【留学】語学学校で日本人生徒が多いと英語力は伸びないのか問題
語学留学に際して、いつのときもよく聞く言葉があります。
「日本人の少ない学校がいい」
「日本人のいない都市を選ぶべき」
「日本語環境だと英語が伸びない」
けれど何度か留学してきた私が自信を持って言えることは、
“日本人の人数と本人の語学力の伸びには相関性がない”ということです。
私は台湾教育省が募っている台湾奨学金で台北へ留学したことがあります。
当時の私は単純に、学費が一番安かった、という理由でとある台北の語学学校を選びました。
そして出発前に、奨学生が集まる懇談会があったのですが、そこで台南の語学学校へ行くという女の子と知り合いました。
彼女はまさしく「日本人が少ないから」という理由でわざわざ首都台北から離れた台南の語学学校を選んだといいます。
その後数ヶ月して台北で再会した際に話を聞くと、実際に行ってみたら日本人の生徒だらけで、なんなら私の学校より多い。
しかも“日本人を避けたくて来た人たち”が集まっている独特の空気感があったらしく、かなりしんどそうだったのを覚えています。
正直、ちょっとホラーだなと思ってしまいました。
英語留学やワーキングホリデーでも似たような話は多いです。
こちらも同じくフィリピンの語学学校で知り合ったクラスメイトの話ですが「日本人が少ないから」という理由でとある国をワーホリ先に選んだら、日本人だらけだった、といいます。
逆に私はその後、ときを同じくしてフィリピン留学を終え、ロンドンへ場所を移し、大英博物館の目の前という一等地にある語学学校へ通っていたのですが、同期の日本人は一人しかいませんでした。
でも、だから英語が伸びる、という単純な話でもありません。
むしろ何度か留学して感じるのは、
「日本人が少ない環境」に強くこだわる学生で、英語がペラペラな人を見たことがないということです。
そして不思議と、それが悪いというのではまったくなく、そのような学生に限って日本人同士で固まっていたりします。
一方で、台湾の語学学校に多くいたベトナム人、フィリピンの語学学校に多くいた台湾人の生徒たちは、同じ国の学生同士で自国の言語でベラベラ話して仲良くしていました。
けれど、ちゃんと外国語も上手でした。
そして私はそのとき思ったのです。
結局、問題は「日本人がいること」ではない、と。
もっと根本的な話なのでは。
外的環境のせいにしている限り、語学力は伸びにくい。
もちろん、もともと地方やカントリーサイドが好きで、静かな場所で学びたいという方を除き「日本人を避けるためだけ」に、自分が本来好きでもない場所へ行くのは、少し違う気がしています。
しかも、そこに“日本人を避けたい”という同じ考えを持つ日本人が集まっていたら、なんだか皮肉ですし、そもそもそうしたマインド自体にあまり優しさを感じないですし、そのような集まりの状況を想像すると、正直ちょっと怖いと思ってしまいます。
私はむしろ、海外滞在において日本人は心強い存在だと思っています。
私にとって今でも縁が続いている日本人の友人たちは、ほとんどが海外で出会った人たちです。
なので私の親友たちは、みんな海外や日本各地に散らばっていて遠い笑
海外で日本語が通じる安心感に救われることもあるし、支えになってくれるのは結局日本人だったりします。
そして今も距離に関係なく親友でいられるのは、きっと“戦友”だったからだと思っています。
しかも、日本を飛び出して海外へ来ようと決めて来ている日本人は、やはりどこか変わっていてとてもおもしろい。
社会人の日本人が長期留学をしようとしたら、長期休暇をなかなか取りにくいことから、会社を辞めるしかない人も多い。
そうして安定を捨ててまで自国を出て遠いに海外にまで来てしまう行動力、決断力があって、良い意味で刺激的で、日本で普通に生活していたら出会わなかったようなタイプの人ばかりです。
私はそういう出会いを通して、自身の見聞を広げたり、刺激を受られるのも海外生活の醍醐味の一つだと思っています。
なので私は「日本人が多い=悪」みたいな考え方にはそこまで共感できないし、なんだかそれを聞くとむしろ悲しい気持ちになってしまいます。
そしてもう一つ思うのは、
「現地の人、外国人と話せば伸びる」というものでもない、ということ。
もちろん会話は大切。
けれど、机の上の勉強もものすごく大切と思っている派です。
語学って結局、
自分の弱点を見つけて、
壁打ちして、
修正して、
また使う。
その繰り返しだと思っています。
どこに留学するかより、
どの国籍が多いかより、
自分がどれだけ素直に、地道に、自分の課題と向き合えるか。
そっちの方が、ずっと大きいのでは、と思っています。
語学力は、“誰を避けたか”ではなく、
“自分とどれだけ向き合ったか”で伸びると信じています。
