Webスクレイピングのおすすめ本4選 はじめの一歩から実務レベルの応用まで
Webスクレイピングに出会ったのは、Pythonを勉強している最中でした。文法をひととおり終えたあたりで、こういうことができるという例として出てきたのを覚えています。
実際に触ってみて最初に感じたのは、便利さより怖さの方でした。一歩間違えれば相手のサービスに負荷をかけてしまう。技術的にはただのHTTPリクエストですが、送り方を誤ればトラブルになります。動かす前に気をつけることが、思っていたよりずっと多い。
それでも学んでよかったと思っています。人気商品が入荷したらリアルタイムで通知が来る、という仕組みを自分で作れるようになりました。手作業でページを見に行く必要がなくなる。この「自分のためのシステムを作れる」という感覚は、他の技術ではなかなか得られないものでした。
Webスクレイピングの本は、いま自分がどの段階にいるかで選ぶべき一冊が変わります。この記事では、実際に読んだ4冊を「はじめて触る」「本格的に取る」「応用で詰まらない」の段階別に紹介します。
迷ったらこれ 段階別の3冊
はじめてスクレイピングをする人 → Python2年生 スクレイピングのしくみ
基礎の次に進みたい人 → Pythonクローリング&スクレイピング[増補改訂版]
ログインや認証で詰まっている人 → PythonによるWebスクレイピング 第3版
自分の現在地に一番近いものから読めば失敗しません。以下、4冊を段階順に紹介します。
はじめて触る1冊
Python2年生 スクレイピングのしくみ 第2版 ── 体験してわかる!会話でまなべる!

Pythonの基礎を終えた人が、スクレイピングに最初に触れるための一冊です。
会話形式で進むので、読み進めるのに気力が要りません。Pythonの基礎は押さえている前提なので、文法の説明に戻ることなくスクレイピングの話に入れます。読み終えると、Webからデータを収集してグラフを作成できるようになります。
中級者以上には物足りないかもしれません。ただ、初めてスクレイピングを行う方には、ここから入るのが一番早いです。私もこの段階では、何ができるのかを掴むことが先でした。
会話形式で疑問があらかた解消。各プログラムセンテンスの働きが丁寧に
記載され理解が早かった。
手を動かして覚える1冊
スクレイピング・ハッキング・ラボ Pythonで自動化する未来型生活

実際に手を動かしながら、スクレイピングとPythonを同時に身につける一冊です。
はてなブックマークのエントリを取得する、画像をスクレイピングしてダウンロードするといった、具体的な題材が並んでいます。手を動かして動作確認ができるので、Pythonの勉強にもなります。
Pythonからスクレイピングまで一気通貫で学びたい人におすすめです。前述のPython2年生がPythonの基礎を前提にしているのに対して、こちらは両方をまとめて進められます。
Pythonそのものをもう少し固めたい方は、Pythonのおすすめ本7選も合わせてどうぞ。
ざっと目を通すだけでも、ライブラリの雰囲気やスクレイピングのイメージ・全体像をつかめます。サンプルは実践的ですし、遊び心あって読みやすい
📖 Kindle Unlimited対象:会員なら¥0で読めます(対象は変動あり)→ 30日無料体験
本格的に取る1冊
Pythonクローリング&スクレイピング[増補改訂版] ── データ収集・解析のための実践開発ガイド

基礎の次に、本格的なデータ収集へ進むための実践ガイドです。
Amazon、YouTube、Xといった実用的な例が紹介されているので、自分がやりたいことに近い題材が見つかります。参考になったのは、スクレイピング以外の方法にも触れている点でした。APIを駆使した方法や、Pythonのフレームワークを使ったデータ収集も扱っています。
取れればいいという段階を過ぎると、そもそもスクレイピングが最適なのかという問いが出てきます。APIがあるならそちらを使う方が、相手にも自分にも負担が少ない。その判断材料をくれる一冊です。
本書だけで十分スクレイピングやその他のデータ収集法を多岐に渡って学ぶことができます。もちろんエラーに対する問題解決力も、学習者の根性次第で飛躍的に向上させることが期待できます。
応用で詰まらないための1冊
PythonによるWebスクレイピング 第3版

実務で当たる壁を、ひととおり扱った応用書です。
データを綺麗にする方法、ウェブサイトのフォーム・ログイン・クッキー・アクセス認証を利用したクロール、OCRと学習によるCAPTCHAの攻略。実践で使えるものが具体的に解説されています。
単純なページを取るだけなら入門書で足ります。詰まるのはいつも、ログインが必要だったり、フォームを経由しないと辿り着けなかったりする場面です。この本はそこを扱っています。
ただし、Pythonとスクレイピングのそれぞれの基礎を学んだうえで読まないと厳しいです。順番としては最後で構いません。
取り組んでみるとその期待に応えるだけでなく、副次的に他の分野も実践することができました。
・画像の活字解析/文字起こし
・データベースとの連携
・手書き文字の機械学習/推論
これらの分野を触ったことがない自分にとってそれらを実践できたのはうれしい驚きでした。
まとめ
Webスクレイピングの本選びも、自分の段階で決めるのが失敗しないコツです。はじめて触るなら「Python2年生 スクレイピングのしくみ」、手を動かして覚えたいなら「スクレイピング・ハッキング・ラボ」、本格的に取りたいなら「Pythonクローリング&スクレイピング」、応用で詰まっているなら「PythonによるWebスクレイピング 第3版」。
スクレイピングは、書けるようになると世界が変わる技術です。人気商品の入荷をリアルタイムで通知する、といった自分専用の仕組みを作れるようになります。手作業で見に行っていたものが、勝手に届くようになる。
ただし、相手のサーバーに負荷をかけうる技術でもあります。技術的にできることと、やっていいことは別です。本を読む価値は、動かし方を知ることだけでなく、気をつけるべき点をまとめて知れるところにもあります。現在地に合う本から始めてみてください。
集めたデータの整形には正規表現が効きます。正規表現のおすすめ本5選もどうぞ。
本で押さえたら、実践の型を固める
スクレイピングは、単純なページなら本のとおりで動きます。ただ、規模が大きくなったりJavaScriptで描画されるページに当たったりすると、フレームワークやブラウザ操作の知識が要ります。動画で学びたい場合は、こちらの講座がつながりが良いです。
PythonでWebスクレイピング・クローリングを極めよう!(Scrapy・Selenium 編)

Scrapyの日本語の講義はなかなか無いので、それだけで貴重です。基本的な知識がハンズオンで学べて、開発の際に参考になりました。本で基礎を押さえた後、実際に動かす道具を揃えたい方に向いています。
電子書籍を読むならAmazon Kindle Unlimitedがおすすめ

Kindle Unlimitedとは、Amazonが提供する電子書籍読み放題サービスです。
Kindle Unlimitedの料金は、月額980円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。技術書であれば、1冊1,000円以上する本が多いため、1冊読むだけで月額料金の元を取ることができます。

さらには200万冊以上の電子書籍が読み放題です。初回30日間は無料体験があるので合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。
移動中や作業中に読書するならAudibleがおすすめ

Audibleは、Amazonが提供するオーディオブックおよびオーディオコンテンツの配信サービスです。
書籍の朗読版(オーディオブック)や、ポッドキャスト、オリジナルの音声コンテンツをスマートフォンやタブレット、PCなどで聴くことができます。本を読む時間が取れない場合でも、通勤中や家事をしながら本を「聞く」ことができる。

Audibleの料金は、月額1500円(税込)で利用でき、30日間の無料お試し期間があります。サービスをお試しで使ってみて、合わなかったら無料期間中に退会してしまいましょう。
※本ページではアフィリエイトリンク(PR)が含まれています
