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3⃣「道埳科感想分析法」を掻甚した実践䟋


道埳科感想分析法は、具䜓的にどのように利甚できるのでしょうか


本皿では、その具䜓䟋を玹介したす。

 道埳科感想分析法を甚いるず授業効果が䞀目瞭然に分かり、授業改善を行うこずができたす。

 これを、手塚治虫さんの生涯を描いた教材「新しい道埳」幎 東京曞籍の䟋で玹介したす。

堎面発問型で授業を蚭蚈するず 

 本教材を堎面発問型心情型の展開で構想するず、次のような展開を考えるこずができるのではないでしょうか

展開前段では、
 ①手塚はアニメ映画を芋ながらどんなこずを考えおいたか
 ②手塚は 挫画を描きながらどんなこずを考えおいたか
 ③手塚はアニメを䜜る決心をしたずき、どんなこずを考えおいたか

展開埌段では
 ④進んで新しいものを求め、䜕かをよりよくしようずしたこずはあるか

 このような発問構成の展開を考えるこずができるず思いたす。これは【真理の探究】に焊点化した授業になるず想像するこずができたす。

 しかし、この展開は「䞻人公の芖点」 から考えるタむプのため、倚面的・倚角的に考える面が匱いのが残念なずころだず考えられたす。

考察探究型で授業蚭蚈する

 考える幅を広げ、倚面的・倚角的に捉えるには、考察探究型の道埳授業が有効です。

 考察探究型では「教材の意図」を捉えるず展開を考えるこずができたす。

 本教材の意図は、挫画家・アニメ補䜜者ずしおの手塚治虫の行動を暡範䟋にしお、 新しいものを求め、工倫しおよりよいものを探究する䟡倀を考えるこずにあるず想像されたす。

 これを螏たえ、新たな授業案では、

孊習課題 を「手塚治虫が成功した理由を考えよう」ず蚭定したす。

展開前段では、
 ①手塚の性栌を捉える
 ②手塚挫画に人気が出た理由を考える
 ③手塚アニメに人気が出た理由を考える
 ④手塚が偉倧なクリ゚ヌタヌずしお成功した理由を考える

展開埌段では、
 ⑀新しいこずをしお成功した人物䟋を考える

このような授業展開を構想したした。

  本教材のような内容が豊富な教材の堎合、孊玚の実態によっおは興味に偏りが出るこずがありたす。それを把握するため、授業前に「教材を䞀読した状態」の児童に曞いおもらった感想授業前の感想を感想分析法を甚いお分析しおみたした。

授業前の感想を分析しお授業を構想する

 䞋の感想分析衚授業前の感想を分析した結果からは、感想がねらい以倖の䟡倀にも分散しおいるこず、ねらいの【真理の探究】よりも、【努力ず匷い意志】の䟡倀を深く捉えた感想が倚いこずが分かりたす。
 ここからは、ねらいぞの焊点化が難しい教材であるこずが分かりたす。
たた、䟡倀を自分ずの関わりで深く捉えた感想や が少ないこずも分かりたす。
 䟡倀を自分ごずずしお深く捉えるこずが難しい教材ず考えられたす。

感想には、真理の探究ず努力の䟡倀の二぀の䟡倀が数倚く曞かれおいるこずが分かりたす。

 
これを螏たえ、本授業では展開を次のように修正するこずを考えたした。

 第䞀に、ねらいずする【真理の探究】の䟡倀ず【努力ず匷い意志】 の䟡倀は関連が深く、分離するこずが難しいため、䞡䟡倀を䞀䜓的に捉え、「その他」の䟡倀ぞず授業の焊点がぶれるこずを防ぐようにする。

 第二に、児童がねらいずする䟡倀を自分ずの関わりで深く捉えるように、展開埌段で【真理の探究】の䟡倀を自分に圓おはめお考える掻動を取り入れる。

 このように修正案を考えお、授業を実践したした。

実践した授業の抂芁

導入の掻動

 導入では「手塚さんのマンガやアニメで、知っおいるものはありたすか」ず発問しお、手塚さんの挫画やアニメの倧成功の様子を確認したした。倚くの児童が、数倚くの䜜品を知っおいたした。

 そしお孊習課題を「新しいもの を䜜り䞊げ成功するには、どんなこずが必芁だろう」ずしお、【真理の探究】の䟡倀に焊点化できるようにしたした。

 教材内容の抜出

 教材内容を抜出する掻動では、手塚さんの挫画制䜜の様子ずアニメ制䜜の様子を分けお扱いたした。
 挫画制䜜の郚分を読んで、「挫画づくりの郚分で、成功に関係するず思ったこずはありたすか」ず問いかけ、手塚さんの成功ず関係があるず思った内容を発衚しおもらいたした。

 続いお、アニメ制䜜の郚分を読んで「アニメづくりの郚分で、成功に関係するず思ったこずはありたすか」ず発問し、成功に関連するず考えた内容を教材から抜出させ、板曞に敎理したした。

 抜出した内容の考察

 内容の抜出に続いお、「手塚さんが人気の䜜品を倚数䜜り出し、成功できたのはなぜでしょうか」ず発問したした。

 児童は板曞された内容を参考にしお、「挫画に映画の手法を取り入れたのは、挫画を読む人が匕き蟌たれるず思う。だから挫画が人気になったず思う」などの考えを発衚しおくれたした。
 この意芋には、創意工倫の䟡倀が含たれおいるず思いたす。

 同様に、児童はたくさんの意芋を発衚しおくれたした。その内容には、匷い意志、熱意、努力の継続、創意工倫、進取、ネタ探し、協力などの䟡倀が含たれおいたした。
 この状態では、ねらいの䟡倀が、ただ、がんやりずしおいたした。

 考察した内容を俯瞰しお䟡倀に぀いお考える

 続いお、「これらの䞭で、新しいものを䜜り䞊げる時に特に倧切なこずは䜕だず思いたすか」ず発問し、【真理の探究】の䟡倀に焊点化を図りたした。

 児童は、先ほど発衚した意芋を考える材料にしお、それぞれの工倫や努力、協力の様子からは、「より良いものを䜜りたい」「子ども達が喜ぶものを䜜りたい」ずいう気持ちが感じられるずする意芋を数倚く発衚したした。
 この掻動によっお、ねらいの䟡倀が明確になりたした。


展開埌段の掻動

 展開埌段では、「自分が新しいこずに取り組む堎合、手塚さんから孊べる こずはありたすか」ず発問し、児童はそれぞれの考えを発衚し合いたした。
 児童は、「工倫するこずをたねたい」「努力するこずを芋習いたい」など、たくさんの意芋を述べおくれたした。

終末の掻動

 終末では、孊習課題を螏たえお、「新しいものを䜜り䞊げ成功するこずに぀いお、どんなこずを考えたしたか」ずテヌマ発問し、自分の考えを発衚し合いたした。
 

授業効果を評䟡する

 次の衚が本授業の感想分析の結果です。【真理の探究】ず【努力ず匷い意志】の内容がほずんどであったため、二぀の䟡倀を含んだ感想は、さら詳现に分析しお现分化したした。

考察探究型を利甚した効果によっお、その他の䟡倀を含む感想がなくなっおいたす。

 衚からは「その他」の䟡倀の感想がないこずが読み取れたす。授業構想の通り、真理の探究ず努力の䟡倀に焊点化した授業になったこずが読み取れたす。

 たた、䟡倀を自分ずの関わりで深く捉えた感想が増えたこずの増加が読み取れたす。展開埌段で「手塚さんから孊べるこず」を考えたこずによっお、ねらいの䟡倀を自分に圓おはめお考えるこずができたためず思われたす。

 たた【努力ず匷い意志】よりも【真理の探究】の感想が増え、ねらいの䟡倀ぞ の焊点化が進んだこずも分かりたす。

 以䞊からは、授業前の感想分析結果を基にしお、授業案を修正した効果があったこずが分かりたす。

 しかし、衚からは、【真理の探究】に含たれる「探究心・興味」の䟡倀を含んだ感想がないこずが分かりたす。授業前の感想を詳现に分析するず、この内容を曞いた児童は名もいたした。

 どうしおなのでしょうか

 感想分析結果からは「探究心、興味」を含む感想がなくなったこずが分かりたしたが、その理由は授業展開を振り返るこずで考えるこずができたす。

 この教材で、「探究心があるなあ」「興味をも぀ず集䞭力がすごいなあ」ず感じられる蚘述があるのは、「アニメ映画を回も芋たこず」などが描かれた手塚さんの「子ども時代」の郚分です。

 そこで、授業展開を振り返るず、子ども時代の様子を問う発問はなく、挫画制䜜ずアニメ制䜜に぀いおだけ、発問しおいるこずが分かりたした。
 このような結果になったのは、手塚さんの子ども時代の様子を考察に入れお「探究心を含む行動を考える掻動がなかった」こずが原因ず考えられたす。

 授業展開に、改善すべき点があるこずが分かりたした。

感想分析を掻かしお授業展開を修正する

 授業評䟡からは、授業展開で修正すべき点を考えるこずができたす。

 この授業で改善すべき点は、「探究心・興味」の内容を考察する掻動を組み蟌むこず、【真理の探究】にさらに焊点化するようにするこず、そのために発問を修正し、授業を効率化するこずだず考えられたす。

 修正案は次のように考えたした。

教材内容を抜出する掻動での修正

 教材内容の抜出では、教材を、子どもの頃、挫画制䜜、アニメ制䜜に分け、それぞれで「手塚さんの成功ず関係があるず思ったこずはありたしたかなぜそう思ったのですか」ず発問し、手塚さんの行動の様子を抜出し、成功理由ずの関連を考察するようにしたす。
 
 子ども時代の様子を考える掻動を組み蟌むこずで、真理の探究の䟡倀に含たれる「探究心」に぀いお考えられるようにしたす。これによっお、ねらいずする䟡倀ぞずより焊点化が図られるず思いたす。

 子ども時代の映画芖聎からは「熱意、探究心」を考えたす。挫画ぞの映画の手法の導入からは「工倫、発想、進取」を考えたす。過酷なアニメ制䜜からは䜜品䜜りぞの「熱意」を読み取るこずができたす。
 このような授業構造にするこずで、ねらいの䟡倀ぞの焊点化が進むず考えたした。

抜出した内容を考察する掻動での修正

 続いお「これらからは、手塚のどんな気持ちや考えが想像できたすか」 ず発問し、よりよいものを求める【真理の探究】の䟡倀に焊点化を図る展開にするこずを考えたした。

 実践した授業の発問は、「これらの䞭で、新しいものを䜜り䞊げる時に特に倧切なこずは䜕だず思いたすか」ずいうものでした。

 これず比范するず、新たな発問は、手塚さんの「より良いものを䜜りたい」「子どもがよろこぶものを䜜りたい」ずいう気持ちや願いを問うこずになりたす。そのため、「真理の探究」の䟡倀ぞの焊点化がより進むず考えられたす。

 展開埌段での「䟡倀を自分ごずずしお捉える掻動」は、修正する必芁はないず考えたした。

 修正した授業案は、他の孊玚で远詊しお実践し、その感想分析を行うこずで、その授業の効果を確認するこずができたす。 

 このように修正した授業案で実践する授業は、より良いものになのではないでしょうか


 以䞊のように、道埳科感想分析法を甚いお授業効果の評䟡を行うず、

・授業効果が䞀目瞭然に分かりたす。
・授業の良い点や問題点が明確になりたす。
・授業で修正すべき点を具䜓的に考えるこずができたす。

 そしお、

・修正した授業案で授業を実践し、その授業効果を確認するこずができたす。


 これを繰り返すこずで、より良い授業、授業効果の高い授業を䜜り出すこずができるはずです。

 道埳科感想分析法は、道埳科の授業研究に欠かせない授業効果の評䟡方法であるず思いたす。

道埳科感想分析法は、PDCAサむクルの䞭栞ずなる重芁な評䟡方法ではないでしょうか


 

いかがでしょうか

みなさんも、「道埳科感想分析法」を䜿っお、授業効果を客芳的に評䟡し、より良い授業を぀くりあげおみたせんか


☆次の蚘事はこちらです。



次の蚘事はこちらです。


いいなず思ったら応揎しよう