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【育児日記】私はずっと、息子の"できること"を誰かに話したかった。




こんばんわ、てん子です。


さて、



前回、保育園の相談をしに役所に行ってきたよ!ってお話をさせてもらいました。



その節は沢山のスキ・コメントありがとう御座います。大変励みになりました。



今日はそのあとの心理士面談のお話です。





予約の時間が少し後倒しだったので
一旦帰宅してから改めて役所に再訪問しました。



車で行きましたよ。




窓口で受付を済ませてしばらく待っていると、見慣れない女性の方が近寄ってきます。




心理士さん「初めまして!前の心理士が異動になって最近こちらに来させてもらった大沢と言います!よろしくお願いします!」



ほう、前の方は異動されたのか。




前回の方は比較的お若い方でしたが、
今回は少し年配の優しそうなお姉さんでした。





初めましての挨拶を済ませ、そのまま別室に移動することに。




別室では息子に好きなように遊んでもらい
私達はその横でお話を開始。



私が今回心理士面談の枠を取ってもらったのは保育担当さんから「枠取りますか?」と言ってもらえたのがきっかけですが、


聞きたいことがあったんです。



療育手帳に関してのことです。


保育担当の方からある程度お話は通ってたようなので、
大沢さんは着席するやいなや、資料を床に並べて順に説明してくれました。



療育手帳に必要な書類をどこで手に入れるか。
書類ができたらどこに提出するのか。
療育手帳が無くても行ける発達支援はあるものの、あることで行ける範囲が格段に広がること。
言語聴覚士さんがいる発達支援センターの所在地。
近隣の発達支援センターの特色など。



色々な事をお伺いしながら私はメモを取っていたのですが



その横で、息子はパイプ椅子と戦っていました。



片付けてもらいました。




療育手帳に関してのことは聞き終え
そのあとはお決まりの現在の発達状況のお話です。




相手に悪気はないと解っていても
発達状況を説明すると「不安ですよね」「心配ですよね」なんて言葉が反復してきます。



そんな言葉を聞くたびに


私の気持ちをあたかも解ったかのように言うのをやめてほしい。



そう思います。





ですが私も大人で、一人の母親なので
そこらへんは胸の内に留めています。



で、今回も同じ流れなのは100も承知で大沢さんの質問に応えていきました。




発語・バイバイや指差しの動作が無いこと。
呼びかけに振り向くのは五分五分なこと。

その他にも私が気になる息子の癖や特徴を伝えました。


そんな中、息子は「このおもちゃのボタン押せ」と言わんばかりにオモチャの方に私の手を誘導します。


俗にいうクレーン現象です。




そんな様子を見た、大沢さんから一言。





「さっきから思ってましたが、めっちゃ意思表示してくれますよね!てん子くん!」





1点ツッコミどころはありますが、そこは後に回します。





今まで心理士さんや1歳半検診の医師、保健師さんなんかはできない事に焦点を当ててお話をしてくれました


が、大沢さんは違いました。


できることに焦点を当ててくれたんです。



発達のお話において、できない事を前に出されるのは当然なのかもしれません。


だけど私は、それが嫌いで、それが苦手です。



でも大沢さんはまず始めに遅れを指摘するのではなく、息子の意思表示を褒めてくれました。



小さなことに思えるこの一言が
私にとっては、とても嬉しかったんです。




私はその後、堰を切ったように
息子ができることを大沢さんに話しました。




抱っこしてほしいときは、手を広げます。


フォークで刺した食べ物を、不器用ながらも食べようと頑張っています。


私が机を片付けていると、手を添えて一緒に片付けようとしてくれます。


気に入らないことがあると、涙一つでない嘘泣きをします。


バイバイって手を振ると、私の身動きが取れないように寝技を決めてきます。


よく喧嘩します。



出掛けるとき、自分で靴を履こうとします。



目が合うと、沢山笑ってくれます。





できない事を伝えるのが当たり前だったこの半年間で、私は初めて息子のできることを人に伝えることができました。



大沢さんに息子ができることを伝えれば伝えるほど、嬉しくて目頭が熱くなります。




私の話を聞いた大沢さんは笑顔で

てん子くんはママが大好きなんですね」


と、息子に語りかけました。




1点気になるところがありますが、そこは後回しにします。





そのあとも療育に関しての話を織り交ぜながら、色々なお話をさせていただき
その間も息子とおもちゃで遊んだりしていたのですが



途中、大沢さんが少し真剣な顔で口を開きました。



「発達の凹凸はそれぞれですが、発語に関してだけいうと聴力検査も一度してみてもいいかと思います。

聞こえてるの中にも範囲があって、実際にどこまで聞こえているのかはてん子くんにしか解りません。

もしかしたらお母さんの口から音が出てる事自体は解っていても、耳に入る言葉が本来10ならば、2しか聞こえてない可能性もあります。」



聞こえてるが、それが必ずしも100ではない。



なるほど。確かにそうだ。


私で例えるなら、
目は見えているが視力が2.0の人と比べると裸眼での視界は格段に違う。


いくら息子の事を一番に見ていると断言できても、そればっかりは息子にしか解らない。



勿論聴覚の話が100%だとも思ってはいない。



ただ、可能性は一つじゃないんだよということを言葉にして伝えてくれたことが

私にとっては有り難いことで、新鮮で、なんだか胸がじんわりとした。




そして一連の話を終えた頃

痺れを切らした息子が出口の方に走り出し、扉をバンバンと叩き出しました。


私が「もう帰るからちょっと待ってー」と声をかけながら帰り支度をしている最中

大沢さんは息子の元に駆け寄り声をかけてくれます。



「てん子くん!長くなってごめんね!もうすぐ帰れるからね!」




私はその様子を見ながら帰り支度を済ませ、息子と大沢さんの元へ向かい


言うか言わまいか悩んでたことを、最後にお伝えしました。





「私がてん子です」





部屋の空気が凍りました。



大沢さんは慌てて手元にある書類に目を落とし、私達の名前を確認すると



「いやあああああああ!!!!!!!」




叫びました。



そのあとめちゃくちゃ謝られましたが、
私が途中で言わなかったのが悪いので私もめちゃくちゃ謝りました。


息子は扉を叩いていました。








今日は面談にきて良かった。






さて、

息子はもう間もなく2歳になります。


今もまだ発語や手の動作もなく
世間の標準値よりもゆっくりマイペースに育っています。


ここで私が「早く喋ってよ!」と言ったところで息子は喋りません。

「拍手してよ!」と息子の手を強引にぱちぱちさせたところで、息子はそれを繰り返しません。



ですが息子は息子なりに成長しています。

身体も人一倍大きく、感情もとても豊かに育ちました。



何かに集中してしまうと周りが見えなくなることもあります。

声をかけても振り向かないこともあります。




だけどできない事に焦点を当てるより、
私は息子の"できる"を全力で応援したい。

今後どんどんと増える"できる"を全力で褒めてあげたい。




「発達の凹凸は個性だ」という言葉を、この子を産んでから私は何度も耳にしてきました。

ですが実際はそんなに優しい物ばかりではありません。



息子の発達に色を付けてくる人もいます。
優しい言葉の中に棘を潜める人もいます。



全員が全員に悪意がないのは解っていても
時にその言葉たちは親の心を苦しめます。





ちっとも心配じゃないかと言われればそうではありません。


けれど息子は息子なりに小さな身体で懸命に、日々成長しているから



私は私にできることを精一杯こなすまでです。







いつの日か、息子が「ママ」と呼んでくれたら
私は今までに無いぐらい涙を流すでしょう。



いつの日か、私が仕事に行くときに手を振ってくれたなら
私はもう一度部屋に戻り、息子を抱きしめるでしょう。





もしかしたらその日はまだまだ先かもしれないし
案外明日にでもくるかもしれない。




見えない未来は誰にもわかりませんが、
今日もゆっくりと、息子の歩幅に合わせて


私も隣を歩いていこうと思います。










でも、もしかしたらこの先




私が走って追いかけてるかもしれません。



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