SDカードは今後値下がりする?AI3社に同じ質問をして市場予測を比較してみた【2026年版】
※本記事はAmazonアソシエイト・プログラムに参加しています。リンクから商品をご購入いただいた場合、紹介料を受け取ることがあります。
「え、こんなに高くなったの?」
先日、Amazonのおすすめ商品を見ていて驚きました。
2023年頃にカメラを始めて数か月後、
そろそろ容量の大きいSDカードが欲しいなと。
そう思って購入したのが、現在も愛用している SanDisk Extreme PRO 256GB です。
当時はいろいろなメーカーを比較して購入したのですが、購入価格は6,132円でした。
ところが、2026年7月現在。
同じ商品をAmazonで確認すると価格は14,680円。
なんと約2.4倍です。
「SDカードってこんなに値上がりしたの?」
そう思ったのが、今回この記事を書くきっかけでした。
ニュースではAIや半導体不足という言葉をよく耳にしますが、それがSDカードとどう関係しているのかは正直よく分かりません。
そこで今回は、
ChatGPT・Gemini・Claude
この3つのAIに全く同じ質問をして、
SDカードの価格は今後どうなるのか。
市場予測を比較してみることにしました。
なぜSDカードはここまで高くなったの?
まずはざっくり調べてみました。
結論から言うと、
SDカードそのものが人気になったからではありません。
価格上昇の大きな理由は、
SDカードの中に入っているNANDフラッシュメモリです。
近年は生成AIの普及によって、
AIサーバー
データセンター
エンタープライズSSD
の需要が急増しています。
半導体メーカーは利益率の高いSSD向けを優先して生産するようになり、その結果、SDカード向けに使われるNANDフラッシュの供給が相対的に減少しました。
つまり、
SDカードが高くなったというより、SDカードに使われる部品そのものが高くなっている
というのが現在の状況です。
実際にどれくらい値上がりした?
今回比較したのは、私が実際に使っているこちらのSDカードです。
SanDisk Extreme PRO 256GB UHS-I V30

2023年購入時 6,132円
2026年7月現在 14,680円
約139%の値上がり。
ここまで価格が変わるとは正直思っていませんでした。
だからこそ、
「今後もさらに高くなるのか?」
「また昔みたいに安くなる日が来るのか?」
この疑問をAI3社に聞いてみました。
【本題】今回の検証方法
今回比較したAIは以下の3つです。
ChatGPT
Gemini
Claude
質問日は2026年7月8日。
公平に比較するため、3つとも全く同じプロンプトを使用しています。
なお、本記事は
「どのAIが優れているか」を比較する記事ではありません。
同じ質問をしたとき、
どんな共通点があったのか
どんな違いがあったのか
そして最後に、一人のカメラユーザーとして私はどう考えたのかを書いていきます。
使用したプロンプト
あなたは半導体業界・メモリ市場・サプライチェーン・世界経済に詳しい市場アナリストです。
市場データや業界動向を踏まえ、中立的な立場で分析してください。
分からないことは推測せず、その旨も明記してください。
(以下、SDカード価格についての質問)
AI3社の市場予測を比較してみた
文章で読むと少し長くなるので、まずはAI3社の結論を30秒で見られるように整理してみました。
詳しい内容はこのあと文章で補足していきます。

実はすこし驚いたのが、
3社とも「今すぐ大きく値下がりする」とは予想しなかったことです。
結論はほぼ一致していました。
ChatGPTの見解
ChatGPTが重視していたのは、
メモリ市場は昔から価格サイクルを繰り返している
という点でした。
供給不足になれば価格は上がる。
その後メーカーが増産し、
供給過剰になれば価格は下がる。
このサイクルを繰り返してきたため、
今回もいずれ落ち着く可能性はあるものの、
短期的には高値圏が続くだろうという見解でした。
個人的には、一番バランスの良い回答だったと感じました。
Geminiの見解
Geminiは市場データをかなり細かく分析していました。
特に印象的だったのは、
企業向けSSDへ供給が集中していること
を強く指摘していた点です。
AIサーバー向けSSDの利益率が非常に高く、
メーカーは限られた生産能力をそちらへ優先している。
そのため、
SDカードなどコンシューマー向け製品の供給不足が価格上昇につながっているという分析でした。
設備投資も進んでいるため、
2028年頃から価格が落ち着く可能性も示しています。
数字や市場データを多く使った、非常にアナリストらしい回答でした。
Claudeの見解
3つのAIの中で、私が一番興味深いと感じたのはClaudeでした。
Claudeは価格上昇を単なる「需要と供給のバランス」ではなく、
市場構造そのものが変わりつつある
という視点で分析していました。
以前はSDカードやUSBメモリなどの一般消費者向け製品も、メーカーにとって重要な市場でした。
しかし現在は、AIやデータセンター向けSSDの方が利益率が高く、各メーカーはそちらへ経営資源を集中しています。
つまり、
「一時的に高くなっている」のではなく、そもそもSDカード市場の優先順位が下がっている可能性がある。
という考え方です。
もちろん今後も技術革新や設備投資によって価格が下がる可能性はあります。
しかし、数年前のような価格帯まで戻る可能性は高くないのではないか。
そんな印象を受けました。
AI3社を比較して感じたこと
今回3つのAIに同じ質問をしましたが、意外だったのは結論がほとんど一致していたことです。
共通していたポイントは以下の5つでした。
AI需要が価格上昇の大きな要因になっている
データセンター向けSSDが優先されている
NANDフラッシュ価格の上昇がSDカード価格へ影響している
今後1〜2年は大きく値下がりする可能性は低い
必要な人は今購入した方が良い
一方で違いもありました。
ChatGPTは「メモリ市場の価格サイクル」を重視。
Geminiは「設備投資と供給量」を重視。
Claudeは「市場構造そのものの変化」を重視。
同じテーマでも、AIごとに注目しているポイントが違うのは非常に面白い発見でした。
自分の考え
3つのAIの回答を読んだあと、私自身の考えも少し変わりました。
最初は、
「今は高いけど、そのうちまた安くなるだろう。」
くらいに考えていました。
しかし今回調べてみると、
AI需要やデータセンター需要は一時的なブームというより、今後も続く可能性が高そうです。
そのため、
「昔のような価格まで戻る」と期待して何年も待つのは現実的ではないのかもしれません。
とはいえ、
だからといって焦って買い溜めするつもりもありません。
私自身は現在、
SONY α6100
SanDisk Extreme PRO 256GB
この組み合わせで撮影しています。
RAW撮影もしていますが、
容量も書き込み速度も特に困っていません。
そのため、よほどセールで安くなっていない限りSDカードを追加購入する予定はありません。
一方で、今後フルサイズ機への買い替えは考えています。
現在狙っているのはSONY α7 Vです。
さらに副業として撮影の仕事を本格的に始めた場合は、万が一に備えてダブルスロット運用を考えています。
そのタイミングになれば、
最低でも1枚。
仕事で使うなら2枚。
新しく購入する予定です。
だから私の結論はシンプルです。
「自分にとって必要になったタイミングが買い時。」
価格が下がるかもしれない未来を待って撮影のチャンスを逃すより、
今必要な人は信頼できるSDカードを購入した方が満足度は高いと思います。
私がSanDiskを選んだ理由
今回比較したSDカードは、2023年にかなり調べて購入しました。
最終的にSanDiskを選んだ理由は4つあります。
① 世界的に実績があるメーカー
SanDiskは、長年SDカードやSSDなどのフラッシュメモリ製品を展開してきた定番ブランドです。
カメラの写真や動画は一度失うと戻ってきません。
だから私は、極端に安いだけのSDカードは最初から候補に入れませんでした。
② Amazonレビューが圧倒的に多い
私が使っているモデルは、
レビュー数が13,000件以上ありながら評価は★4.5前後。
これだけ多くのユーザーが使って高評価という安心感は大きかったです。
③ コストと性能のバランス
もっと安いSDカードもあります。
逆にもっと高速なSDカードもあります。
その中で、
読み込み速度
書き込み速度
信頼性
価格
このバランスが一番良いと感じたのがSanDisk Extreme PROでした。
④ 実際に使って困ったことがない
2023年から現在まで、
子どもの運動会
発表会
登山
キャンプ
家族写真
さまざまな場面で使っています。
今のところ一度も書き込みエラーやデータ消失などのトラブルはありません。
この実体験があるからこそ、今でも自信を持っておすすめできます。
もしSDカードを購入するなら、この3枚がおすすめ
私自身は今すぐ買い足す予定はありません。
ただ、今SDカードが必要な人に向けて、私ならこのあたりを選ぶという目線で3つに絞って紹介します。
コスパ重視なら
SanDisk Extreme PRO 128GB
旅行や子どもの撮影が中心なら十分な容量です。
一番おすすめ(私も使用中)
SanDisk Extreme PRO 256GB
写真も動画もバランス良く使えます。
迷ったらこの容量がおすすめです。
動画・仕事で使うなら
SanDisk Extreme PRO 512GB
私もα7 Vへ買い替えたり、副業撮影を本格的に始めたりしたら、この容量を第一候補にすると思います。
まとめ
今回、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つのAIに同じ質問をしてみました。
細かな分析には違いがありましたが、
共通していたのは、
「必要な人は今買った方がいい。」
という点でした。
私は今すぐ買う予定はありません。
でも、もし今SDカードが必要なら、価格が下がるのを何年も待つより、信頼できる製品を購入して撮影を楽しむ方が良いと思っています。
SDカードは消耗品ではありますが、
大切な思い出を保存する場所でもあります。
だから私は、多少価格が高くても安心できるメーカーを選びたいと思っています。
AI3社の回答全文
ここから先は補足資料です。
記事内では要点のみ紹介しましたが、
「AIが実際にどのような回答をしたのか気になる」
という方向けに、ChatGPT・Gemini・Claudeの回答全文を掲載します。
使用したプロンプト
あなたは半導体業界・メモリ市場・サプライチェーン・世界経済に詳しい市場アナリストです。
市場データや業界動向を踏まえ、中立的な立場で分析してください。
分からないことは推測せず、その旨も明記してください。
近年、SDカードは一般的なインフレ以上のペースで価格が上昇しています。
一般的な物価上昇は考慮せず、NANDフラッシュメモリ市場そのものについて質問します。
今後5年間でSDカードの価格は、今後もここ数年のような急激な値上がりが続く可能性価格が横ばいになる可能性再び値下がりする可能性のどれが最も高いと考えますか。
その理由を半導体メーカーの動向NAND市場AI需要データセンター需要世界経済の観点から詳しく教えてください。
また、カメラユーザーは今購入した方がいいのか、それとも待った方がいいのか、あなたの考えを教えてください。
ChatGPT
結論から言うと、今後5年間で最も可能性が高いのは「急騰は落ち着くが、すぐに大きく値下がりはしにくい」=高値圏〜緩やかな上昇・横ばい寄りだと思います。
確率感で言うと、僕ならこう見ます。
シナリオ可能性ここ数年のような急激な値上がりが続く25%高値圏で横ばい〜緩やかに上昇50%再び大きく値下がりする25%
理由は、NAND市場がAI・データセンター向けSSDに引っ張られているからです。2026年時点でも、AI需要によってDRAMだけでなくNAND価格も上昇しており、Samsungの業績もメモリ価格上昇の影響を強く受けています。Reutersでは、2026年Q2にNAND価格が大きく上昇したことも報じられています。
SDカードはNANDフラッシュを使う商品なので、上流のNAND価格が上がると価格転嫁されやすいです。ただし、メーカーが最優先しているのはSDカードではなく、利益率の高いエンタープライズSSD・AIサーバー向けストレージです。KioxiaもAI/HPC向けSSDを強化しており、NANDメーカーの開発・供給の中心がデータセンター寄りになっています。
一方で、5年間ずっと急騰し続ける可能性は高くないと思います。メモリ市場は昔から「不足→価格上昇→増産→供給過剰→価格下落」を繰り返す市況産業です。実際、現在はAI需要で強いですが、各社の増産投資や長期供給契約も進んでおり、2027年後半以降は需給が緩む可能性もあります。Reutersも、現在の不足は2027年後半まで続く可能性がある一方、その後の価格下落リスクにも触れています。
世界経済の面では、景気が強ければスマホ・PC・カメラ周辺機器の需要も支えになりますが、2026年の世界成長率は世界銀行が2.5%、IMFが3.1%と見ており、決して強気一辺倒ではありません。つまり、一般消費者向けメモリーカード需要だけで価格を押し上げ続けるほどの力は弱いです。
なのでカメラユーザー向けの判断としては、必要な容量・速度のSDカードは今買っておいていいと思います。特に、4K動画、連写、RAW撮影で使うなら、信頼できるメーカーのV30/V60/V90やUHS-IIカードは、待っても大きく安くなる保証がありません。
ただし、買い方はこうです。
今すぐ必要な分は買う。予備を大量に買い溜めする必要はない。
理由は、短期では高値維持〜追加値上げの可能性がある一方、5年単位では供給回復やAI投資の減速で下がる局面もあり得るからです。特にSDカードはSSDほど直接AI需要の中心ではないので、急騰が永遠に続く商品ではないと思います。
まとめると、僕の見方はこれです。
2026〜2027年:高値継続・追加値上げリスクあり。
2028年以降:需給次第で横ばい〜値下がりの可能性。
5年全体:急騰継続よりも、高値圏で落ち着く可能性が最も高い。
Gemini
半導体業界・メモリ市場の動向を追う市場アナリストとして、現在のNANDフラッシュメモリ市場の構造変化とデータをもとに分析します。
結論から申し上げますと、今後5年間(2026年〜2031年)を見据えた場合、SDカードの価格は「短中期(2026〜2027年頃)は高止まりまたは一段の上昇が続き、その後(2028〜2031年)は再び値下がり(下落トレンド)に転じる可能性が最も高い」と予測します。
「今後5年間」というスパンで均せば、ここ数年の急激な上昇がそのまま5年間継続することは考えにくく、最終的には再び値下がり(ただし過去の最安値圏ほどは下がらない底上げされた状態)に落ち着くとみるのが合理的です。
各セクターの状況を踏まえた詳しい理由は以下の通りです。
5年間の価格予測とその根拠
① 半導体メーカーの動向:供給抑制から段階的な増産へ
2024年から2025年にかけて、サムスン電子、SKハイニックス、キオクシアなどの大手メーカーは、コロナ特需後の赤字を解消するため大規模な減産(供給抑制)を行いました。2026年現在も意図的な生産調整と利益重視の姿勢が続いており、市場のバッファ(在庫余剰)が少ない状態です。 しかし、現在の高利益率に誘引され、主要各社(サムスンP4工場、マイクロン・アイダホ新工場、キオクシア岩手工場など)の新規ライン立ち上げや増産投資が動いています。これらが本格稼働し、市場に十分なウェハが行き渡るのが2027後半〜2028年頃とみられており、この時期を境に供給不足が解消に向かう見通しです。
② NAND市場:コンシューマー向け割当の縮小(最大の価格高騰要因)
現在、SDカードの価格が急騰している最大の原因は「構造的な供給の割り当て変更」です。NAND全体の利益率において、企業向け大容量SSD(eSSD)が圧倒的に高く、メーカーは限られたウェハ(半導体の原板)を企業向けに優先投入しています。 2024年にはNAND市場の約45%だった企業向け製品の売上シェアが、2026年には約62%にまで急拡大しており、その分SDカード等のコンシューマー向け一般市場への供給が極端に絞られています。これがリテール価格の100%以上の暴騰を招きました。
③ AI需要:爆発的なデータの「ストレージ」需要
AIブーム初期は計算用のGPUやDRAM(HBMなど)が注目されましたが、現在は大量の学習データ・チェックポイントの保存、マルチモーダルAI(動画・画像・音声)の進展により、超大容量・高速な企業向けSSD(eSSD)の需要が爆発しています。AIインフラによるNAND需要は年率20%以上で成長しており、これがメモリ市場全体の価格を押し上げています。
④ データセンター需要:HDDからSSDへの置き換え
クラウドサービスや生成AIの普及に伴い、データセンター側での「データ処理速度の向上」と「消費電力の削減」が至上命題となっています。これにより、従来のHDD(ハードディスク)から高密度NAND(QLCなど)を採用した企業向けSSDへのリプレイスが加速しており、NANDの主要な吸収源となっています。
⑤ 世界経済:地政学リスクと設備投資の動向
世界的なインフレやマクロ経済の不透明感はあるものの、IT・AI分野への設備投資は最優先で継続されています。一方で、中国のYMTC(長江ストレージ)などの急速な台頭(シェア拡大)もあり、将来的には米中対立などの地政学的リスクをはらみつつも、中長期的には供給プレイヤーの増加による価格競争が再び発生する余地を残しています。
結論:今後のシナリオ2026〜2027年(短中期):高止まり・微増傾向 AI・データセンター需要が旺盛な一方、主要メーカーの劇的な増産効果が出るまでにタイムラグがあるため、SDカードの供給不足は続き、価格は高値維持、またはもう一段上昇する可能性があります。
2028〜2031年(中長期):再び値下がり(下落トレンド) 新工場の稼働や、3D NANDの層数増加(高集積化)技術が進むことで、ビットあたりの生産コストが下がります。企業向け需要が一段落するか供給が追いつけば、コンシューマー市場(SDカード等)にもウェハが回り始め、緩やかな価格下落サイクルに戻ると予想されます。
※「分からないこと」として、米中貿易摩擦の激化による関税・サプライチェーンの分断リスク、および次世代AIモデルの進化スピードによる需要予測のブレに関しては、現時点で正確に織り込むことは不可能です。
カメラユーザーは「今買うべきか、待つべきか」?
プロやハイアマチュアのカメラユーザーへのアドバイスとしては、「必要であれば、妥協せず今すぐ(または直近のセール等で)購入すべき」です。
理由は以下の3点です。「待つ」場合の損失が大きい: 価格が再び明確に下落トレンドへ転じるのは、早くて1年半〜2年後(2027年後半以降)と予測されます。その間、撮影機会を制限したり、容量不足に悩まされたりする機会損失の方が、数千円〜数万円の差額より大きいと言えます。
カメラ機材(高画素化・動画化)の要求: 近年のカメラは高画素化や4K/8K、Log撮影など、1ファイルあたりの容量が肥大化しています。書き込み速度(V60/V90やCFexpress等)のスペック不足は撮影トラブルに直結するため、ケチらずに信頼できる現行品を確保するのが賢明です。
短中期的にはまだ上がるリスクがある: 「もう少し待てば下がるだろう」と静観していると、2026年内〜2027年前半にかけて、さらに流通価格が上昇するリスク(スポット市場の在庫払底による急騰)が否定できません。
【購入のアドバイス】 予備を含め、向こう1〜2年で確実に使う分に関しては「今」まとめて購入し、それ以上の過剰なストック(将来用の買い溜め)は避ける、というのが現在のメモリ市場のサイクルを考慮した最も合理的な買い方です。
Claude
NANDフラッシュ/SDカード価格:今後5年の見通し
結論(先出し)
今後1〜2年は「急騰継続」の可能性が最も高く、その後2027年後半〜2028年にかけて増産投資が実り、「高止まり〜緩やかな軟化」に移行する というのが現時点で最も説得力のあるシナリオです。ただし「数年前の水準まで値下がりする」可能性は低いと考えます。以下、観点別に整理します。
1. 半導体メーカーの動向Micronは民生向けNAND事業から事実上撤退したと報じられており、SDカードなど汎用フラッシュの供給余力を担う企業が減少しています。
キオクシアは2026年分のNAND生産枠が完売したと明言しており、SamsungもNANDフラッシュ契約価格を2025年末から2026年第1四半期にかけて2倍以上に引き上げたと韓国メディアが報じています。
SanDisk(Western Digital)は2025年だけで少なくとも3回の値上げ(4月・9月・11月、最大50%規模)を実施しており、値上げ理由として「AI・データセンター向け高性能フラッシュへの投資継続」を挙げています。
各社は300層超の積層化やQLC(4bit/セル)化でビット出力増加を図っていますが、増産規模は限定的と分析されています。
→ メーカー各社は「儲かるAI・データセンター向け」を優先し、「儲からない民生向け」を意図的に絞る戦略に舵を切っており、これは循環的な需給変動というより構造的な方針転換と見られます。
2. NAND市場そのもの2023〜2024年は深刻な供給過剰・原価割れ水準まで価格下落し、メーカーは協調減産で対応しました。この「痛みの記憶」が、需要が戻った今も増産に慎重な姿勢の一因になっていると考えられます。
TrendForceは2026年第1四半期のNANDフラッシュ契約価格上昇率予測を、当初の33〜38%から55〜60%へ、さらにCounterpoint Researchは90〜100%上昇との観測も出しており、予測が下方修正でなく上方修正され続けている点が特徴的です。
本格的な生産能力拡張は2027年後半〜2028年になるとの見立てが複数のソースで一致しています。
3. AI需要生成AI・大規模推論向けのエンタープライズSSD需要が想定を上回るペースで拡大しており、北米の主要クラウド事業者(CSP)が調達を急いでいることが2026年第1四半期の価格急騰の主因とされています。
HBM(高帯域幅メモリ)は通常メモリよりウェハー・製造リソースを多く消費するため、AIアクセラレータ向け生産が増えるほど民生用メモリの生産ラインが圧迫される構図が指摘されています。
4. データセンター需要Microsoft・Amazon・Googleなど主要CSPがAIインフラを急拡大し、大量の高性能NAND SSDを消費している状況が続いています。
データセンター向けは122TB・245TB級の超大容量SSDでHDDを置き換える動きも進んでおり、NAND消費量を押し上げています。
エンタープライズSSDの供給不足は2026年中に明確化し、解消は2027年後半以降と見込まれています。
5. 世界経済(為替など)SDカードのNANDチップはほぼすべて海外製造・ドル建て取引のため、日本国内価格は「NAND自体の値上げ」+「円安」の二重の押し上げ圧力を受けています。ここは半導体需給とは独立した変数として注視が必要です。
一方、メモリコスト上昇と消費者購買力低下が同時進行することで、スマホ・PCなど最終製品の需要自体が鈍化する可能性も指摘されており、これが中期的に民生向け需要を冷やし、価格圧力をやや緩和する方向に働く可能性もあります(この点は不確実性が高く、断定はできません)。
3つのシナリオへの評価
シナリオ可能性根拠急騰継続短期(〜2027年前半)は高い生産枠完売、Micron撤退、CSP需要拡大、AI優先の投資配分が構造化横ばい中期(2027年後半〜)にかけて有力新規生産能力の立ち上がり、消費者需要の鈍化による相殺再値下がり5年スパンでも限定的2023-24年のような「原価割れ」水準への回帰は、AI需要が構造的に高止まりする限り考えにくい
分からない点の明記:AIインフラ投資が今後も指数関数的に拡大し続けるか、あるいはどこかで踊り場(AI投資バブル的な調整)を迎えるかは、現時点で確度高く予測できません。もしAI投資に大きな調整が入れば、NAND需給は比較的早く緩む可能性もあり、これは市場アナリストの間でも意見が分かれる論点です。
カメラユーザーへのアドバイス
現在流通しているカードの多くは、AI需要が本格化する前の原価で調達されたNANDを使っているとの指摘があり、次の生産ロットからはさらに高いコストが反映される可能性が高いという見方が複数のソースで共有されています。
以上を踏まえると、今後1〜2年で確実に必要になる分(すぐ使う容量)は、今のうちに購入しておく方が合理的である可能性が高いです。値下がりを待って様子見するリスクの方が大きいと考えられます。
一方で、「将来のための予備買い」的な大量ストックは、為替変動や個人の使用ペース次第でリスクもあるため、必要量+α程度に留めるのが無難でしょう。
CFexpressなど高性能規格はより供給が逼迫しやすい一方、SDカードは旧世代NANDでの延命余地があるとの指摘もあり、用途によっては規格選択で価格影響を緩和できる余地があります。
これはあくまで現在入手可能な市場データに基づく分析であり、投資判断や purchasing のアドバイスではありません。個別の購入判断はご自身の使用状況や予算に照らしてご検討ください。
※この記事は2026年7月時点の市場動向およびAI3社の回答をもとに作成しています。
市場環境や価格は今後変化する可能性があります。
またSDカード価格に大きな変動があれば、本記事で改めて答え合わせ・検証を行う予定です。
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