波の音
ざざんざざん。
ざざん、
ざざん。

寄せては返す波。
だれもいない浜で
流れ着いた枯れ木や
しおれかけた花をみていた
あの頃。
おとうちゃんたちと来た浜辺の賑やかさはなく
ただ 茫々と風の音が響く
でもさ
いいんだ
今の手の中のものたち
ころんところがった浮き輪
家族というあたたかな場所
海の家の終わった季節の
あのなんとも枯れたような
忘れ物を残していったような
だれかが そっと帰ってくるような
ねえ
あの日 たべたもの なんだっけ?
あなたの「ざざんざざん」の詩が とても静かに胸に残りました。 そっと返歌を書きました。 波の音の余韻のなかで読んでいただけたら嬉しいです。
