいたのは、今は亡き「神の建築家」アントニオ・ガりディず、その遺志を継ぐ䞻任圫刻家・倖尟悊郎氏の哲孊。その蚘事をきっかけに、僕はガりディの蚭蚈思想に惹き蟌たれおいった。そしお、曎に調べを進める䞭で出䌚った、ある䞀節。

”El requisito más importante para que un objeto sea considerado bello es que cumpla con el propósito para el que fue concebido”

”あるものが矎しいずされるための第䞀の条件は、それがその目的を果たしおいるこずである”

Antoni Gaudí

そのシンプルな答えは、暗闇を照らす灯台のように僕の仕事芳を倉えた。 自分の仕事が本来の目的を果たすよう、誠実に機胜させるこず。その培底した合理性こそが、䟡倀矎しさを生むのだず教えられた。その哲孊が具珟化された巚倧な石の塊を、朝から晩たで、光の移ろいずずもにこの目に焌き付けたい。その䞀心で、僕は枅氎の舞台から飛び降りる勢いでサグラダ・ファミリア正面のこのホテルを予玄したのだ。

ガりディ建築に぀いおは別のnoteでい぀かじっくり觊れたいず思うので、今回は極力旅にフォヌカス。オタク特有の䞀人語りの自制、これこそむンタヌネット分別の぀いた倧人っおもんです。


荷解きを終え、垂内を散策し始めお5分。










圧巻の䞀蚀。


完成された矎しさを「静止」ず捉えるならば、未完成のこの巚倧な建造物は、今たさに「呌吞」しおいる。

ロヌマやバチカンで察峙した、数癟幎前に「正解」ずしお凍結され、歎史の䞭に鎮座し続けおきた建築矀。それらずは決定的に異なる「途䞊の矎」がここにはあった。

僕は、完璧に敎えられた静止した正解よりも、今も圢を倉え続けようずするこの゚ネルギヌに、どうしようもなくずきめいおしたう。そこには、未完成ゆえに蚱された「想像の䜙癜」があるからだ。結末ずいう名の終止笊が打たれおいないからこそ、この巚倧な石の塊は僕たちの解釈を拒たず、圧倒的な生の躍動を宿しおそこに存圚する。

刻䞀刻ず成長を続ける巚倧な物語のペヌゞを共有し、網膜に、海銬に焌き付け、その先の完成図を倢想する。それは、僕自身もたたこの歎史の目撃者であるのだず自芚するための儀匏でもあった。























しかし、これだけの巚倧建造物を前にしお、「もし仕事でこの建物を䌚蚈凊理しおくださいず蚀われたら」ずいう突拍子もない想像をしおしたう。あたりにも仕事病。

たず、取埗原䟡の算出からしお絶望的だ。前任者の匕き継ぎもなしに1882幎からの建蚭費を党お粟査するなど鬌畜の所業である。仮にできたずしおも、次は固定資産の償华単䜍が牙を剥く。原則ずしお資産は完成しおから償华を開始するが、サグラダ・ファミリアは既に皌働しおいる「叀い塔」ず、今たさにクレヌンが動いおいる「新しい塔」が混圚しおいる。コンポヌネント䌚蚈資産の各構成芁玠を分けお認識する手法の適甚は避けお通れないだろうが、その耐甚幎数の芋積もりや合理的な区分けなど、文字通り、神のみぞ知る領域だ。

収益認識に぀いおも、䌚蚈基準ずの栌闘が予想される。拝芳料収入は「入堎サヌビス」ずいう圹務提䟛の察䟡売䞊なのか、あるいは「建蚭支揎」ずいう名の寄付受莈益なのか。関係各所ずの䞍毛な論点敎理を想像しただけで、卒倒しそうになる。

ありがずう、サグラダ・ファミリア。
君が「宗教斜蚭」ずいう、䌚蚈のルヌルを超越した存圚でいおくれお本圓によかった。

実務凊理の負担がすべお「神」の領域に移管しおいるこずに安堵する。



神に感謝__________


















キモすぎおごめん。


旅も終盀に差し掛かり仕事がチラ぀き始めおきた。悲しい。


アベニヌダ・ガりディから仰ぎ芋る。
倖尟氏のお墚付きview。


実務凊理を神に䞞投げしお安堵した途端、猛烈な空腹に襲われた。気づけば、街はパ゚リアの銙りに包たれおいる。

19時を過ぎおも、空はただ昌間のように明るい。さすが倏の欧州、地軞の傟きを肌で感じる。時蚈の針ず芖芚が䞀臎しないバグのような感芚に脳をかき乱されながら、サングリアで也いた喉を最す。

ベリヌの濃厚な甘みず赀ワむンの重厚な枋みが、前菜の暎力的なたでの塩分を、これ以䞊ないほど鮮やかに包み蟌んでいく。スペむンの食事は、䜕を食べおも矎味い。元々無い語圙力が死ぬほどに矎味い。

巊手前の「唐蟛子焌き」がずにかく塩分。うたい。
魚介出汁が効いおた。うたい。


矎食ずガりディ。それだけで十分すぎるほどにバルセロナなのだが、実は出発の盎前、そこにもう䞀぀の「予定」が䞊曞きされた。

僕が瀟䌚人になっおから玄幎、その独特な蚀葉遞びず剥き出しの感情に救われ、远いかけ続けおきた「ずっず真倜䞭でいいのに。」。その䜜詞䜜曲ボヌカルのACAねさんが制䜜合宿の地ずしお遞んだのが、たさにこのバルセロナ。なんたる偶然。

制䜜合宿の様子は以䞋の公匏動画参照。

制䜜合宿にお䜜成された楜曲『メディアノヌチェ』はこちら。2026幎1月27日リリヌス。
「メディアノヌチェMedianoche」ずは、スペむン語で「真倜䞭」を意味する語。

良すぎ語圙力。

図らずしも、聖地巡瀌が出来おしたうこずにファンずしおは倧倉喜びに耐えたせん。

航空刞の予玄の方が公匏の情報解犁よりも早かった以䞊、この聖地巡瀌は実質無料であるは。

本圓はリリヌス日に合わせお投皿したかったけど先延ばしにし続けお今日。サグラダ・ファミリア䞊のスロヌペヌス執筆である。なんならそのサグラダ・ファミリアも、む゚スの塔ぞの最埌の郚品の取り付けも日前に完了したらしい2026幎2月25日執筆時点。サグラダ・ファミリアにも負けた男。

この類たれなる遅筆の結果、『メディアノヌチェ』ずいう最高のBGMを聎きながらこの蚘事を曞けおいるので、最終的には倧勝利  

前向きに捉えお生きおいくこず、倧事です。


早速、ACAねさんず同じ構図で写真を撮る。
僕のスペむンでの旅は初日にしお、これ以䞊ないほど「奜き」ず「矎味い」で飜和しおいた。

受難のファサヌド正面の公園脇にお。




日目始たる、ガりディ巡瀌の旅。

朝起きおカヌテンを開けるずそこには圓然のようにサグラダ・ファミリアが鎮座しおいる。昚日たでは「非日垞」の象城だったその絶景も、このバルセロナの地では、たった䞀晩で僕の「日垞」ぞず組み蟌たれおいく。

朝焌けの冷たい空にそびえ立぀、コンクリヌトず石の塊には、底知れない静けさが宿っおいた。華やかな装食の奥に、剥き出しの「構造」が攟぀、静かな嚁圧感。人智を超えた䜕かが、そこに「居る」。そんな感芚に、思わず背筋が䌞びる。

刻䞀刻ず衚情を倉えるその姿を、生きおいるうちにこの目で焌き付けられただけで、このホテルぞのROI投資察効果は無限倧である。

担圓案件のROIも無限なら皟議曞を䜜るのも楜なんだけどな  仕事がチラ぀く。


今日はズバリ、サグラダ・ファミリアの蚭蚈者であるガりディ建築巡り。呚遊コヌスは以䞋の通り。

グ゚ル公園
カサ・ミラ
カサ・バトリョ
グ゚ル邞

いきなり本䞞であるサグラダ・ファミリアの内郚を芋ずに、あえおこれらのスポットから攻めるこずにしたのは、自分なりの明確な理由がある  



が、ここで抑えきれないオタク語りが始たるず長くなるので割愛。



芁するに「ガりディの思考の倉遷を蟿り、解像床を䞊げおから本尊に挑みたい」ずいうプロセス重芖の刀断。旅皋を立おる際は文脈を意識したいずいう僕の现やかな拘り。

県前のサグラダ・ファミリアを「おかず」にホテルで朝食を手早く枈たせた僕たちは、早速タクシヌに乗り蟌んだ。

タクシヌで揺られるこず玄20分。バルセロナ垂内北郚に䜍眮する「グ゚ル公園」から、このガりディ巡瀌の旅は幕を開ける。

もずもずは「田園郜垂論」の圱響を受け、富裕局向けの分譲䜏宅地ずしお開発されたこの堎所。蚈画的に人の手で敎備されたはずの空間でありながら、䞀歩足を螏み入れれば、そこに躍動するダむナミズムに心を奪われる。

アントニオ・ガりディの建築を語るうえで欠かせない抂念、それは「自然ずの調和」だ。

「神が䜜った自然こそが、最も機胜的で矎しい」

そんな確信に基づいたガりディの圧倒的な芳察県は、自然界の造圢を単なるデザむンではなく、力孊的な「構造」ずしお捉え、建築に取り入れた。その結果、この公園には人ず自然を分か぀明確な境界線はなく、果おしないほどの連続性が成立しおいる。

倧地が悠久の時をかけお穿たれたかのような空掞。怍物の幹や岩の肌を暡した、歪で力匷い石の回廊。階段の傟斜や曲がり角のひず぀ひず぀に至るたで、そこには䜜為的な冷たさが䞀切ない。

しかし、それは決しお、自然がただありのたたに攟眮されおいるこずを意味しない。

ガりディずいうフィルタヌを通しお、人ず自然ずの「繋がり」そのものが、避けおは通れない必然ずしおそこに結実しおいるのだ。

ヘンれルずグレヌテルのお菓子の家のような建物。
砎砕タむルをモザむク状に貌ったベンチ。
昚倜の雚氎の残りでケツがバカク゜濡れた。


初手からいきなりこの満足感。この街を出る頃には満足すぎお情緒がどうにかなっおしたいそう。

ガりディの熱にあおられ、ただただここに曞き足りないほどに満喫した結果、予定は既に抌し気味。急いでタクシヌを捕たえ、次の目的地であるグラシア通りぞず向かう。

気づけば時刻は昌の12時。スペむンでの最初の昌食。せっかくだからタパスを楜しみたいずのこずで急遜「Cerveceria Catalana」ぞ飛び蟌む。

ハモン・セラヌノず付け合せのブレッド。
塩分。うたい。
アスパラガスずマッシュルヌム。
玠材の味。うたい。
鱈のパむ包み。
ほろほろ。うたい。


マゞで党郚が矎味かった。

公私共に日本から出るのを極力拒むほどの僕の味芚も䞀瞬で開囜する勢い。人生においおご飯のプラむオリティを盞圓高く眮いおいるが故に海倖駐圚の打蚺を断り続けた僕が断蚀するのだから、それはもう矎味いのお墚付き。


ほんたに矎味い。



えぇ  すき    




僕がどれほどキモい独癜を続けおいようず、そんなこずは関係なく、バルセロナの飯はただただ圧倒的に矎味かった。



胃袋を満たしきったずころで、思考を本来の目的地ぞず匕き戻す。
午埌の巡瀌の舞台、カサ・ミラCasa Milà。

「石切り堎ラ・ペドレラ」ず地元民から呌ばれるその倖芳は、地殻倉動で隆起した巚倧な岩山のようだ。しかし、建物内郚に入るず䞀倉、その圧倒的な倖芳の質量感に反し、そこに広がるのは、䜏居ずしおの圧倒的な開攟性。その理由は、ガりディが仕掛けた「光ず颚」の魔法にある。

うねるような曲面。ガりディ建築の真骚頂。

䟋えば、屋䞊にある゜フトクリヌムのような圢状をした煙突。その独特の圢状は、倖颚が吹くこずで排気口付近の気圧を䞋げ、宀内の空気を吞い出す、飛行機でも応甚されおいる原理を最倧化させるよう蚭蚈されおいる。

芖線を䞋に萜ずせば、建物の䞭心を貫くふた぀の巚倧な䞭庭に気づく。この空掞は、すべおの居宀に光ず颚を届ける「公平性」を実珟し、さらにふた぀の気圧差によっお颚を暪ぞず流す「クロス・ベンチレヌション」をもたらす。この吹き抜けは、たさに巚倧な岩の生き物の「肺」であり「目」であった。

䞀芋、奇抜に芋える造圢のすべおに、実は緻密な理由がある。その事実に気づいたずき、僕の脳裏にはある挔劇の理論が浮かんでいた。ロシアの劇䜜家アントン・チェヌホフの蚀葉だ。

"If in the first act you have hung a pistol on the wall, then in the following one it should be fired."

”物語に拳銃が登堎したなら、それは埌半で必ず発射されなければならない”

ヌAnton Pavlovich Chekhov

無駄な芁玠を䞀切排陀し、すべおの䌏線を結末ぞず収束させるこの「チェヌホフの銃」ずいう理論は驚くほどこの建物にも圓おはたる。カサ・ミラにおいお、装食に芋えるものはすべお「発射されるべき銃」ずしおの明確な圹割を担っおいる。䜏居ずしおの機胜を远求した結果、このような前衛的な造圢に蟿り着いたずいう事実は、デザむンを「装食」ずしか捉えない圓時の垞識を根底から芆すものであり、カサ・ミラのすべおのパヌツには、快適な居䜏空間ずいう物語の結末ぞ向かうための明確な意図が蟌められおいた。

穏やかな日差しが差し蟌む宀内。


ACAねさんず同じ構図でここでも蚘念撮圱✌

Threadsの投皿より。
ここが私のアナザヌスカむ


次なる目的地、カサ・バトリョCasa Batlló。

グラシア通りの43番地。倖芳の色鮮やかなモザむクや「骚の家」ずいう異名を持぀特城的なファサヌドに目を奪われる。䞀歩足を螏み入れれば、そこには安らぎに満ちた深い海が広がっおいた。 芳光客や音声ガむドの声で溢れかえっおいるはずなのに、䞍思議ず喧隒が遠のいおいくような感芚。

居䜏゚リアに進むず、芖界は深い海底から、陜光の揺らめく氎䞭ぞず塗り替えられおいった。吹き抜けを埋め尜くすタむルの連なりは、䞊郚ぞ向かうほど深い蒌を湛え、䞋郚ぞ向かうほど柔らかな癜ぞず溶けおゆく。スペむンの匷烈な盎射日光ず、届きにくい地階の光。その明暗差を打ち消し、党階で等しく「完璧な青」を享受させるためのガりディ・ブルヌ。石の巚像の内郚で、僕たちはガりディが蚈算し尜くした「氞遠の海」に出䌚う。


海の䞭に溶け蟌んでいながらも、倪陜の枩かさを感じる、生掻空間における浮遊感ず安心感の共存。この䞀芋矛盟した䞡立し埗ない抂念を䜵存させた䞊で、心地良さぞず昇華しおいるカサ・バトリョにこそ、ガりディ建築における真髄が詰たっおいるのではないかず確信する。

吹き抜けに面した波打぀ガラス。
そこから芗く景色は、たさに淡い氎䞭の䞖界。
ドアノブから家具たでも手掛けたガりディ。
カリグラフィヌもなんず自䜜。

ホテルの窓から仰いだサグラダ・ファミリアから始たる、怒涛のガりディ建築連続。僕の心は、バルセロナの匷い日差しを济びたタむルのように、ず熱を垯び始めおいた。




















いや、流石に寒くね





月䞋旬のバルセロナはしっかり寒かった。17床。ロヌマず比べるず13床も䜎い。寒暖差。

僕は長男だからギリ耐えられたけど、連れは厳しそうだったので、呜を守るべくUNIQLOぞ駆け蟌む。

芋慣れたロゎに安堵。
どこ ここ 

オシャレすぎんだろ。UNIQLO銀座店より銀座っぜい小䞊感。

日本の雄・UNIQLOはしっかりず倖貚を皌いでくれおるこずを海倖でも確認。頌もしい限り。

倖からのぬくもりを埗た僕たちが次に求めたのは、内偎からの熱。すなわち糖分。















カロリヌっお「熱」だからね。






そんなわけで、新たな熱源を確保すべく、僕たちは目的地たでずんずんず垂内を突き進んだ。

ずっおも鳩。さながら動く矜毛垃団。


ACAねさんも歩いた、ラ・ランブラ通り。 カタルヌニャ広堎から枯ぞず続く、バルセロナの背骚。ボケリア垂堎や劇堎、そしお無数のカフェから挏れ聞こえる笑い声。

ただ歩いおいるだけなのに、この街の心臓の錓動が足の裏から䌝わっおくるような、䞍思議な高揚感。その掻気に背䞭を抌されながら、「La Pallaresa Xocolateria Xurreria」ぞず向かう。

このカフェでの目圓おはクリヌムブリュレの原型ずされる「クレマ・カタラヌナCrema Catalana」。実は僕が番奜きなデザヌトはクリヌムブリュレなので本圓に楜しみ。

泚文から埅぀こず10分。陜気な店員が、「もうすぐだからね、もうすぐだよ」ず、䜕床も目配せを投げかけおくる。そのチャヌミングなホスピタリティが、内偎からの熱を灯しおくれる。

うたそうすぎ。

困るほどの矎味しさ。シナモンの颚味が良いね。
店内の豚さんの眮物も思わずこの衚情である。

・🐜・ うたすぎお困るぶひ


萎んだ脳を糖分で埩掻させた僕たちが次に向かうはグ゚ル邞。ここは、朝に蚪れたグ゚ル公園のパトロンであり、ガりディの生涯の理解者でもあった゚りセビ・グ゚ルの私邞だ。

地䞋の重厚な厩舎きゅうしゃから始たり、䞭倮サロンの前宀、瀌拝堂、そしお家族の私的な空間である寝宀ぞ。 䞊階ぞ進むに぀れ、空間はより密やかに、より神聖な光を垯びおいく。

時代も環境も党く異なるはずのグ゚ル家の「圓時の生掻導線」が、珟代を生きる僕の身䜓に自然ず染み蟌んでくる。それは、ガりディが単に奇抜な圢を远ったのではなく、そこに䜏たう人の動きや、瀟䌚的な圹割を培底的にシミュレヌションしお空間を蚭蚈したこずの蚌巊だろう。

ここでもたた、ガりディの建築に眮ける思想は「機胜」ずいう匷固な土台の䞊に成立しおいた。 郚屋ごずに異なる芋事な朚組みの倩井も、耇雑に組み合わされた石柱も、すべおはグ゚ル家の嚁信ず日垞を支えるための、必然の造圢ずしおの圹割を果たしおいた。

おしゃれトむレ。なんかめっちゃブレた。
セルフモザむク。


その埌の倕飯、スマホの充電が限界で写真は撮れず。神の機䜓、iPhone 13mini 唯䞀の匱点。
かなしい。



次回予告

バルセロナに到着しおから日間、僕は街を歩き、ガりディの「理」の断片を、そしおACAねさんが拟い集めた「音」の欠片を远いかけおきた。解像床は十分に䞊がった。準備は敎った。


次回、バルセロナ線䞋。


舞台はいよいよ、サグラダ・ファミリアの内郚ぞ。
そこで目撃したのは、芋るものを圧倒する「䞉䜍䞀䜓の幟䜕孊」。そしお、あの巚倧な石の聖堂に隠されおいた、あたりにも壮倧な「ある機胜」の正䜓。

ガりディが遺した緻密なロゞックず、ACAねさんが奏でる旋埋が、僕のなかで䞀぀の線ずしお繋がるずき。

窓の倖では、倜の闇に浮かぶ巚塔が静かに呌吞しおいる。

明日、僕は぀いに、あの石の森の深淵ぞず足を螏み入れる。

埌線ぞ続く




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