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【宗次郎アルバムレビュヌ⑀】19982000幎『たほろば』『あゆみ』『倩空のオリオン』

オカリナ奏者・宗次郎さんのオリゞナル・アルバム䜜品のレビュヌ蚘事。
第回の今回は、19982000幎に発衚の『たほろば』『あゆみ』『倩空のオリオン』を玹介したす。
↓前回・第回の蚘事や、宗次郎さんのCD総目録も、ぜひご参照ください


◎第16䜜『たほろば』1998

䞉内䞞山遺跡にむンスパむアされた、瞄文ぞの想いをテヌマにした䜜品。

発売日1998.9.18キティ珟ナニバヌサルミュヌゞック

プロデュヌス宗次郎
䜜曲宗次郎
線曲倧島ミチル①⑊⑧、朝川朋之②④⑩、田尻光隆③⑀⑥、熊原正幞⑚

①たほろば倧島ミチル線曲
冒頭のポルタメント二぀の音を滑らかに぀なげた挔奏のかかったストリングス音バむオリン類の匊楜噚アンサンブルが、たるで時空を超えお、瞄文時代ぞずタむムスリップするかのように錯芚させる。
ゆったりずした、「故郷の原颚景」によく䌌たメロディヌが流れ、瞄文の倧自然が目の前に広がり、メむン・テヌマが動きのある線曲・アレンゞを䌎っお流れ出すず、瞄文のムラの人々の営みが目に浮かんでくる 。
音楜を通しお、瞄文の䞖界ぞずタむムトラベルをしおいるかのような、むマゞネヌションあふれる良曲。 
“たほろば”ずは、玠晎らしいずころを意味する、日本の叀語。

②すべおは森の神にたかせお朝川朋之線曲
ストリングスずハヌプによる、なかなか重厚なアレンゞが聎きどころ。
森や朚々や氎や颚に、倧自然に神々が宿り、芋守っおくれおいるずいう、瞄文の人たちのアニミズム、そしお粟神性の高さを感じさせるような、気高いメロディヌが印象的。

③UMI-YURA田尻光隆線曲
タむトル通り、海の波に揺られおいるかのような、ゆったりずした3拍子系の曲。Bメロ曲の構成で、䞻旋埋の番目の郚分が特に矎しい。
アルバム『氎心』にも「海にゆられお」ずいう曲があるが、「UMI-YURA」は「海にゆられお」ず比べお、どこか悲しげで哀愁が挂っおいる。

④ハナサクハル朝川朋之線曲
春の到来を喜ぶ、瞄文の人たちの気持ちを衚珟した曲だそうだが、リズミカルで楜しげなメロディヌに、聎いおいおりキりキずした気持ちが湧いおくる。
ハヌプ奏者の朝川朋之さんによる線曲が秀逞。朚管楜噚やハヌプ、ハンドクラップ手拍子の音が印象的で、ずおも効果的に䜿われおいる。
2016幎8月の、岐阜・本巣垂での宗次郎さんの淡墚桜コンサヌトを聎きに行った際、宗次郎さんず地元の根尟䞭孊校のみなさんずで、この曲を挔奏しおいたのが、ずおも玠晎らしくお蚘憶に残っおいる。

â‘€HITOMI幌き瞳田尻光隆線曲
悲しみに満ちたメロディヌが印象的。タむトルからするず、明るい無垢なむメヌゞの曲調を連想しそうだが、むしろ逆で、悲劇的な雰囲気が挂う曲。
瞄文時代は、人の䞀生の平均幎霢が䜎く、子䟛の生存率も䜎かったそうなのだが、成長するたでに呜を萜ずしおしたった、倚くの幌子たちぞの哀歌なのかもしれない。

⑥光アフレテ田尻光隆線曲
このアルバムで、䞀番のお気に入りの曲。
宗次郎さんらしい、日本的な詩情あふれるメロディヌが玠晎らしい。シンセによるミニマル颚フレヌズ短い音型を繰り返すタむプのフレヌズを掻かしたアレンゞも秀逞。
どこか、わらべ唄っぜい雰囲気を感じさせ぀぀も、さわやかな印象のメロディヌ。
“和”の郷愁を呌び芚たしおくれる、こういうタむプの宗次郎さんの曲が倧奜きだ。

⑊パチャママ祈り倧島ミチル線曲
オカリナずパヌカッション打楜噚のみずいう、ある意味、もっずも瞄文らしい雰囲気を味わえる䜜品。
土笛ず打楜噚ずいう、原始的ずも蚀えるアンサンブルで、瞄文時代の人たちも、きっずこんな音色を奏でおいたんだろうな ず思わせおくれる曲。
オカリナも、リバヌブ゚コヌのこず・残響のかかる音響効果をかけずに生音に近く、テナヌF管の䜎音が、心地よく響く。

⑧祭祀MATSURI倧島ミチル線曲
ゆったりめの前半ず、壮倧に盛り䞊がっお行く埌半の、倧きく2぀の郚分から構成される曲。
祭祀のための祭壇を組み䞊げお、厳かな前祭を行い、炎を燈し、火を囲んで本祭を盛倧に行っおいく、瞄文の人々の光景が目に浮かんでくるような、むマゞネヌションあふれる䜜品。
このアルバムの䞭でも、もっずもダむナミックな曲ずなっおいる。
倧自然の恵みを、神々に感謝する そんな気持ちを、歌や螊りや音楜で衚しお、祭りを行っおいたのかも などず、色々想像しながら聎くず、楜しい曲である。
曲が盛り䞊がるに぀れお、リズムが次第に加速しおいくアレンゞが玠晎らしく、高揚感を味わえる䜜品。

⑚ただ芋ぬ人ぞ熊原正幞線曲
このアルバムでは珍しく、シンセサむザヌメむンの䌎奏による曲。
シンセ・ストリングス匊楜系の音が、䞻に䜿われおいるが、寂しげで、どこか悲哀がただよっおいる曲調である。
メロディヌも䌎奏も、䜕ずなくがんやりずした雰囲気な曲のため、このアルバムの䞭では、もう䞀぀印象に残りにくい曲ずなっおいる。

⑩アシタハレ朝川朋之線曲
ハヌプず匊楜によるアレンゞが矎しい。
どこか物悲しさを感じられるメロディヌだが、やがお衰退しおしたった、瞄文文化ぞの哀愁が蟌められおいるのかもしれない。
このアルバムの前半は楜し気な曲が䞭心だったが、終盀の9曲目ず10曲目は、しんみりずした雰囲気がただよう。
“瞄文ぞの哀歌”で『たほろば』は幕を閉じられる。

総評
前䜜『愛しの森a-moll』で、原始の森・屋久島をテヌマにした宗次郎さんは、その、瞄文の森のむメヌゞに続いお、䞉内䞞山遺跡にむンスパむアされた本䜜『たほろば』を制䜜。自然ず共生しおいた瞄文の人々のこころを、芋事な音楜性で衚珟しおいる。

宗次郎さんのアルバムは、本䜜『たほろば』以降、䞀枚のアルバムに数人の線曲家・アレンゞャヌが参加する圢ずなった。

それたでは、䞀人のアレンゞャヌがアルバム䞀枚を䞞々担圓しおいたのだが、曲ごずにアレンゞャヌが倉わる圢ずなった。

本䜜では、倧島ミチルさん、朝川朋之さん、田尻光隆さん、熊原正幞さんず、4人のアレンゞャヌが参加しおいる。次䜜『あゆみ』以降も、しばらくは、このスタむルをメむンずしたアルバム制䜜䜓制が続くこずずなる。

このスタむルの長所は、宗次郎さんが䜜曲時に思い描いた曲調に぀いお、その曲調を最も埗意ずするアレンゞャヌに線曲を仕䞊げおもらうこずで、楜曲の完成床を䞊げるこずができるずいうこずである。

逆に短所は、アルバム党䜓の統䞀感が䞋手をするず倱われる危険性もあるずいうこず。

そういう意味では、本䜜では9曲目だけ、他の曲ず雰囲気が異なり、ちょっず浮いおいる感じも受けた。

たた、本䜜から、宗次郎さんはポリドヌルからキティぞず、所属レコヌド䌚瀟を移籍されおいるが、そのこずもある皋床、制䜜䜓制の倉曎に関係しおいるのかもしれない。もっずも、ポリドヌルもキティも、その埌、合䜵・吞収され、珟圚はナニバヌサルミュヌゞックずなっおいる。レコヌド業界の再線もあり、2013幎たでの、宗次郎さんのアルバム『朚道』『オカリヌナの森からⅡ』の発売元は、ナニバヌサルミュヌゞックが䞭心ずなっおいる。

☆YouTube宗次郎Topicチャンネルより
詊聎動画『たほろば』党曲・再生リスト

「たほろば」曲目

「ハナサクハル」曲目

「光アフレテ」曲目

「パチャママ祈り」曲目

☆以䞋のサむトで、党曲詊聎およびダりンロヌド賌入ができたす。
レコチョク

※宗次郎さんの『たほろば』は、以䞋の蚘事でも玹介しおいたす。
ぜひ、あわせおご芧ください↓


◎第17䜜『あゆみ』1999

さわやかで、あたたかい曲調の䜜品に圩られお、前向きな気持ちになれる矎しい䜜品。

発売日1999.9.15キティ珟ナニバヌサルミュヌゞック

プロデュヌス宗次郎
䜜曲宗次郎
線曲倧島ミチル①②⑀⑥、田尻光隆③④、沢田完⑊⑚、朝川朋之⑧⑩

①あゆみ倧島ミチル線曲
オカリナに、パヌカッション打楜噚、ハヌプ、8匊ギタヌ、そしおストリングスバむオリン類匊楜噚のアンサンブルずいうアコヌスティックなアンサンブルで、このアルバム党䜓の方向性を芋事に衚珟しおいる。
明るく、さわやかな曲調がずおも魅力的で、流麗なメロディヌが玠晎らしい傑䜜。
個人的に、“6拍子”の“さわやか系”の䜜品ずいうこずで、最も奜きなタむプの曲。オカリナの音を通しお、宗次郎さんの優しいお人柄が䌝わっおくるような気がする。聎いおいお優しい気持ちになれる曲。

②花ふる道倧島ミチル線曲
フォルクロヌレ南米アンデスの民族音楜颚の曲。宗次郎さんお埗意の曲調ずいえる。フォルクロヌレの䞭でも、楜しげな舞曲の雰囲気。
スタッカヌト音を短く切っお歯切れよく挔奏するこずを効果的に䜿った挔奏が玠晎らしく、アレンゞも芋事。
宗次郎さんは、たいぞんフォルクロヌレがお奜きなようで、この曲でも、ずおも掻き掻きず楜しんで挔奏されおおられるのが、音を通しお䌝わっおくる。聎いおいるこちらも楜しく幞せな気持ちになれる。これこそたさに音楜の醍醐味

③䞉日月が笑っおる田尻光隆線曲
このアルバムの䞭で、もっずも日本的なメロディヌラむンの曲。
これもたた、宗次郎さんお埗意の曲調ずいえるが、シンセサむザヌを䜿ったアレンゞも玠晎らしい。特にむントロ・前奏郚が印象的。
“月”をテヌマにした宗次郎さんの䜜品は、これたでにも「月の䞋で」や「月たで歩いお」などがあったが、この曲は明るく楜しい雰囲気で描かれおおり、たさしくタむトル通り、“お月さんが笑っおいる”ような感じの曲である。

④西郜田尻光隆線曲
哀愁挂うメロディヌが印象的。
西郜ずいうのは、宮厎県に西郜垂ずいう地名があるそうだが、ここでは、䞭囜の叀郜・長安の別名の意味で䜿われおいるものず思われる。 ずするず、宗次郎さん版“シルクロヌド”ず蚀えるかもしれない。
ストリングスの線曲・アレンゞが玠晎らしく、オカリナずストリングスの芋事なハヌモニヌを味わうこずができる。
3曲目ず同じく、この曲も䜕ずなく“月”をむメヌゞするのだが、こちらは、倜空に寂しげに浮かんでいる月を、静かに芋䞊げおいるような気持ちになる。

⑀旅立ち倧島ミチル線曲
オカリナずパヌカッション、そしお8匊ギタヌのみずいうシンプルな線成ながら、圧倒的な躍動感を味わえる良曲。民族音楜の舞螊曲・ダンス曲が奜きな方には、特におすすめの曲。グルヌブ感高揚感あふれるリズムを堪胜できる。
宗次郎さん䜜曲のメロディヌも玠晎らしく、ずにかくカッコいい曲である。
むメヌゞずしおは、銬にたたがり颯爜ず駆け出しお行く、旅立ちのシヌンを連想する。

⑥倢の道倧島ミチル線曲
果おしない旅路を連想させるような曲調。
どこたでも続く道を歩き続けおいるような、ゆったりず、たゆずう雰囲気の曲。埌半のノォむスを取り入れたアレンゞが印象的。

⑊道行沢田完線曲
オヌケストラによるスケヌル感のある䜜品。このアルバムで最も倧線成の曲であり、宗次郎さんの党䜜品を通じおも、䞀二を争うほどの雄倧さ壮麗さを感じさせる名曲。
もはや、オカリナずオヌケストラによる亀響詩ず蚀っおもよい、壮倧なスケヌルのサりンドを味わうこずができる。
ゆったりずした矎しく明朗なメロディヌが倧倉玠晎らしく、たるで、どこたでも広倧な、柄み枡った青空や倧自然が、県前に広がっおいるかのような解攟感を䞎えおくれる。傑䜜

⑧春の道朝川朋之線曲
透明感あふれるピアノずオカリナの音色が印象的。
ロマンチックなメロディヌが玠晎らしく、宗次郎さんの䜜品䞭で最もロマンチックで枅らかな透明感を味わえる䜜品ず蚀える。オカリナ、ピアノ、ストリングスによるアンサンブルが矎しい。
たるで、感動的なシヌンで流れる映画音楜のような、豊かな抒情性をたたえた傑䜜。

⑚倧空ず雲ず沢田完線曲
芪しみやすい矎しいメロディヌラむンが玠晎らしい。タむトル通り、広々ずした倧空をむメヌゞできるような雄倧な曲。
オヌケストレヌションオヌケストラの線曲が芋事で、曲が次第に、どんどんず盛り䞊がっお行く構成が玠晎らしい。7曲目ず共に、オヌケストラずのラむブ挔奏を聎いおみたいず思える良曲。

⑩青空を越えお朝川朋之線曲
マンドリンの音色が印象的な可愛らしい雰囲気の曲。アンサンブルが玠晎らしく、オカリナずマンドリンの音色は、ずおも盞性が良いこずがよくわかる。
前向きな気持ち・晎々ずした気持ちになれる、さわやかで楜しい曲。

総評
党䜓的に明るく、さわやかで枩かな曲調の䜜品が倚く、数ある宗次郎さんのオリゞナルアルバムの䞭で、最も枅々しい印象の䜜品。“空”や“道”ずいったテヌマの曲が倚いのも特城的。

宗次郎さんの曲の䞀぀のタむプずしお、“さわやか系”の曲は、これたでのアルバムにも各曲ず぀皋床入っおいるこずが倚かったが、『あゆみ』は、それらをたずめお凝瞮した感がある。

宗次郎さんのアルバムを聎いおみたいず思っおおられる方で、曲調やテヌマ的に重くなく、長調の曲が倚くお気楜に聎いお癒されるようなCDを求めおおられる堎合は、この『あゆみ』を遞べば間違いはない。

自分自身、宗次郎さんの䜜品の䞭でも、“さわやか系”の曲が特に倧奜きなのだが、『あゆみ』はお気に入りの1枚。個人的には、90幎代の宗次郎さんのアルバムの䞭では、最も奜きなアルバムだったりする。ちなみに、『あゆみ』は90幎代最埌の䜜品

宗次郎さんのアルバムずしおは、自然䞉郚䜜や、次䜜の『倩空のオリオン』の方が知名床は高いず思われるが、『あゆみ』は、もっず評䟡されるべき傑䜜であるず蚀える。

☆YouTube宗次郎Topicチャンネルより
詊聎動画『あゆみ』党曲・再生リスト

「あゆみ」曲目

「旅立ち」曲目

「道行」曲目

「春の道」曲目

「倧空ず雲ず」曲目

☆以䞋のサむトで、党曲詊聎およびダりンロヌド賌入ができたす。
レコチョク


◎第18䜜『倩空のオリオン』2000

北欧・東欧をモチヌフにしたファンタゞックな䜜品。人気曲「倩空のオリオン」収録。

発売日2000.9.1キティ珟ナニバヌサルミュヌゞック

プロデュヌス宗次郎
䜜曲宗次郎
線曲歊沢豊①②⑊倧島ミチル③⑀⑥、倧塚圩子④⑧⑚、宗次郎・斎藀葉⑩、沢田完⑪

カンテレ挔奏はざた雅子①②⑀⑪

①カレダラ歊沢豊線曲
“カレダラ”ずは、カレリアフィンランド南東ロシア北西郚の地方のフィンランド語での呌び方“Karjala”を元にしおいるらしい。
森林ず湖沌がずおも倚い地方ずのこずで、カンテレ奏者はざた雅子さんが匟く、カンテレフィンランドの民族楜噚の琎の音色が、そのむメヌゞを増幅する。
森ず湖ず雪の北欧ぞ、音楜を通しおむマゞネヌションの旅をする、このアルバムの冒頭を食るにふさわしい矎しい曲。
アレンゞ・線曲担圓の歊沢豊さんず宗次郎さんは、本䜜が初顔合わせだが、ずおも掗緎された線曲で玠晎らしい。

②North Wind歊沢豊線曲
ストリングスバむオリン類の匊楜噚のアンサンブルによる前奏・むントロのメロディヌが印象的。
短調の、どこか哀愁のある流麗なメロディヌラむンが、北欧の冷たく寒い空気感を芋事に衚しおいる。
この曲も、1曲目に続き歊沢豊さんによる掗緎床の高いアレンゞずなっおいる。カンテレの音が、隠し味的にどこで䜿われおいるのかを探しながら聎くのも楜しい。

③森のトロヌル倧島ミチル線曲
“トロヌル”ず蚀えば、北欧に䌝わる劖粟劖怪で、ファンタゞヌ系の映画やゲヌムなどでもすっかりおなじみだが、この曲もハヌプの音をふんだんに䜿い、ファンタゞックな雰囲気を味わえる曲調ずなっおいる。
愛らしいメロディヌラむンながら、どこか䞍思議で幻想的な感じも挂う良曲。
このたた、ファンタゞヌ系の映画やゲヌム、アニメなどのサントラずしお流しおも、ピッタリ合いそうな気がする。
このアルバムの䞭でも、特に“北欧っぜい”雰囲気の䜜品。

④倢街道倧塚圩子線曲
NHK BS-2『䞖界悠々』テヌマ曲。
軜快で芚えやすいメロディヌが秀逞。宗次郎さんの数ある䜜品の䞭でも、特にキャッチヌなタむプの郚類に入る。䞀床聎いたら忘れられないような、匷い印象が残るメロディヌラむンの曲。
アルバム『愛しの森a-moll』以来ずなる、倧塚圩子さんによるアレンゞも玠晎らしい。
NHK BSのテレビ番組のテヌマ曲だったらしいが、どこか旅情をそそる雰囲気の曲。䞖界䞭の様々な街道を旅しおいるような 、そんなむメヌゞにぎったりの䜜品。
スタッカヌト音を歯切れよく短く切る挔奏を効果的に䜿ったAメロ䞻旋埋で1番目の郚分ず、流れるようなスケヌル旋埋音階を順に滑らかに挔奏するタむプの旋埋のBメロ䞻旋埋で2番目の郚分の察比が玠晎らしく、特にBメロの旋埋は、宗次郎さんの芋事な、流れるような滑らかな挔奏を堪胜できる。

⑀憧れ倧島ミチル線曲
むントロのカンテレの音色が印象的。
カンテレずストリングスを䜿ったアレンゞが聎きどころ。哀愁に満ちたメロディヌを奏でる宗次郎さんのオカリナを、芋事に支えるアレンゞずなっおいる。
このアルバムの䞭では悲しい雰囲気の曲だが、寒く暗く深い冬に閉ざされた、北欧の人たちの春ぞの憧れを描いおいるのだろうか 。

⑥颚の䞭の少女倧島ミチル線曲
ペヌロッパの舞曲颚の民族音楜を思わせる曲調。
6拍子系のメロディヌず、アコヌディオンをふんだんに䜿ったアレンゞが印象的。どちらかず蚀うず、東欧の舞曲っぜい印象を受ける。
“颚の䞭の少女”ずいうタむトルだが、秋の収穫祭のような村のフェスティバルで、民族衣装を着お螊っおいる、東欧の村の少女たちの姿が目に浮かんでくるかのよう 。
リズミカルで䞭々楜し気な曲ではあるが、メロディヌにはどこか、スラブ的な哀愁が挂っおいるように感じられる。

⑊倩空のオリオン歊沢豊線曲
宗次郎さんの代衚曲の䞀぀にしお人気䜜。コンサヌトでも必ず挔奏される名曲。
ゆったりずした抒情的で枅らかな旋埋が矎しく、たさに、冬の凛ずした空気の䞭、満倩の星空で䞀際矎しく茝いおいる、オリオンの星々を連想できる䜜品。
オカリナ・゜プラノG管高音の笛による挔奏で、高音域の柄んだ音色ず曲調が芋事にマッチしおいる。
癒し床満点のこの曲は、ヒヌリング・ニュヌ゚むゞ音楜の重鎮・宗次郎さんの本領発揮ずいったずころ。

⑧癜倜の森で倧塚圩子線曲
ハヌプのアルペゞオ分散和音に乗っお、オカリナの音色が流麗なメロディヌを奏でる。
アレンゞ自䜓はずおもシンプルで、3曲目のアレンゞず同じく、ハヌプを倚甚しおいるのが特城的。
“癜倜の森”がテヌマずいうこずで、北欧の寒冷な空気感ずずもに、どこか幻想的・ファンタゞックな雰囲気も感じさせるメロディヌずアンサンブルが芋事。

⑚リュブリャヌナの青い空倧塚圩子線曲
リュブリャヌナは、スロベニアの銖郜。
たるでペヌロッパの民族舞螊の曲を思わせるようなメロディヌずアレンゞ。躍動的な曲で、聎いおいおずおも楜しい䜜品。ペヌロッパの垂堎や広堎などの颚景に、ピッタリ合いそうな感じの曲。
ノァむオリンも、フィドル民族音楜でのノァむオリン挔奏颚な奏法をしおいるのが印象的。
コンサヌト時のMCでの、この曲に぀いおの説明がずおも印象に残っおいる。
圓時の玀宮さた黒田枅子さんが、スロベニアを蚪問される際、宗次郎さんが音楜倧䜿ずしお同行するこずになり、スロベニアの銖郜リュブリャヌナの颚光明媚な様子をむメヌゞした曲を䜜ろうず、事前に䜜曲した曲で、珟地で挔奏したら拍手喝采の、倧盛り䞊がりずなった ずのこず。実際には、リュブリャヌナの青い空ずいうのを、芋たこずがない䞊で䜜った曲だったのですが ずいうオチで、䌚堎が笑いに包たれたのを芚えおいる。

⑩月ずいっしょに宗次郎斎藀葉線曲
オカリナずハヌプのデュオ二重奏の曲。どこたでも優しく、枩かいメロディヌず音色で、倢芋心地の気分が味わえる。
月をモチヌフにした曲のようだが、この曲を聎いおいるず、雪に閉ざされた真冬の北欧の村の民家で、暖炉の火にあたりながら、おばあちゃんが子䟛たちに昔話を、優しい県差しで語っお聞かせおいるような、牧歌的な情景が連想される。

⑪Northern Lights Fantasy沢田完線曲
非垞に雄倧なスケヌル感のある倧曲。壮倧なオヌケストレヌションオヌケストラ線曲が、広倧な北欧の倜空を連想させる。
アレンゞ担圓の沢田完さんは、前䜜『あゆみ』の「道行」「倧空ず雲ず」でも、スケヌルの倧きいアレンゞを提䟛されおおられたが、この曲も玠晎らしく、たるで映画音楜のテヌマ曲を思わせる、ドラマチックなアレンゞずなっおいる。
特に䞭間郚は、オヌロラの光のカヌテンをむメヌゞできるような、音画的な描写音楜で颚景を描写するこずずなっおいる。
宗次郎さんのオカリナの音色が、オヌケストラサりンドの䞭でも、最倧限の魅力を発揮しおいる楜曲ず蚀える。

総評
宗次郎さんのアルバムずいうず、どちらかず蚀うず、日本的なメロディヌや日本的な颚物・自然をテヌマにした曲が倚く、䞖間的にも、そのむメヌゞで芋られるこずが倚いず思う。

だが、本䜜『倩空のオリオン』では、党面的にペヌロッパ、それも北欧フィンランドや東欧スロベニア、スラブをメむンモチヌフに据えおいるのが最倧の特城ず蚀える。

楜噚も、フィンランドの民族楜噚カンテレを取り入れたアレンゞや、ハヌプを倚甚しおおり、これたでのアルバム以䞊に、欧州の民族曲颚やファンタゞックな雰囲気を堪胜できる名䜜ずなっおいる。

䞭でも、コンサヌトで必ず挔奏される「倩空のオリオン」は高い人気を誇り、宗次郎さんの代衚曲の䞀぀ずなった。

宗次郎さんず北欧・フィンランドずの関わりは、1994幎発衚のカバヌアルバム『鳥の歌』に遡れる。

このアルバム『鳥の歌』で、「぀のフィンランド民謡」ずしお、フィンランドの民謡がメドレヌで収録されおいるが、ここでもカンテレが䜿甚されおいる。その前幎の1993幎“氎心”コンサヌトツアヌの際も、MCでフィンランドを旅したこずをお話しされ、珟地の曲の玹介ずしお先述の「぀のフィンランド民謡」を披露された。

この時分から、宗次郎さんはフィンランドに特別な愛着を持たれおいたようだが、その思いが䞀枚のアルバムずしお結実したのが、本䜜『倩空のオリオン』だず蚀える。

初のペヌロッパ・モチヌフのアルバムを経お、宗次郎さんの衚珟力・音楜性は飛躍的に広がったず蚀える。実際、この埌しばらく、日本的なモチヌフからは離れお、欧米的なモチヌフによる䜜品が続くこずになる。北米倧陞の自然をテヌマにした次䜜『静かな地球の䞊で』や、オカリナによるキリスト教の讃矎歌カバヌ『オカリナ・゚チュヌド4チャヌチ』など

そういう意味でも、倧きな転機、タヌニングポむントず䜍眮付けるこずができる、重芁なアルバムである。

宗次郎さんの音楜日本的、ず思い蟌んでおられる方にも、このアルバムをぜひ聎いおいただいお、欧颚サりンドの宗次郎䜜品もあるずいうこずを知っおもらえればず思う。

☆YouTube宗次郎Topicチャンネルより
詊聎動画『倩空のオリオン』党曲・再生リスト

「カレダラ」曲目

「倢街道」曲目

「倩空のオリオン」曲目

「リュブリャヌナの青い空」曲目

☆以䞋のサむトで、党曲詊聎およびダりンロヌド賌入ができたす。
レコチョク


次回の宗次郎アルバムレビュヌの第回目では、20012002幎に発衚された『静かな地球の䞊で』『むアむラむケレ』を玹介したす。
どうぞお楜しみに


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