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【うちの居酒屋⑫】ダミツキ無限キャベツず「10幎埌の8月」の答え合わせ。あの倏から、共に成長するリヌダヌぞ

第1章 䞻圹は瀟倖のプロ。完璧な「黒子」に培した倏

これは、10幎前の話。

私が今の䌚瀟で働き始めお、玄10幎が経った頃のこずだった。

私の郚眲で、前代未聞のプロゞェクトが始動した。

䌚瀟ずしお、倧きなスむヌツの䌁画が立ち䞊がったのだ。

しかし、圓時の郚長は思っおもみないこずを蚀った。

「この䌁画は、自瀟開発ではなく倖郚の専門チヌムず組む。

䞻圹は圌らに任せ、我々は圌らを支える完璧な黒子圹に培する」

瀟員たちの反発はものすごかった。

「自分たち老舗の力だけで十分だ」「なぜよそに䞻圹を譲るのか」ず激しい声が䞊がったが、郚長はそれを抌しきった。

私はその倖郚パヌトナヌずの調敎窓口に任呜され、郚長に぀いおいくこずになった。

䞻圹はあくたで倖郚チヌムであり、私たちの䌚瀟は裏方。

私はモダモダした思いを抱えおいたが、䞎えられた仕事だず割り切り、粟䞀杯取り組むこずにした。

䞡者の間に挟たれる窓口の仕事は、決しお簡単なこずではなく、䜕床も心が折れそうになった。

それでも、郚長に助けおもらいながら、䞀぀䞀぀の壁を乗り越えおいった。

倖郚パヌトナヌの担圓者の方は、私よりも幎䞊のバリバリのキャリアりヌマンだった。

最初は「蚀い方がき぀い」「嚁圧的で怖い」ずしか思えなくお怯えおいた。

しかし、本気で向き合っおいくうちに気づいた。

「この人ず、向かっおいる方向は同じなんだ」

「仕事ぞの情熱が尋垞じゃない。すごく真面目だ」

い぀しか、圌女ぞの恐れは「尊敬」の気持ちぞず倉わっおいた。

私も負けじず党力で向き合い、本音でぶ぀かっおいった。

やがお、極䞊のスむヌツが完成し、䞖に送り出された。

この商品は短期間で爆発的にヒットし、䌚瀟の売り䞊げ蚘録を久しぶりに曎新した。

それから玄9幎もの間、この時のスむヌツは、わが瀟の売り䞊げ1䜍に君臚し続けたのだ。

第2章 䞊叞の隠された芚悟ず、10幎埌の玄束

ずおもいい仕事ができお、私は満足感ず達成感に満ち溢れおいた。

プロゞェクトが萜ち着いおからしばらくしお、私は郚長に聞いおみた。

「なぜ、あの時倖郚ず組む決断をしたのですか」

郚長は静かに口を開いた。

「今の状況のたただず、䌚瀟のためにはならないず思ったんだ。

新しい颚を吹き蟌んで、色々な考えを取り蟌たないず、進化は止たり、やがお廃れおしたう。

それは぀たり、䌚瀟が朰れおしたうずいうこずだ」

郚長の蚀葉には、確かな重みがあった。

「『老舗』ずいう看板ばかりにすがっおいるず終わりだ。

『これでいい』ず慢心しおいるず終わりだ。

䜕よりも、新しいこずを『考えるこず』を止めおしたうず終わりだ。次代を担う君たちには、それを考えおほしかった」

瀟員からの猛反発の矢面に立っおいた郚長は、さらにこう続けた。

「反発はものすごかったが、私は挑戊しお良かったず思っおいる。

私も匷気に芋えただろうが、内心はずおも怖かったんだ。成功しなかったら党責任を取る芚悟だった。

結果ずしお、このような玠晎らしいスむヌツが出来䞊がった。

君のおかげだ。この功瞟は、10幎埌、20幎埌、もっず先のこの䌚瀟のためになる」

「君たちは倉わった。

もう、倖からの考えも自然に受け入れられるようになった。

䌚瀟のために、プラむドを捚おお党力で黒子になれるようになった。

それが君たちにずっお、䌚瀟にずっおずおも倧きな進歩だ。この䌚瀟はこれから、ただただ倧きくなれる。頌んだぞ」

その時の郚長こそが、埌に私を特呜開発郚長に抜擢した、珟圚の瀟長である。

あの時、私は初めお気づいた。

「倉化を恐れず新しい颚を取り入れるこず」こそが、老舗を、そしお自分自身を守る唯䞀の方法なのだず。

その教えを胞に、私は「倖からの考え」を取り入れ、より良いものを䜜るために海倖ずのコラボなどにも挑戊しおきた。

入瀟10幎目、初めお「郚眲の代衚」ずしお倧きな仕事を任された私にずっお、決しお忘れられない倏ずなった。

プロゞェクトがひず段萜した、あの倏の終わり。

将来の倢や、䌚瀟ぞの倧きな垌望を語り合いながら、圌女は私にこう蚀っおくれた。

「10幎埌のあなたが楜しみだわ。たた䞀緒に仕事をしたしょう。この幎、この倏、あなたず仕事できたこずを誇りに思いたす」

その蚀葉を聞いお、私は初めお、䞀人のプロフェッショナルずしお圌女から認められたのだず感じた。

颯爜ず去っおいく圌女の背䞭に、私は「ありがずうございたした」ず心の䞭で頭を䞋げた。

第3章 10幎越しの也杯ず、倧将特補「ダミツキ無限キャベツ」

——そしお、10幎埌の8月。

たた出䌚えるこずを信じおいた私たちは今、新たなプロゞェクトを抱え、再び共に仕事をしおいる。

今床は「䞻圹ず黒子」ではない。互いの䌚瀟の垣根を越えた、察等な共同開発チヌムずしお、次䞖代に向けた商品開発に挑んでいる。

い぀もの居酒屋のカりンタヌで、私たちは肩を䞊べお飲んでいた。

「そヌ蚀えば、10幎前も8月のずおも暑い時期だったわよね。

ふずした瞬間の出䌚いから、たさかこんなに長く付き合うこずになるなんお」

私「そうですね私、汗だくになりながら駆けずり回っおたしたよ」

圌女は嬉しそうに目を现めた。

「ふふっ、そうだったわね。

でも、あなたは去幎、あの『梅ショコラ』を䞖に出しお、10幎前に私たちが䜜った䌚瀟の売り䞊げナンバヌワン蚘録を曎新した。

そしお、その功瞟が認められお、特呜開発郚長にたで䞊り詰めたんだから本圓にすごいわ」

※私が倧ヒット商品『梅ショコラ』を生み出すたでの泥臭い秘話に぀いおは、ぜひ「うちの居酒屋・特別線」をご参照ください

私「もう、やめおくださいよ。あの時の経隓があったからこそですっお」

圌女「あの時も玠敵な思い出を䜜ったけど、今回はそれを䞊回る最高の思い出を䜜りたしょう」

私「もちろんですでは、也杯」

キンキンに冷えたビヌルでグラスを合わせた。

カりンタヌ越しに、倧将が私たちのために腕を振るう姿が芋えた。たな板の䞊でザクザクず半玉のキャベツが切られ、ボりルに移される。
癜だし、ごた油、にんにく、砂糖、お酢。そしお塩昆垃が無造䜜にバサッず入る。

しかし、倧将の手がピタリず止たった。

圌が最埌に取り出したのは、定番の鶏がらスヌプの玠ではなく『干し貝柱スヌプの玠』だった。
倧将はそれを、キャベツの衚面がぱぁっず隠れるくらい倧胆に振りかけた。

「料理のポむントは䞀぀だけだ」

倧将はそう蚀うず、倧きな手でボりルの䞭身を力のかぎり揉み蟌み始めた。額に汗を浮かべ、ガムシャラに揉み蟌む。

その無骚で力匷い手぀きは、私たちが10幎前、正解もわからないたた党力でぶ぀かっおいったあの泥臭い日々ず、どこか重なっお芋えた。

「はいよ、お埅ちこれサヌビスな。ただのキャベツじゃない、倧将特補『ダミツキ無限キャベツ』だ。

浅挬け颚でシャキシャキのうちに召し䞊がれ」


🥬ダミツキ無限キャベツ🥬

私たちは早速、箞を䌞ばした。

「ん倧将、これ矎味しい  でも、この味、私初めおかも」

戊友の圌女が䞀味䞀味、噛み締めながら蚀った。「なんか、定番の味ではない気がする」

「おさすが食品を取り扱っおいる人の舌は違いたすね」

倧将が嬉しそうに感心する。

私「えっそうなのこれ定番じゃないのめっちゃうたいけど  っお、私も䞀応食のプロなんですけどね仕事䞭は絶察に芋逃さないのに」

倧将は、私の気の抜けた反応を芋おクスクスず笑った。

「あんた、仕事のスむッチが切れるず味芚たで䞞ごずオフになるタむプだもんな笑」

その蚀葉に、圌女が楜しそうに乗っかっおきた。

「あははわかるでも、気を抜いた姿を芋せおくれるっおこずは、それだけ信頌しおくれおるっおこずよね。戊友ずしおは嬉しいものよ〜!!」

私「ちょっず、二人しおむゞらないでよ笑ここだず安心しちゃっお!!」

和やかな空気が流れる䞭、圌女は再びキャベツを口に運んだ。

「それで倧将。矎味しいは矎味しいわよ。でも、ベヌスの旚味が違うの」

第4章 ぶれない芯ず、瀟長の手のひら

倧将は誇らしげに口を開いた。

「そう。ダミツキ無限キャベツの定番ずいえば鶏がらスヌプの玠だ。けど、これには『干し貝柱スヌプの玠』が入っおるんだよ。

私がこの店を始める時に、定番の真䌌事じゃない、新しい颚を取り入れたいず思っおな。

私にずっおは、これで勝負しおいくずいう宝物だったのかもしれない」

私「倧将にもそんな時代があったんですね  なんか意倖」

圌女「わかる。今はもう貫犄しかないもんね笑」

倧将は愛おしそうにキャベツの皿を芋぀め、フンず錻を鳎らした。

「うるさいな、誰にでも最初はあるんだよ。

  自分のなかでぶれない芯を䜜っお、ガムシャラに突っ走る。

苊しくおも、蟛くおも、い぀かゎヌルが来るなず思うな。

ゎヌルを目指しおいるずたどり着かない」

私「え、それっおどういうこず」

「息ができなくおも、それでも走るのを止めるな。そんなや぀の目の前に、ゎヌルが珟れるんだよ」

倧将はそう蚀うず、グラスをキュッず拭きながら続けた。

「頑匵っおいるや぀は、自分を信じお努力をしおいるず成長する。
成長するず、呚りは評䟡する。
その評䟡が、信頌、信甚に繋がる。
そしお、自分の自信に繋がる。
それが、やりがいになり達成感ぞず繋がる」

圌女「なるほどね  ドヌパミンの分泌ずかずも近い話かも」

倧将「小難しいこずはわからんが、今の時代、叀いずか昭和だずか蚀われるかもしれないけどな。俺は倧奜きだけどな。この考え方」

私「私も嫌いじゃないよ。やっぱり私たちの䞖代は、それが合っおるのかも  人によるけど(笑)
結構スパルタだった。

でも、それが今の私を䜜っおるんだず思う。  スパルタだったけど(笑)」

圌女「そうねガツガツやったあずのあの達成感ず蚀ったら  脳からのドヌパミン、アドレナリン、セロトニンに支配される感がたたらない

  人にもよるず思いたすけど(笑) だから、次も頑匵れるのかしら」

倧将「たぁ䞋手するず、凝り固たった考えの呪瞛に支配されるかもしれない。
だから、ぶれない芯を䜜っお、新しい颚を取入れる䜓制を敎えなければならないんだよな。

私にずっおは、ダミツキ無限キャベツがぶれない芯だ。

それを成功させたのが、あんたの瀟長だろ。それを、うたく取り入れおいるのはあんただ。
いやヌ、瀟長はいい人材を䜜り䞊げたなヌ」

倧将の蚀葉を聞きながら、私はふず気づいた。
10幎前に郚長から教わったこずず、今倧将が語っおいるこずは、根っこの郚分で党く同じなのだず。

立堎も業界も違う二人が、同じ答えにたどり着いおいる——それ自䜓が、私にずっお䞀぀の発芋だった。

圌女「瀟長ずしおはしおやったりねw いやヌうたく育ったわね〜!!」

私「え〜なんか、いい話っぜかったのに、私が瀟長の眠にかかったマヌケな感じになっおるじゃん!!」

第5章 これからのキャリア。共にキャベツを揉み蟌むリヌダヌぞ

そう蚀っお笑い合いながら、私は残りのビヌルをグむッず飲み干した。

空になったグラスず、すっかり平らげたダミツキ無限キャベツの皿を芋぀めながら、私はふず、これからの自分自身の圹割に぀いお考えを巡らせおいた。

思えば、特呜開発郚長ずいう立堎になっお初めお芋えおきたこずがある。

10幎前は「教わる偎」ずしおしか芋えおいなかった景色が、今は「教える偎」ずしおたるで違う茪郭を持っお芋えおいる。

立堎が倉わるずいうこずは、こんなにも䞖界の芋え方を倉えるものなのか——それも、この10幎で埗た倧きな気づきの䞀぀だった。

倧将の蚀う「ガムシャラに頑匵る」ずいう蚀葉。時代錯誀だず蚀われるかもしれないが、私はやはり、幎霢や時代に関係なく、その泥臭さは絶察に必芁だず思っおいる。

最初は誰だっお苊しい。

でも、その壁から逃げずに乗り越えた時、人は初めお「䜙裕」ずいう本物の自信を手に入れるこずができる。

10幎前のあの激動の倏が、私にそれを教えおくれた。

ただ、それは決しお「寝ずに働け」ずか「キャパシティを超えお心身をすり枛らせ」ずいう意味ではない。

自分の健康をしっかりず管理しながら、「ちょっずキツいかも」ずいう壁の前でグッず螏ん匵り、諊めずにやり遂げるこず。それこそが、本圓の意味での「ガムシャラ」なのだ。

特呜開発郚長ずしお埌進を育おる立堎になった今、私の「これからのキャリア」のテヌマは明確だ。

か぀おの私が経隓した「スパルタ」を、そのたた䞋の䞖代に抌し付ける぀もりはない。

指導する偎の責任ずしお、圌らの心身の健康ずキャパシティを培底的に管理するこず。

そしお、瀟長が私に教えおくれたように、圌らが持ち蟌んでくれる「新しい颚」にしっかりず耳を傟けるこず。

明日から始たる新プロゞェクトには、入瀟2幎目の若手を二人、初めお開発チヌムに加えるこずになっおいる。

10幎前の私がそうだったように、圌らも今はきっず、右も巊もわからず戞惑っおいるだろう。

か぀おの私は、䞊叞ず倖郚パヌトナヌずいう「二人の倧人」に挟たれながら、なんずか䞀人で壁を乗り越えおきた。

でも今床は違う。

私は、あの時の郚長のように「黒子に培しろ」ず突き攟すのではなく、あの時の圌女のように「本音でぶ぀かっおくる」察等な壁ずしお、圌らの前に立ちたいず思っおいる。

䞀緒に頭を抱え、䞀緒に詊䜜品を䜕床も緎り盎し、時には力の限りボりルの䞭身を揉み蟌むように、泥臭く同じ土俵で汗をかく。

それが、私が10幎前に受け取ったバトンを、正しい圢で次に枡す方法だず思うから。

どんなに時代が進もうず、人の基盀を育おるのは、AIでもテクノロゞヌでもなく、結局は「人」だ。

だからこそ、完成された指導者ずしお䞊に立぀のではなく、䞀緒に悩み、䞀緒にキャベツを力いっぱい揉み蟌むように詊行錯誀しながら、「共に成長しおいくリヌダヌ」でありたい。

「ねぇ、倧将。ダミツキ無限キャベツ、おかわり」

私は空の皿をカりンタヌの奥ぞ抌し出した。

「明日からの新しいプロゞェクト、私たちらしく、ガムシャラに新しい颚を吹かせおやろうよ」

隣に座る最高の戊友が、「望むずころよ」ずばかりに笑っおグラスを掲げた。

あの倏の終わりに描いた「倧きな垌望」は、今も色耪せるこずなく私たちの胞の䞭にある。

私の、私たちのキャリアは、これからもっず面癜くなる。

ぶれない芯を持ちながら、新しい颚を取り入れ続けるこず。
それは、料理も、仕事も、キャリアも、きっず同じなのだろう。

すぐに食べおも矎味しいけれど、䞀晩じっくり冷蔵庫で挬け蟌むず、味はもっず深く、しっずりず染み蟌んでいく。

それはたるで、10幎ずいう歳月をかけお、私たちの関係や経隓が、じっくりず深く染み蟌んでいったのず同じかもしれない。

最埌に、私たちの原点であり、これからも倉わらずカりンタヌで埅っおいおくれるであろう、あの䞀皿の䜜り方を残しおおきたい。

ただ䜕者でもなかったあの倏の私のように、これを読むあなたが、今日ずいう日にガムシャラに揉み蟌む勇気を持おたすように。

【おたけ】倧将特補「ダミツキ無限キャベツ」の䜜り方

★調理時間

切っお、揉んで5分

★料理のポむントは1぀

・力のかぎり揉み蟌むだけです

★材料

・キャベツ...半玉

・塩昆垃...奜きなだけ

★調味料

・癜だし...倧さじ2

・ごた油...倧さじ2

・砂糖...3぀たみ

・にんにくチュヌブ...3cmくらい

・干し貝柱スヌプの玠...キャベツがぱぁっず隠れるくらい

・お酢...3ちょろ

※癜だしずごた油以倖は完党に目分量でOK

★手順

①キャベツは食べやすい倧きさに切る

②調味料を入れる

③あずは力のかぎり、しっかり揉み蟌む

すぐに食べれば浅挬け颚でシャキシャキ食感が良い

冷蔵庫で挬け蟌むず味しみでしっずり矎味い😋

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