第295話 【爆笑】居酒屋で隣の席の人が何度も乾杯してくる話
【もとしの爆笑日記 第295話】
①「一人飲み、ちょっとカッコいい説」を信じた夜
一人で居酒屋に入るのって、少し勇気がいる。
いや、正確に言うと――
“慣れてる人”っぽく振る舞う勇気がいる。
俺は27歳、独身。
最近なぜか「一人飲みが似合う男=大人」というイメージを勝手に持ち始めていた。
「仕事帰りに軽く一杯…みたいな生活、そろそろ似合う年齢だろ」
そう思って、駅前の小さな居酒屋の暖簾をくぐった。
ガラガラッ。
店員「いらっしゃいませー!お一人ですか?」
この“お一人ですか?”に一瞬だけ心が折れそうになったが、俺は落ち着いて答えた。
「はい。カウンター、空いてます?」
――完璧。
今の俺、かなり一人飲み上級者に見えたはずだ。
…この時点で、すでに失敗の予兆は始まっていた。
②調子に乗る俺と、最初の“乾杯”
カウンター席に座り、俺はメニューを開く。
(焦るな…常連っぽく選ぶんだ)
本当は「とりあえず枝豆」しか分からないが、あえて悩むふりをする。
「生ビールと…えっと…炙りしめ鯖ください」
言えた。
“炙りしめ鯖”という言葉を発した瞬間、俺の中の社会人レベルが3くらい上がった気がした。
しばらくして、ビールが来る。
そのとき――
隣のテーブル席から、突然グラスが差し出された。
「お兄さん、乾杯!」
「えっ?」
見ると、50代くらいの陽気なおじさんが満面の笑みでこちらを見ている。
俺は一瞬フリーズしたが、すぐに考えた。
(これが…居酒屋文化か…!)
カチン。
「か、乾杯!」
…ちょっと嬉しかった。
なんか社会に受け入れられた感じがした。
だが、これは始まりにすぎなかった。
③増えていく乾杯、ズレていく空気
5分後。
「お兄さん、もう一回いこ!乾杯!」
カチン。
10分後。
「いい飲みっぷりだねぇ!乾杯!」
カチン。
15分後。
「人生はね、勢いよ!乾杯!!」
カチン。
(…多くない?)
俺は気づき始めた。
この人、めちゃくちゃ乾杯してくる。
しかも、俺が一口しか飲んでないのに、乾杯のたびにグラスを上げるから、ビールが減っていく。
店員「お飲み物いかがなさいますか?」
俺「……もう一杯、生で」
完全におじさんのペースで飲んでいる。
だが俺は、なぜかポジティブに解釈した。
(これは“気に入られた”ってことだな)
むしろ誇らしくなってきた。
④逃げ場ゼロ、地獄の真相
そして30分後。
俺のテーブルには、空のジョッキが4つ並んでいた。
正直、けっこう酔っている。
おじさんが立ち上がり、またグラスを掲げた。
「兄ちゃん!今日もお疲れ!乾杯!!」
カチン。
その瞬間、店員が小さくため息をついた。
店員「…またですか」
(また?)
そして店員が、俺の方を見て言った。
「すみません、この方…毎日“誰かに乾杯したくて”来られるんです」
「え?」
店員「お一人で飲めないみたいで、必ず隣の人と乾杯するんです」
つまり――
俺は“選ばれた”のではない。
“捕まった”のだ。
おじさん「なぁ兄ちゃん!友達だろ!?乾杯だ!」
周囲の客、全員こっちを見ている。
逃げたい。
でも立てない。
もう酔っている。
そして追い打ちの一言。
おじさん「今日は兄ちゃんが一番付き合ってくれた!」
(やばい、レギュラー認定されてる…)
⑤オチ|俺が最後に取った行動
ついに会計の時が来た。
俺は立ち上がり、財布を取り出した。
店員「お会計、3,860円です」
…高い。
いや、飲んだから当然なんだけど、乾杯の回数が原因な気がしてならない。
その時、おじさんが俺の肩を叩いた。
「兄ちゃん!」
振り返る。
おじさんは、満面の笑みで言った。
「最後にもう一回だけ…」
ゆっくりグラスを掲げる。
「会計、頑張れの乾杯!!」
店内、静まり返る。
俺は一瞬だけ考え――
レジ前でジョッキを掲げた。
「…乾杯」
カチン。
店員、吹き出す。
他の客も笑い出す。
俺はレジ前で乾杯した男として、居酒屋を後にした。
結論と余韻
一人飲みは大人っぽい。
ただし――乾杯の相手は選んだ方がいい。
次回、
ありがとうございます。
ここまで読んで、少しでも「クスッ」と笑えたり、気持ちが軽くなったなら、それが最高のご褒美です。
もし「続きを応援したい」「この人、もっと恥かいてほしい」と思ったら、気持ちの先払いとしてチップをそっと置いてもらえると、次回の赤っ恥がさらに磨かれます。

本記事はAI GPT-5.2を積極的に活用して執筆しました。
小宮 基司🌈自己紹介😊
1978年生まれ/三重県出身
サイバー大学 IT総合学部卒業。
第一種衛生管理者の資格を持ちつつ、日々「人とテクノロジーの幸せな関係」を追求中。
趣味は読書・朝の散歩・プラモデル作り。
夢を叶えるために25年以上努力を続けています。
「夢は、幸せな結婚。」
noteでは、フィクションではありますが日常の“ちょっとした失敗”や“笑える瞬間”を物語として発信しています。
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