夏休み

家のお手伝いで、

重いビールケースを
砂に足を取られながら配達した、

海の家。

波は荒い。

白波が立つたび、
砂が舞い上がって
海はいつも濁っていた。

だけど毎年、
海水浴場は満員御礼。

「おうちのお手伝い、
偉いね」

そう言われた
海へのビールケースの配達も、

もう、
することはない。

夏の家は、

永久休業。

高い堤防の向こう側で、

波だけが、
変わらずに寄せては返す。

ざざんざざん。

ざざん、

ざざん。

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