公務員のメリットを、辞めた僕が本気で語る。外に出て初めて分かった「あの職場のすごさ」
僕のいくつかのnoteを読んで、「公務員を辞めたい気持ちが強くなった」という方がいるかもしれません。
今日は、その逆の話をします。
公務員の、めちゃくちゃ良いところの話です。
はじめまして。しちふくと申します。
国家・地方公務員約8年を経て、民間へ転職。今は2社目の大手IT企業で働いています。
「辞めた人間が今さら何を」と思いますよね。
でも、逆なんです。外に出たからこそ、比較対象を持って語れることがあります。中にいた頃の僕は、公務員の待遇の本当の価値を、半分も分かっていませんでした。
これは、綺麗事でも引き止めでもなく、民間を2社経験した元公務員の「答え合わせ」です。
メリット①:福利厚生は、民間大手と比べても「異次元」

まず、一番実感が大きいここから。
公務員時代、僕は福利厚生を「あって当たり前」だと思っていました。外に出て分かったのは、あれは当たり前ではなく、最強クラスだったということです。
・休暇制度が「取れる前提」で設計されている
病気休暇、夏季休暇、結婚・出産・忌引などの特別休暇。民間にも制度はありますが、公務員は「取得して当然」という運用込みで守られています。僕は公務員時代に3ヶ月の育休を取りましたが、制度と前例の厚さに助けられました。
・共済という「見えない保険」
病気やケガで長期に休んでも、給料がすぐには止まらない。医療費には付加給付があり、自己負担には実質的な上限がある。遺族年金も手厚い。だから僕は「公務員に民間の医療保険はほぼ不要」と言い続けています。毎月の保険料を払わなくても守られている。これ自体が、年間数万〜十数万円分の福利厚生です。
・信用力という無形資産
僕は公務員在職中に45年・4,500万円の住宅ローンを組みました。転職後の「勤続1年未満」では、絶対に通らなかった条件です。金融機関から見た公務員の信用は、それだけで人生の選択肢を広げる資産です。
▶︎ 【損してます】公務員に民間の医療保険は9割不要。「付加給付」の強みを解説!
メリット②:異動があるから、「社内転職」し放題

在職中、僕は異動を「配属ガチャ」と呼んで恨んでいました。
でも民間に出て、見え方が変わりました。
民間で職種を変えるのは、基本的に「転職」です。履歴書を書き、面接を受け、リスクを取って初めて環境を変えられる。
一方、公務員は数年ごとに、リスクゼロで仕事の中身が変わります。 税務、福祉、教育、防災、企画、観光。
自治体なら一つの組織の中に、まるで業種の違う仕事が何十もある。
これは言い換えれば、「転職なしで、キャリアの幅を試せる」ということです。
僕自身、複数の部署を経験したことで「自分は調整業務が得意」「データ分析が好き」という自己理解が進みました。そしてその発見は、皮肉なことに、転職の面接で一番の武器になりました。
人間関係が合わない職場も、数年で必ずリセットされる。民間では、合わない上司から逃れる手段は基本的に転職しかありません。
異動は、ガチャであると同時に、最強のセーフティネットでもあるんです。
メリット③:「市場で売れない仕事」こそ、かけがえがない

これが、外に出て一番強く感じていることです。
民間の仕事は、原則として「利益になること」しかできません。どれだけ意義があっても、儲からない仕事は誰かがやめてしまう。
でも、社会には「儲からないけど、誰かがやらないと回らない仕事」が無数にあります。
生活に困った人の窓口対応。台風の夜の避難所開設。何十年先の街を考える都市計画。一円の利益も生まないけれど、それが止まったら社会が止まる仕事。
公務員時代の僕は、クレーム対応に消耗しながら「この仕事、外で何の評価になるんだろう」と思っていました。
今なら答えられます。市場で値段がつかないことと、価値がないことは、まったく別です。
むしろ値段がつけられないから、税金で、公務員という仕組みで守っている。あなたの仕事は、市場に任せられないほど大事だということです。
じゃあ、なんで辞めたの?

ここまで読んで、当然の疑問だと思います。
答えはシンプルで、メリットの大きさと、自分に合うかどうかは、別の問題だからです。
僕の場合は「時間の使われ方」と「やりたい仕事」の2点が、どうしても合いませんでした。それだけです。
公務員という職業への評価は、辞めた今の方がむしろ上がっています。
だからこの記事の結論は、こうなります。
残るなら、この待遇と意義を「当たり前」と思わずに使い倒してください。 休暇も、共済も、異動も、信用力も。
使わないメリットは、ないのと同じです。
辞めるかどうか迷っているなら、このメリットを「知った上で」比較してください。
隣の芝生と比べるのではなく、手元の資産を正確に数えてから決める。それが、後悔しない選択の条件です。
僕のnoteには「辞める側」の記事が多いですが、それは「辞めろ」という意味ではありません。辞めるも残るも、自分で選べる状態を作ってほしい。
ずっと言いたいことは、それ一つです。
まとめ
公務員の福利厚生(休暇・共済・信用力)は、民間大手と比べても最強クラス。「当たり前」ではない
異動は配属ガチャであると同時に、リスクゼロの「社内転職」でありセーフティネット
市場で値段がつかない仕事は、価値がないのではなく、市場に任せられないほど大事な仕事
残るなら使い倒す。迷うなら、メリットを正確に数えてから比較する
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この度、私の転職の記録をまとめた本を出版しました!(困っている方に少しでも届いて欲しいので、最低価格の99円です。)
「辞めたい。でも動けない」
あの頃の僕と同じ夜を過ごしている方に読んでほしくて書きました。
先に言っておくと、これは退職を勧める本ではありません。「辞めることも、残ることも、自分で選べる状態を作る」ための本です。
少しでもあなたの参考になれば幸いです。
