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マイクロサービスのおすすめ本5選 概念の理解から移行の実践まで

参画した現場が、マイクロサービスを採用していました。

その前に関わっていたシステムはモノリスでした。ビルドに時間がやたらかかる。あちこちが密結合していて、一箇所を直すと予想外のところが壊れる。運用コストが高い。そういう状態を経験した後だったので、分割されたシステムに入ったときの印象は強く残っています。

ただ、入った時点では「なぜこう分かれているのか」が分かりませんでした。サービスの境界がどういう理由で引かれているのか、なぜここは分けてここは分けないのか。動かすことはできても、判断の根拠が見えない。

マイクロサービスの本は、いま自分がどの段階にいるかで選ぶべき一冊が変わります。この記事では、実際に読んだ5冊を「概念を掴む」「移行を考える」「実装と運用に踏み込む」の段階別に紹介します。



迷ったらこれ 段階別の3冊

自分の現在地に一番近いものから読めば失敗しません。以下、5冊を段階順に紹介します。


まず概念を掴む1冊

絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み

マイクロサービスを初めて勉強するのにおすすめの一冊です。

絵で直感的に分かるので、エンジニアとしての経験値が少なくても理解できます。そして具体的にしすぎず、抽象的にも説明されているので、概念そのものを理解するのに適しています。

マイクロサービスは、実装の話に入ると一気に難しくなります。サービス間通信、データの整合性、障害の伝播。その前に、なぜ分けるのかという全体像を掴んでおくと、後の本が読みやすくなります。

私も現場に入った当初は、動かせるけれど理由が分からない状態でした。この本はそこを埋めてくれます。

絵で見てわかるのタイトル通り可視化して説明することで非常にわかりやすかった
また、段階的に概論から詳細へと説明が展開されていることもありすっと理解できたのも良かった

購入者のレビューより


移行を考える1冊

モノリスからマイクロサービスへ ── モノリスを進化させる実践移行ガイド

モノリスからの移行を、実践的に扱った一冊です。

構成が良いところは、モノリスの説明から始まることです。そこからマイクロサービスの説明に入るので、メリットが理解しやすい。比較対象がはっきりしているぶん、何が改善されるのかが具体的に見えます。

私が経験したモノリスは、ビルドに時間がかかり、密結合で運用コストが高い状態でした。その痛みがどこから来ているのかが、この本を読むと言葉になります。

そして移行が前提の本ではありますが、マイクロサービス化以外のアプローチも記載されています。分割することが常に正解ではない。そこに触れているのは誠実だと思います。マイクロサービス化を考えている人には参考になります。

翻訳も問題なく、ストレスなく読めました。

マイクロサービス化するためのテクニック的な説明も有用ですが、マイクロサービスにする意味を問いかける筆者の姿勢に好感が持てました。

購入者のレビューより


判断の根拠を持つ1冊

マイクロサービスアーキテクチャ 第2版

この分野の定番書です。

良いところは、マイクロサービスを推していないことです。フラットな視点で紹介されています。導入すべきかどうかを含めて、読者が判断できるように書かれている。

扱う範囲も広く、具体的な実装方法や考慮すべきポイントから、組織論まで含まれています。マイクロサービスはチームの分け方と直結するので、技術だけの話にならないのが実態に合っています。

辞書として手元に置いておくと、躓いたときに使えます。私が現場で「なぜここで分かれているのか」と思ったとき、答えの多くはこの本の中にありました。

設計の考え方そのものを押さえたい方は、ソフトウェア設計のおすすめ本5選も参考になります。

マイクロサービスという概念は知りつつ、私自身もふわっとした理解しかできていなかったんだなぁということが大変勉強になりました。
サービスの分割に役立つ考え方を整理して日々のシステム構築に役立ててみたい方には是非一読いただきたいです。

購入者のレビューより


コードで理解する1冊

マイクロサービスパターン(実践的システムデザインのためのコード解説)

パターンとコードで、具体的に理解するための一冊です。

関連する概念としてDDDにも触れられています。マイクロサービスとDDDを組み合わせて勉強したい人には最適です。サービスの境界をどこに引くかという問題は、結局ドメインをどう捉えるかの問題になるので、この2つは地続きです。

そしてモノリスからマイクロサービスへ移行する際に気をつけること、工夫すべきことも記されています。サンプルコードも多く載っているので、抽象論で終わりません。

概念を掴んだ後、実際にどう書くのかを知りたい段階でどうぞ。

ドメイン駆動設計そのものについては、ドメイン駆動設計(DDD)のおすすめ本5選で詳しく書いています。

近年流行りのマイクロサービスをどのように設計していくのか、もしくは採用するのか否か?悩んでるなら参考になる書籍です。ベキ論の押し付けではなく判断材料のヒントを与えてくれます。

購入者のレビューより


実装と運用に踏み込む1冊

クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド

700ページを超える分量で、深い部分まで扱った一冊です。

サービスメッシュ、CI/CD、Observability。マイクロサービスに関わるものが幅広く説明されています。分割したら終わりではなく、そこから運用が始まる。その現実に向き合った本です。

これを読めば、実際のプロジェクトでマイクロサービス化を行うために検討すべきこと、気をつけるべきポイント、実装方法が分かります。

分量があるので、通読しようとすると時間がかかります。必要な章から読む使い方が現実的です。順番としては最後で構いません。

技術者目線で、どのようなポイントが難しいのか、顧客や上司とどのような認識齟齬が発生するのかなど、現場でありがちなポイントまで含め整理されているのが、とても理解しやすいです。

購入者のレビューより


まとめ

マイクロサービスの本選びも、自分の段階で決めるのが失敗しないコツです。まず概念から知りたいなら「絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み」、移行を考えているなら「モノリスからマイクロサービスへ」、判断の根拠を持ちたいなら「マイクロサービスアーキテクチャ 第2版」、コードで理解したいなら「マイクロサービスパターン」、実装と運用に踏み込むなら「クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド」。

モノリスで運用コストの高さを経験した後にマイクロサービスの現場に入ると、分割の恩恵はすぐ実感できます。ただ、分ければ良くなるという単純な話ではありませんでした。分けた数だけ、サービス間の通信も障害の経路も増えます。

本を読んで変わったのは、分けるかどうかを判断できるようになったことです。目の前の構成がなぜこうなっているのか、説明できるようになる。それができると、変えるべきかどうかも決められます。現在地に合う本から始めてみてください。


本で押さえたら、実践の型を固める

マイクロサービスは、本を読むだけだと概念のまま終わりがちです。実際に分割の判断をする段階になると、通信の設計やデータの持ち方で迷います。動画で学びたい場合は、こちらの講座がつながりが良いです。

マイクロサービスアーキテクチャ

マイクロサービスでの考慮点や、モノリスからマイクロサービスへの移行方法が具体的に説明されていて理解が進みました。本で全体像を押さえた後、実際の検討の流れを見たい方に向いています。


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