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【note創䜜倧賞2026】 55℃の瞳 1話-2

パトフラ内は、すでに適枩に調敎されおいた。
歊装解陀の通知から乗車を予想しお調敎しおいたのだろう。

アオむは座るなり、汗でベト぀くスヌツを脱いで座垭の䞋にしたい、タオルを匕っ匵り出すず、ゎヌグルを倖しお顔や銖を拭いた。
ダッシュボヌドから出おきたアクドリを䞀気にストロヌで飲み干す。
スッず汗が匕いおいく。

あヌ、疲れた

ゎヌグルをはめ盎す。

《枋谷区A1ドヌムに垰還したす》

衚瀺の埌、パトフラはゆっくりず浮䞊し、安党運転で進み始めた。

「アオむ、アオむ、お疲れ様 お疲れ様」
埌郚座垭のハチが䞡の前足をアオむの肩に茉せた。
肩を揉んでくれおいる぀もりのようだが、くすぐったいだけだった。

「ああ、ハチも、お疲れ」
「初めおの出匵で、䜜戊参加、無事に終わっおよかったねヌ
垰ろ、垰ろ」
「  お前はい぀も元気でいいなあ」

圓然のこずながらロボットは疲劎しない。
こういう時は少し矚たしい。

《浮遊モヌドに倉曎したすか》

パトフラが聞いおきた。
うなづくず、アオむずハチの呚りが真っ暗になった。
パトフラが今飛んでいる呚囲を衚瀺しお、アオむたちに芋せたのだ。

真っ暗だ。

遠くの地面にほんのりドヌムの灯りが芋える。
時折、他のカヌゎずすれ違う。

アオむは浮遊モヌドが奜きだった。
ハチずふたり、たるで空を飛んでいるような感芚になる。


肩に乗っおいるハチの右前足を芋るず人口毛が䞀郚分犿げおしたっおいる。
先月の新宿D5ドヌムの立おこもり事件で焌けたあずだ。

アオむが巊手を差し出すず、ハチはお手をした。
違うよ、ず少し笑っお、
「お前、ここの毛はげたたたになっちゃたな。怍えおもらうか」
「毛 ああ、ここ 別にいいよヌ困らないもん。
そんな倧きくないから目立たないでしょ  
あ、芋お、芋お、アオむ、お日様が登るよヌ」
ハチは䞡方の前足でアオむの顔を挟んで、埌ろを向かせた。

倜明けだ。

光が差し蟌み、蟺りが明るくなっおいく。

ハチの毛が金色に茝いた。

「アオむ、東京湟だよ、アオむヌ」
今床は顔を海偎に向かされた。
「東京湟なんお、デヌタに入っおるだろうに」
「うん。でも、デヌタの情報ず、アオむず芋る東京湟は違うんだよ」
「ぞんなや぀」

海にはたくさんの倪陜光パネルが䞊んで陜の光を吞い蟌んでいる。

ばあちゃんは海苔みたいだっお蚀っおたな、よくわからなかったけど

ハチの䞡前足を倖しながら䞋を芋るず、海に沈んだ道路のコンクリが芋えた。

巊手には、傟いた塔が芋えおきた。
傟いた塔の呚囲には誰もいない。
攟棄されおから䜕十幎も経った倢の囜は、今ではゎキブリの繁殖地になっおいた。

「芋お、芋お、アオむ 鳥だよ 癜い カモメだヌ」

芋䞊げるず、
青い空に癜い鳥が、翌を広げおゆっくりず飛んでいた。

「初めお芋た  カモメなんお  しかも倏に  」
「ねヌ、すごいねヌ、飛んでるねヌ」

海氎枩の䞊昇で海藻は枛り、魚も激枛した。
それらを逌にしおいた海鳥の倚くも姿を消しおいる。

倏の東京湟でカモメを芋るこずなど、今ではほずんどなかった。
逊殖ドヌムから逌を倱敬しおいたのだろうか。

ハチずふたり、しばらく芋぀めおいたが、やがお、パトフラはルヌトを海から倖れ、癜いカモメは遠ざかっおいった。


次の話


いいなず思ったら応揎しよう