道を愛する人。
夫は昔から「道」が好きだった。
ドライブの途中で、車を停車させ
「ここが〇〇号線か~。」と
愛おしい眼差しを向けていた、道路に。
ただ、道そのものだけでなく、
その周りの地形や歴史、
その土地の表情まで含めて、
まるごと愛しているように見える。
八月、お盆を過ぎた頃、
ふらりと二度目の四国旅に出た。
そして、一週間後、
一昨日の朝八時過ぎーー、
「ただいまー」と元気な声で
帰ってきた。
その声とは裏腹に、
荷物も降ろさず寝室へ直行。
よほど疲れていたのだろう。
午後三時過ぎ、ようやく起きてきた。
夫の手には、車中泊で使ったマット。
そこにはべったりと血痕がついていた。
夜中に鼻血が出たらしい。
血液をサラサラにする薬のせいかもしれない。
ここまで気づかないなんてーー、
旅の集中力なのか、性格なのか。
今回の旅では、香川と高知を中心に
六十カ所の道の駅スタンプをゲットしたという。
人間、目標があるということは、強い。
スタンプラリーは、方法にすぎない。
「美しいものを見て、撮る。
知らなかった道を走る。それが楽しい。」
——その目的が、
夫を動かしている。
落ち着いたところで、
いつもの「報告会」が始まった。
夫は一番こころに残ったことから
話し出す。
高知の海岸沿いを走っていたとき、
海側のガードレールのポールに
一匹の猿が
海の方を向いて座っていた。
それはもうカッコよかった、と言う。
「高崎山のイケメン猿みたいな?」
「いや、沈む夕日を眺める後ろ姿が」と、
目を細めて語る。
それは新鮮な光景だわ。

今回は、倉敷から瀬戸大橋を渡って
四国に入るまでが、立ち往生したようだ。
車のフロントにセットしたスマホが
高温のためでシャットダウン。
お腹を壊して、
入ったコンビニのトイレが、
とにかく暑くて汚くて、
ペーパーが二カ所とも、空だった。
OMG!ㄟ( ▔, ▔ )ㄏ
「えー、それで?」😅
「芯が二本あったから、」
ここで私はてっきり、
芯を360 度、回しながら・・・(笑)
夫は得意げに、芯を薄ーく剥がして、
五~六枚の小さーい紙になったから、
揉んだら、案外、いけた。
「その発想はなかったわ。」
窮すれば通ず🤣
瀬戸大橋を渡り終えて直ぐのトイレが
それは、キレイで涼しくて、
思いっきりウオシュレットして(* ̄0 ̄)
夢心地で、しばらく滞在してたらしい。
その後も、宿泊した宿での騒動や、
大豊町の日本一の大杉のご神木など、
気がつけば、一時間近く聴いていた。
けれど、行程はまだ三日目の朝。😅
話す方は脳が活性化して
活き活きしているが、
聴く方はもう疲れて、電池切れ🪫
横になり目を閉じた。
一人旅のリバウンドなのか、
いつもは無口なのに
旅のあとだけは、言葉が止まらない。
私は「ごめん」と言い、席を離れた。
こちらも一週間、一人暮らしの自由さを
満喫していたことに気づく。
一人って、本当、らくち~ん!😆
残念ながら休館もあり、
惜しくも制覇できなかった。
四国、九十一カ所まであと一歩。
もう一度行くのだろう、二千Kmルート。
行くに違いない。
好きなのだ、道が。
※以下も、お立ち寄りいただければ幸いです。
🔲四国の旅、前編。夫の死生観。
🔲ひとりって素敵。
🔲生かされている。
読んでいただいてありがとうございました。♫
皆様、どうぞご自愛くださいませ。
(⋈◍>◡<◍)。✧♡
