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東海・近畿 支線巡礼の旅(前編:近鉄とその仲間たち2)

ども、ゆさっちです。
東海・近畿の支線を巡る旅、前回は東海道本線の支線、岐阜県にある「美濃赤坂みのあかさか支線」を訪れたお話をしました。
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第2鉄目 養老鉄道養老線
ひとり立ちして頑張るかつての支線

さて、ここ大垣おおがきから次の目的地、三重県の近鉄四日市きんてつよっかいち駅に向けて移動します。
JRで名古屋に出て近鉄線に乗り換えてもいいのですが、今日は近鉄の桑名くわな駅まで養老ようろう鉄道養老線(以下「養老線」)でのんびり向かいます。
ここは養老鉄道唯一の路線で支線ではないのですが、かつては近鉄養老線という近鉄の支線だったのです。
なのでここもご紹介しつつ、のんびりと移動していきます。
当初ご紹介する予定でなかったので写真少なめです。よろしくです。
てなわけで、JR大垣駅の立派な駅舎の脇にひっそりと佇む養老鉄道の大垣駅からスタートです。

いい写真がなかったのですが、ひっそり感は伝わりますか?

どの辺を走るのかについては、公式サイトからお借りした路線図を貼っておきますね。

養老線は三重県桑名市の桑名駅と岐阜県揖斐いび揖斐川町いびがわちょうの揖斐駅間57.5kmを結ぶ路線です。
起点の桑名で近鉄名古屋線、大垣で東海道本線と接続しています。
大垣を境に系統が分かれていて直通する列車はありません。

では、改札からホームに入ってまいりましょう。
Suicaには未対応ですが、Suicaできっぷを買うことはできます。
今日、桑名まで連れていってくれる4両編成の電車が入ってきました。

かつての東急7700系

関東地方にお住まいの方なら、「あれ?これ東急の電車じゃん」ってお気づきの方もいらっしゃるでしょう。
その通り、これはかつて東急で活躍していた7700系という電車です。
今はその多くが全国各地の地方鉄道で第二の人生を送っていて、おいらの地元の福島交通飯坂線でも仲間の7000系が走っています。
土曜日の朝、車内は家族連れ、部活動に向かう高校生など席が7割方埋まっています。
定刻に発車すると次の西大垣駅には車両基地の他に立派なビルと広大な工場設備が広がっています。
これは大手電子部品メーカーのイビデンの本社なのです。
関連会社を含めると社員は約13000人で、平日の朝夕は養老線を使って通勤する方で賑わうのではないでしょうか。
さらに余談を重ねればこのイビデン、かつてはこの養老線を経営していたんです。
昔のイビデンは電力会社であり自社で発電した電気を使って電車を走らせていたそうです。

大垣の市内を離れると車窓には田園風景が広がります。
この路線の最高速度は65km、車体をゆっくり揺らしながらコトンコトンと静かに走ります。
たんぼには所々水が入り、やがて来る田植えの季節に備えています。
各駅ごとにドアが開くと少しずつの乗る方降りる方、そして気持ちいい春の風が車内に入ります。
鉄旅で全国をうろうろしていると、夏が長くなり春秋が減ったなぁと実感します。
そういう意味でも今がいちばん気持ちよく旅ができる貴重な時期だと思います。

かつて近鉄の支線だけあって、行き違う車両には近鉄で使っていたものも頻繁に見ることができます。

古豪、近鉄600系くんです

現在近鉄との資本関係はないそうなのですが、車内のアナウンスを聞いていると「あ、近鉄っぽい」と感じる特徴がありました。
1. 駅名に旧国名などが着いていると2回目は省略する。
例「次は美濃松山、松山です。」近鉄だと「大阪難波、難波です」
2. 終着に着くときの「この列車はこの駅までです」という言い回し
あと養老鉄道にないのですが
3. 駅名に「近鉄」が着いていても車内アナウンスでは口が裂けても絶対に言わない…ってのもあります。
例 近鉄名古屋駅→「名古屋です。」近鉄四日市駅→「四日市です。」

かつて近鉄の支線だったことを色濃く残すこの路線ですが、近鉄はこの路線を見捨てたわけでなく、むしろ残すために身を引いたと思っています。
こういった単体では赤字のローカル支線を地元の自治体が財政面で支援しようとしても支援先が黒字を出している大企業だといろいろ難しいのです。
そのために受け皿となる会社を地元に作ってもらいそこに移管し、地元主導で経営していくことになったのです。
今回、ご紹介する支線たちの中で大手に属さないものは、このパターンが多いです。

例でもあげた美濃松山駅を過ぎると、県境を越え三重県に入ります。
桑名市の都市圏に入り、新興住宅地の住民の方の利用も目立つようになります。
桑名市は人口約13万と大垣市と同じ規模の街ですが、近鉄線を使えば名古屋や四日市への通勤通学も可能な便利なところで統計を見てみるとここ40年で人口は2万人ほど増えています。
地方鉄道を取り巻く環境は厳しいけど、大垣サイドと桑名サイド、2つの都市圏でそれぞれ住民に親しまれている印象を受けました。
有名な観光地等、多くの人を惹きつける要素はないけど暮らしやすそうな静かで豊かな環境に暮らす人々の日常をしっかりと支えるこの鉄道に癒やされるショートトリップでした。

養老線に揺られること70分、近鉄名古屋線の桑名に到着しました。
ここはJR関西本線も乗り入れる一大ジャンクション。
周りの光景は一転して大都市を結ぶ鉄道沿線のそれとなります。
ここ桑名駅に隣接する西桑名からは三岐さんぎ北勢ほくせい線という遊園地のアトラクションのような小さな電車がコトコト出ています。
今回は割愛しますが、かつてお話しているのでこちらもご覧いただけるとうれしいです。

さて次の支線を目指して、五十鈴川いすずがわ行の急行で近鉄四日市までばびゅんと進みます。

急行はやっぱり速いです。

四日市は人口約30万、三重県最大の自治体です。
そしてここは近鉄王国、近鉄四日市駅は立派な駅ビルです。

近鉄四日市駅です。

ここでひとつの路線に乗るのですが、その前に時間もお昼どき、四日市のソウルフードをいただきます。
まずはリサーチしていた駅前のお店へ…

駅前のアーケードをちょいと探索
いい感じのお店

お店の扉を開けると、まだ正午になっていないのにほぼ満員のお客で大賑わい。
店員さんから「食事ですか?お酒ですか?」と午前中に聞かれると思わなかった質問に不意を突かれながらも「定食だけどビールもいただきたいです」と答えると大きな10人は座っているであろう大きなテーブルに案内されます。食事だけだとカウンターや4人掛けのテーブルになるようです。
午前中だというのに真っ赤な顔をしたご機嫌さんだらけです。
これはいけません、早く仲間にならなくては(笑)
ひたすらビールをあおり続けること15分やってまいりました。

もうね、これがあっての旅なんですわ
四日市名物とんてき


四日市のゆるきゃら「てきぶ〜」です。


これが名物「四日市とんてき」です。
とんてきはおいらの好物なので、本場で食べることが夢でした。
四日市ならではの特徴はめちゃ分厚いお肉、粒ごと入るニンニク、ウスターソースベースと思われるタレ(個人の感想です)、キャベツの千切りがマストだそうです。
起源は不明ですが、終戦直後からこの形で提供されてきたのだとか。
(※四日市とんてき協会のWebサイトから)
分厚い肉を噛みしめるとジュッと肉汁が、そして濃いめの味付けがビールにそして白いご飯に合います。
周りはみんなご機嫌さん。ここは天国か。

さあ、いい感じに仕上がってきたので、ご陽気に次の列車に乗りましょう。
(影の声:ゆさっちさんそろそろ字数が…)
(ゆさっち:あ、すみません)
こほん…では続きのお話は次回といたしましょう。「東海・近畿 支線巡礼の旅」第3鉄目は遊園地のアトラクションのようなかわいい電車、四日市あすなろう鉄道に乗りますよ。
是非是非次回でお会いしましょう。
ゆさっちとのお約束だよ。
(続きます)

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