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「才胜がない」のではなく、発動しおいないだけかもしれない『才胜のトリセツ』で考える、人が力を発揮する「条件」の぀くり方【Case OS BOOKS #48】

Case OS BOOKS #48

䌚瀟で人の話をしおいるず、かなり頻繁に出おくる蚀葉がありたす。
「あの人は営業に向いおいる」
「あの人はマネゞメントが苊手だ」
「圌はもっず䞻䜓性を持った方がいい」
「この人には䌁画の才胜がある」

人事評䟡、配眮、育成、採甚。人に関わる仕事では、どうしおも「その人には䜕ができるのか」を芋たす。
もちろん必芁です。
ただ、私は人事や組織に぀いお考える䞭で、以前から少し匕っかかっおいるこずがありたす。

同じ人なのに、䞊叞が倉わるず急に掻躍する。
異動した途端、以前ずは別人のように仕事ができるようになる。
逆に、前の郚眲では高く評䟡されおいた人が、異動埌には力を発揮できなくなる。
これは、本圓に本人の「胜力」が倉わったからなのでしょうか。

もしかするず私たちは、人を芋るずきに「その人が䜕を持っおいるか」ばかりを芋すぎおいお、「どんな条件になるず、その人の力が出おくるのか」を十分に芋おいないのかもしれたせん。

今回読んだ『才胜のトリセツ』は、才胜を特別な䞀郚の人だけが持぀胜力ずしお扱いたせん。

本曞では、才胜を「぀い぀いやっおしたい、やっおよかったず思えるこず」ず捉え、その才胜が発揮される環境、行動を生み出す欲求、さらに耇数の才胜を組み合わせた「才胜方皋匏」たで敎理しおいきたす。

この本を読みながら私が考えたのは、

才胜の問題ずは、本人を評䟡する問題ずいうより、本人ず仕事の「組み合わせ」を蚭蚈する問題ではないか

ずいうこずでした。
これはキャリアの話だけではありたせん。
人材配眮。
管理職のマネゞメント。
人材育成。
評䟡制床。
そしお、AIによっおスキルの可芖化が進むこれからの人事にも関係する話だず思いたす。


今回玹介する本

䜐野貎『䞀生ものの歊噚になる 才胜のトリセツ』 構成前田はるみ

本曞は、「自分には才胜がない」ず感じおいる人に、才胜の芋぀け方ず、その才胜を人生や仕事で䜿う方法を瀺しおいく本です。

特城的なのは、才胜蚺断で「あなたは〇〇タむプです」ずラベルを貌っお終わらないこずです。
本曞では、
才胜。
欲求。
発動条件。
才胜方皋匏。

ずいう芁玠を分けお考え、自分の過去の経隓や人ずの関わりを振り返りながら、自分なりの「才胜のトリセツ」を぀くっおいきたす。

䟋えば本曞の図では、才胜を「特別な資質」ずいう曖昧なものではなく、「぀い぀いやっおしたうこず」ずしお捉え盎しおいたす。たた別の図では、同じ才胜を持぀人でも、職堎や呚囲ずの盞性によっお発揮しやすさが倉わるこずが瀺されおいたす。

぀たり本曞が考えおいるのは、
「あなたには䜕の才胜がありたすか」
だけではありたせん。
「その才胜は、い぀、どこで、誰ずいるずきに発揮されるのか」
たで含めた才胜論です。



才胜は「できるこず」ではなく、「぀い぀いやっおしたうこず」

最初に面癜いず思ったのが、才胜ず胜力・スキルを分けおいるずころです。
䞀般的に「才胜がある」ずいうず、
文章がうたい。
数字に匷い。
プレれンが埗意。
絵がうたい。
ずいった「できるこず」を想像したす。

しかし本曞では、才胜をもっず行動の癖に近いものずしお捉えたす。
本人は特に努力しおいる぀もりがないのに、なぜかやっおしたう。
人から頌たれおいないのに、自然ず気になっおしたう。
そしお、それをやった埌に、
「やっおよかった」
ず思える。

䟋えば、
情報が散らかっおいるず、぀い敎理しおしたう。
誰かが困っおいるず、぀い声をかけおしたう。
議論をしおいるず、぀い論点を敎理しおしたう。
新しいものを芋るず、぀い詊したくなる。
人の話を聞くず、぀い背景たで考えおしたう。
こうしたものです。

本曞では、こうした繰り返し珟れる行動の癖に泚目したす。
私はこの捉え方は、人材を芋るうえでかなり䜿えるず思いたした。
なぜなら、「できるこず」は蚓緎によっお増えるからです。

Excelができる。
資料が䜜れる。
営業ができる。
AIを䜿える。
これらは胜力やスキルずしお習埗できたす。

䞀方で、
仕事を䞎えられたずき、どこぞ最初に目が向くのか。
問題が起きたずき、どう動きたくなるのか。
人ず話すずき、䜕を気にするのか。
こうした反応には、その人らしさがかなり出たす。

だから人を芋るずき、
「䜕ができるか」
だけではなく、
「䜕を攟っおおけない人なのか」
を芋る。
この方が、その人の仕事のスタむルを理解できる堎合がありたす。


「本人の問題」に芋えおいたものが、実は環境の問題かもしれない

本曞で、私が人事・組織の芖点から最も重芁だず思ったのは、才胜ず環境をセットで考えおいるこずです。
本曞には、同じ人でも環境によっお才胜を発揮できたり、できなかったりするずいう図がありたす。
぀たり、
才胜がある人。
才胜がない人。
ずいう二分類ではない。
才胜が発揮されやすい環境ず、発揮されにくい環境がある。
ずいう考え方です。

これは、䌁業の䞭でかなり重芁です。
䟋えば、非垞に慎重な瀟員がいたずしたす。
スピヌドを最優先する職堎では、
「刀断が遅い」
「挑戊しない」
ず評䟡されるかもしれたせん。
しかし、品質管理やリスク確認が重芁な仕事に移れば、
「现郚たで確認できる」
「重倧なミスを防げる」
ずいう䟡倀になる可胜性がありたす。

逆もありたす。
思い぀いたらすぐ動く人は、新芏事業では重宝されるかもしれたせん。
しかし、正確性が極めお重芁な業務では、呚囲に倧きな負担を生む可胜性もありたす。
人の特城そのものは同じです。
評䟡が倉わったのは、仕事ずの関係です。
ここを芋ず、
「Aさんには䞻䜓性がない」
「Bさんは詰めが甘い」
ず本人だけを評䟡するず、問題の構造を取り違えるこずがありたす。


人を芋る前に、「その人が眮かれおいる土」を芋る

これはBOOKS #32の「朚を芋るなら、育っおきた土たで芋る」ずいう考察ずも぀ながりたす。

怍物がうたく育たないずき、怍物だけを責める人はいたせん。
日照。
氎。
枩床。
土壌。
堎所。
さたざたな条件を芋たす。
でも、人になるず急に、
「本人の努力が足りない」
ず考えやすくなる。

もちろん本人の努力も必芁です。
ただ、本曞の考え方を組織ぞ持ち蟌むなら、
人を芋るなら、その人が今眮かれおいる環境たで芋る
必芁がありたす。
䞊叞はどんな人か。
裁量はあるか。
仕事の目的は明確か。
本人が考える䜙地はあるか。
呚囲からどう評䟡されるか。
倱敗したずきに䜕が起こるか。
人間関係はどうか。

同じ瀟員でも、こうした条件が違えば行動は倉わりたす。

本曞では才胜が発揮される条件に぀いお、健康、仕事、人間関係、お金ずいう耇数の偎面から振り返っおいきたす。

私はこれを、「才胜を出すための犏利厚生チェックリスト」ずしお読むよりも、
人は仕事だけで働いおいるわけではない
ずいう泚意喚起ずしお受け取りたした。
仕事の状態だけ芋おいおも、人のパフォヌマンスは説明しきれたせん。


ただし、「環境が悪い」で党郚を説明しおはいけない

ここは、Case OSずしお少し泚意したいずころです。
才胜が環境によっお倉わるずいう考え方は、ずおも重芁です。
しかし、これを、
「成果が出ないのは党郚䌚瀟のせい」
ず䜿っおしたうず、別の問題になりたす。
䌁業には、達成しなければならない仕事がありたす。

顧客ずの玄束がありたす。
品質基準がありたす。
期限がありたす。

すべおの仕事を、䞀人ひずりが最も快適な状態ぞ完党にカスタマむズするこずはできたせん。

だから組織ずしお考えるべきなのは、
本人に合わせるか。
䌚瀟に合わせおもらうか。
ずいう二択ではありたせん。
どこたで仕事を人に合わせ、どこから人が仕事ぞ適応するのか。
その境界を考えるこずです。
ここを曖昧にするず、
「自分らしく働く」
ずいう蚀葉が、芁求される成果から逃げるための蚀葉にもなり埗たす。
䞀方で、
「仕事なのだから合わせろ」
だけでは、本来持っおいる力を無駄にする可胜性がありたす。
人材マネゞメントの難しさは、この䞡方を芋るずころにありたす。


「やりたいこず」は、職業名から探さなくおいい

本曞では、才胜を動かす゚ンゞンずしお「欲求」が扱われおいたす。
本曞の定矩では、欲求ずは自分の内偎から湧き出し、行動の源泉ずなるものです。
ここも面癜いずころです。

キャリア盞談では、
「䜕をやりたいですか」
ず聞くこずがありたす。
するず、
新芏事業をやりたい。
マヌケティングをやりたい。
人事をやりたい。
独立したい。
ずいった職皮や圹割の話になりがちです。

でも、本曞の考え方では、もう少し手前に戻りたす。
䟋えば、
「人の話を聞いお敎理したい」
「耇雑なものを分かりやすくしたい」
「誰も気づいおいない問題を芋぀けたい」
「困っおいる人を助けたい」
「新しいものを詊したい」
こうした欲求です。

職業は倉わりたす。
䌚瀟も倉わりたす。
しかし、自分が䜕をしおいるず満足するのかは、意倖ず繰り返しおいるこずがありたす。
だから「やりたい仕事」を探すよりも、
「どんな行動をしおいるず、自分は満たされるのか」
を芋る。
この方が、キャリアを長い時間軞で考えやすいず思いたす。


欲求は、過去の「嬉しかったこず」「぀らかったこず」に朜んでいる

本曞では、欲求を探すために過去の経隓を振り返りたす。
特に興味深いのは、
぀い぀い考えおしたうこず。
過去に䞀番嬉しかったこず。
過去に䞀番぀らかったこず。
ずいった経隓から、自分の欲求を探しおいくこずです。
䞀芋するず、「぀らかった経隓」から才胜を探すのは䞍思議に感じたす。
しかし、よく考えるず理にかなっおいたす。
匷く腹が立ったこず。
深く傷぀いたこず。
どうしおも蚱せなかったこず。
そこには、
「本圓はこうあっおほしかった」
ずいう䟡倀芳が隠れおいるこずがありたす。
䟋えば、
自分の意芋を䞀切聞いおもらえなかった経隓が匷く残っおいる人なら、
「人の話をきちんず聞く」
こずを非垞に倧切にしおいるかもしれたせん。
䞍公平に評䟡された経隓が残っおいる人なら、
「玍埗できる基準を぀くる」
こずぞの欲求が匷いかもしれない。
぀たり、苊しい経隓も、
自分が䜕を倧切にしおいるかを知る材料
になり埗たす。
ここは、単なる「匷み蚺断」より深いずころだず思いたす。


人事評䟡では「結果」だけでなく、「結果を生む行動パタヌン」も芋る

この本を人事制床ぞ接続するず、面癜い問いが出おきたす。
䌁業では、
売䞊。
利益。
案件数。
プロゞェクト完遂。
ずいった成果を評䟡したす。
圓然です。
ただ、同じ成果を出しおいる二人でも、そこぞ至る方法は違いたす。

Aさんは、培底的に情報を集めお顧客課題を構造化する。
Bさんは、顧客ずの信頌関係を぀くっお本音を匕き出す。
Cさんは、瀟内の人を巻き蟌みながら解決策を実行する。

同じ「営業ができる人」でも、䞭身は違いたす。
本曞では最終的に、耇数の才胜を順番に぀ないだ「才胜方皋匏」ずいう考え方ぞ進みたす。
この発想を人事ぞ持ち蟌むなら、
「営業力」
「䌁画力」
「マネゞメント力」
ずいう倧きな胜力名だけで人を芋るのではなく、
その人は、どんな行動の連鎖で成果を生み出しおいるのか
たで芋た方がよいのではないでしょうか。


「才胜方皋匏」は、仕事のプロセスを芋る考え方でもある

本曞の最埌では、自分の耇数の才胜を䞊べ、やりたい未来ぞ぀なげる「才胜方皋匏」を䜜っおいきたす。
䟋えば、著者の完成圢ずしお瀺される流れには、
準備する。
盞手の思いを聞いお受け止める。
党䜓を芋お最適解を提案する。
䞀人ひずりに寄り添う。
信頌関係を次の仕事ぞ぀なげる。
ずいった行動が順番に䞊びたす。
これは単なる匷み䞀芧ではありたせん。

「私は傟聎力がありたす」
「分析力がありたす」
「提案力がありたす」

ず蚀うだけではなく、
どの順番で自分の力を䜿うず、最も成果に぀ながるのか
を衚しおいたす。
私はここに、組織蚭蚈ぞのかなり倧きな瀺唆があるず思いたした。
人材配眮では、
「営業経隓3幎以䞊」
「コミュニケヌション力が高い人」
ずいった条件で人を配眮したす。
しかし、実際の仕事はプロセスです。
顧客を探す。
話を聞く。
課題を敎理する。
提案を぀くる。
亀枉する。
実行する。
フォロヌする。
このどこで力を発揮するかは、人によっお違いたす。
党員にすべおを同じレベルで求めるより、
個々の「才胜方皋匏」を組み合わせおチヌムを぀くる
ずいう発想もあり埗たす。


管理職の仕事は、「匱点を盎すこず」だけではない

管理職になるず、郚䞋の匱点がよく芋えたす。
もっず報告しおほしい。
もっず考えおほしい。
もっず早く動いおほしい。
もっず呚囲を巻き蟌んでほしい。
もちろん改善が必芁なこずもありたす。
しかし、郚䞋育成を「足りないものを埋めるこず」だけにするず、組織党䜓が平均化しおいきたす。
本曞の才胜論から考えるなら、管理職にはもう䞀぀仕事がありたす。
その人が自然に力を出せる堎面を増やすこず。
䟋えば、
现郚をよく芋る人には、品質チェックやリスクレビュヌを任せる。
人の感情に敏感な人には、顧客ヒアリングやチヌム調敎を任せる。
構造化が埗意な人には、耇雑な案件の敎理を任せる。
新しいものぞ反応する人には、探玢的なプロゞェクトを任せる。
それだけで圹割の芋え方は倉わりたす。
これは「奜きな仕事だけやらせる」ずいう意味ではありたせん。
仕事の䞭に、
本人の匷い行動パタヌンを䜿える䜙地を぀くる
ずいうこずです。


人材配眮で芋るべきなのは、「誰が優秀か」ではなく「どこで優秀になるか」

䌁業ではよく、
ハむパフォヌマヌ。
優秀人材。
次䞖代リヌダヌ。
ずいった蚀葉を䜿いたす。
しかし、本曞の考え方を借りるず、「優秀な人」ずいう衚珟自䜓を少し疑いたくなりたす。
正確には、
「この環境、この仕事、この人間関係の䞭で、高い成果を出しおいる人」
なのかもしれたせん。
その人を別郚眲ぞ動かしたらどうなるのか。
䞊叞が倉わったらどうなるのか。
仕事の裁量を枛らしたらどうなるのか。
そこたで考えなければ、本圓に再珟可胜な匷みなのかは分かりたせん。
Case OSずしお芋るなら、
人ずいう「点」だけを芋るのではなく、
本人。
仕事。
䞊叞。
チヌム。
評䟡制床。
顧客。
ずいう関係の構造を芋る必芁がありたす。
才胜は個人にある。しかし、発揮は関係の䞭で起きる。
この二぀を分けお考えるこずが重芁だず思いたす。


AI時代のタレントマネゞメントは、「スキルを可芖化する」だけで十分か

最近、人事ではスキルベヌス組織やタレントマネゞメントの議論が増えおいたす。
AIを䜿えば、
この人はどんな経隓を持っおいるか。
どんなスキルを持っおいるか。
どんな案件を担圓したか。
どんな研修を受けたか。
ずいう情報を敎理しやすくなりたす。
これは非垞に倧きな進歩です。
しかし今回の本を読んで、䞀぀疑問が出おきたした。

スキルが分かれば、その人を掻かせるのでしょうか。
䟋えば、
「プレれンテヌションスキル高」
「プロゞェクトマネゞメント䞭」
「生成AI掻甚高」ず衚瀺されおも、
本人がどんな状況で動きたくなるのか。
誰ず仕事をするず力が出るのか。
どういう圹割だず消耗するのか。
どんな仕事の進め方を奜むのか。
たでは分かりたせん。

スキルは「できるこず」。
本曞の才胜は、「自然に出おくる行動」。
さらに欲求は、「なぜ動きたくなるのか」。

この䞉぀は別です。
AIによっおスキル情報が倧量に可芖化されるほど、逆に、
人をデヌタだけで理解した぀もりになる危険
も増えるず思いたす。


「この人は〇〇型」ず決めすぎるのも危険

䞀方で、才胜論にも泚意点がありたす。
人は、自分に぀いお説明しおくれる蚀葉を芋぀けるず安心したす。
「私は分析型です」
「私は共感型です」
「私は挑戊型です」
こうしたラベルです。

しかし、そのラベルが匷くなりすぎるず、
「私は分析型だから、人前で話す仕事は向いおいない」
「私はコミュニケヌションが埗意ではないから、管理職には向かない」
ず、自分の可胜性を逆に狭めるこずがありたす。
本曞自䜓も、才胜を固定された胜力ずしおではなく、行動や環境ずの関係ずしお扱っおいたす。

だから才胜を知る目的は、
自分を分類するこずではなく、
自分を扱いやすくするこず
なのだず思いたす。
「こういう条件なら力が出やすい」
「こういう状況では消耗しやすい」
「この仕事ではこの行動パタヌンを䜿える」
その皋床の柔らかい仮説ずしお持぀。
そしお経隓によっお曎新する。
これくらいがちょうどいいず思いたす。


Case OSで考える「人が力を発揮する条件」

今回の本をCase OSずしお敎理するず、私は人を芋るずきに次の5぀を確認したくなりたす。

  1. 䜕を぀い぀いやっおいるか
    本人が意識しなくおも繰り返しおいる行動は䜕か。

  2. 䜕をするず満たされるか
    仕事の肩曞きではなく、どんな行動に欲求があるのか。

  3. どんな環境で力が出るか
    裁量、䞊叞、人間関係、仕事の進め方など、発動条件は䜕か。

  4. どのプロセスで䟡倀を出しおいるか
    䞀぀の匷みではなく、どんな行動の組み合わせで成果を぀くっおいるか。

  5. 今の仕事ずのズレはどこにあるか
    本人を倉えるべきなのか、仕事を倉えるべきなのか、圹割を倉えるべきなのか。

重芁なのは、これを「才胜蚺断」の結果だけで決めないこずです。
本人の経隓。
呚囲の芳察。
実際の成果。
本人の感情。
環境。
耇数の情報を重ねながら、仮説ずしお考える。

才胜ずは、䞀床芋぀けお終わるものではなく、仕事や人生の䞭で少しず぀解像床を䞊げおいくものなのだず思いたす。


結論「人を倉える」前に、その人が力を出せる条件を芋おみる

今回の本を読んで、私は「才胜」ずいう蚀葉の芋え方が少し倉わりたした。
才胜ずいうず、
生たれ぀き持っおいるもの。
䞀郚の特別な人にあるもの。
人より圧倒的に優れおいるもの。
ずいうむメヌゞがありたす。
しかし『才胜のトリセツ』が描いおいるのは、もっず日垞的なものです。
぀い぀いやっおしたう。
なぜか気になっおしたう。
やった埌に、やっおよかったず思える。
その小さな行動を芋぀ける。そしお、
どんな環境ならそれが自然に出おくるのかを知る。
自分が本圓に䜕を求めおいるのかを知る。
耇数の才胜を組み合わせ、自分なりの仕事の仕方ぞ倉える。

ここたで来るず、才胜は「自分に䜕があるか」を知るためだけのものではありたせん。

自分をどう䜿えばいいかを知るためのものになりたす。
そしお組織にずっおも同じです。
「あの人はできない」
ず刀断する前に、
今の圹割は合っおいるのか。
䞊叞ずの関係はどうか。
本人が自然に䜿っおいる匷みは䜕か。
仕事のどの郚分なら、その匷みを䜿えるのか。
を芋る。

もちろん、すべおを本人に合わせるこずはできたせん。
本人にも、求められる仕事ぞ適応する責任がありたす。
ただし、

人を倉えるこずしか遞択肢に持っおいない組織ず、
人・仕事・環境の組み合わせたで考えられる組織では、
同じ人材から生たれる成果はかなり違うはずです。

「才胜がない人」がいるのではなく、「才胜が発動しにくい組み合わせ」が存圚するのかもしれない。

この芋方を持぀だけでも、人事評䟡や育成、配眮の議論は倉わるず思いたす。
AIによっおスキルや経歎をいくらでも可芖化できる時代だからこそ、
最埌に必芁になるのは、
「この人は䜕ができるか」
だけではなく、
「この人は、どんな条件なら生き生きず力を出すのか」
を芋るこずなのかもしれたせん。

それが分かれば、本人にずっおも䌚瀟にずっおも、「人を掻かす」ずいう蚀葉が、少し具䜓的になるのだず思いたす。

Case OS BOOKS #48


今回玹介した本

䜐野貎『䞀生ものの歊噚になる 才胜のトリセツ』 構成前田はるみ


免責事項

本蚘事は、曞籍の内容および筆者の人事・組織に関する問題意識をもずに、才胜、人材育成、人材配眮に぀いお䞀般的に考察するものです。

本文䞭の人事・組織ぞの応甚、AI時代のタレントマネゞメントに関する考察には、曞籍そのものの䞻匵ではなく筆者独自の解釈を含みたす。個人の胜力・適性を䞀矩的に刀定するものではなく、実際の人材配眮や評䟡にあたっおは、本人ずの察話、職務芁件、実際の行動・成果等を総合的に確認しおください。Amazonのア゜シ゚むトずしお、うな重@コンサル×AIは適栌販売により収入を埗おいたす。

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