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羽月隆太郎は「契約解除」

サンスポ
広島は25日、指定薬物のエトミデートを使用したとして、医薬品医療機器法違反の罪で逮捕、起訴された所属選手の羽月隆太郎被告(25)に関し、昨日2月24日に選手契約を解除したと発表した。
どちらかといえば「選手に甘い」球団だから、羽月を残す可能性も探ったのだろうが、NPBも法曹関係者も厳しい見解を示したのではないか?

選手生活に終止符

羽月のゾンビタバコの吸引は「かるい気持ちでやってみた」というレベルで
はなかったのだろう。
事件が発覚したのは、ゾンビタバコを吸引して異常な行動をした羽月を、同居人、あるいは近しい知人が警察に通報したからだ。
その後、彼の自宅からは複数の吸引道具なども見つかっていて、常習性を疑われるものだった。
当初「ゾンビタバコと知って吸引したことはない」と言っていたが、取り調べが進むとともに、服用したことを認めた。
彼の選手生活は、これで終止符を打つことになる。再起の道はないとは言えないが、ここ1~2年でというような話ではない。

復帰は厳しい道に

日本球界への復帰は、非常に厳しいだろう。最近のNPBで、アウトロー的な離脱をした選手は、メキシカンリーグに行くことが多い。
安樂智大、オコエ瑠偉、少し前の乙坂智などがそうだが、メキシカンリーグは、少し前までMLB傘下のAAAという扱いだったが、30過ぎのロートル選手のリーグであり、ここからMLBに行くことも、NPBに復帰することも、かなり難しい。

どのルートか?

彼の身の振りも気にはなるが、もうひとつ、必ず押さえておくべきなのは「どのルートで羽月が入手したか?」だ。
ゾンビタバコの成分であるエトミデートは、海外では麻酔手術などに使われる薬物で、入手が簡単だ。しかし乱用すると神経障害を起こす。
沖縄県では、すでに「乱用」といってよい状態だ。沖縄県内のコンビニの店の敷地で、高校生くらいの若者がタバコ上のものを吸引しているのを昨年あたりからよく見かけるようになったが、こういう形で広がっているのだろう。
覚せい剤や麻薬とは異なり、暴力団のルートではなく、反グレなど若い世代の反社が、中国などから持ち込んでいるとされる。
プロ野球選手は、若くても高所得者であり、若者世代との交流はあまり考えられなかったが、羽月の場合、どこから入手したのだろうか?
また、服用者は羽月だけで、ほかの選手には広がっていないのだろうか?
外国人選手の場合、自国で合法になっているが、日本では違法の薬物を持ち込む例が、散見された。
エトミデートは昨年2月に服用した人物が意識もうろうとして危険運転をしたことから、その存在が明らかになり、5月に「指定薬物」になった。それ以前は問題視されていなかった。しかしそれは問題がなかったわけではなく、新たに違法性がある薬物が次々と見つかっているわけだ。
最近は、麻薬や覚せい剤ではなく医療用の薬物濫用が目立っている。若い世代で広がるオーバードーズなどもそうだが、これらを食い止める必要性が高まっている。

ドーピングの厳格化

近年、スポーツの世界は「ドーピング」に対して極めて厳しい姿勢を示している。薬物の力を借りて身体能力を高めたり、試合に向かうモチベーションを上げることを、世界のスポーツは禁じている。一つには薬物の助けを借りてパフォーマンスを向上させるのは「フェアではない」ということから、そしてもう一つはそうした薬物が、靱帯に深刻な影響を与えるからだ。
嗜好品として違法薬物を摂取することも、ドーピング同様、固く戒められるものであるのは、言うまでもない。

「一罰百戒」「前例」

今回の事件は「一罰百戒」であって、違法薬物を摂取すれば「選手生命が絶たれる」という厳しい事実を、若い選手に知らしめる効果がある。
また羽月の例は「前例」になるので、次に違法薬物を摂取した選手も同様に「一発アウト」になるということだ。
ここで食い止めることが出来たことを「よし」とすべきではないか。



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