【酒のやらかし録♯2】朝5時、大学の最寄り駅で同期に起こされた。財布とバッグは消えていた
目を覚ますと、大学の最寄り駅にいた。
時間は朝5時くらい。
目の前には、大学の同期がいた。
どうやら同期が僕を見つけて、起こしてくれたらしい。
なぜ自分がそこにいるのか。
どうやって駅まで来たのか。
昨夜、何があったのか。
何ひとつ分からなかった。
それでも、二日酔いだけはしっかり残っていた。
そして、財布とバッグはなくなっていた。
記憶は、居酒屋を出たところで終わっていた
大学生の頃、サークルの友人6人くらいで飲みに行った。
20歳になり、酒を覚えたばかりの時期だった。
みんなで飲むことが楽しくて、自分がどれくらい酔っているのかも分かっていなかった。
覚えているのは、2軒目の居酒屋を出る頃まで。
店の中にいた記憶は、なんとなく残っている。
ただ、居酒屋の外に出てからの記憶がまったくない。
少し曖昧なのではなく、きれいに消えている。
気づけば朝5時。
大学の最寄り駅にいた。
昨夜まで一緒に飲んでいた同期たちは、そのまま飲み続けていたらしい。
そのうちの一人が、駅にいる僕を見つけて起こしてくれた。
大学へ行くために何度も使っていた駅だった。
まさか酒で記憶をなくした状態で、駅に戻ってくるとは思っていなかった。
自分がどこにいたのか、自分だけが知らない
同期に起こされたときも、まだベロベロだった。
会話をしたはずだが、細かいことはほとんど覚えていない。
周りから見れば、かなりひどい状態だったと思う。
自分が何をしていたのか、一緒にいた人のほうが知っている。
本人だけが何も知らない。
今考えると、かなり怖い状況だ。
転んでいたかもしれない。
誰かに迷惑をかけていたかもしれない。
電車や駅で何か問題を起こしていても、おかしくなかった。
幸い、大きなけがや事故はなかった。
でも、何も起きなかったのは、僕がきちんと行動できていたからではない。
ただ運がよかっただけだ。
財布とバッグがない
少しずつ状況を確認していくと、財布とバッグを持っていないことに気づいた。
バッグには、大学で使う教科書などが入っていた。
財布には、正確な金額は覚えていないが、2万〜3万円ほどの現金が入っていたと思う。
財布とバッグ自体は、最終的に見つかった。
ただし、財布に入っていた現金はなくなっていた。
どこでなくしたのか。
いつなくなったのか。
誰かに取られたのか。
酔った自分がどこかで使ったのか。
記憶がないので、何も分からない。
分かっているのは、手元にあった2万〜3万円が消えたことだけだった。
さらに、その日はひどい二日酔い。
お金だけでなく、翌日の時間と体力も失った。
大学生にとって、2万〜3万円は小さな金額ではない。
それでも僕は、飲み方そのものを大きく変えなかった。
僕が反省して変えたのは、飲み方ではなかった
この出来事のあと、僕が取った対策は一つ。
財布に入れて持ち歩く現金を、1万円程度に減らした。
たしかに、同じことが起きたときの金銭的な被害は小さくなる。
でも今考えると、対策する場所が少しずれていた。
本来見直すべきだったのは、記憶がなくなるまで飲むことだった。
ところが当時の僕は、
「財布に大金を入れなければいい」
と考えた。
飲み方を変えるのではなく、なくしても困らない金額に調整しただけだった。
冷静に考えれば、財布をなくすことだけが問題ではない。
記憶を失うまで飲むこと自体が危険だ。
それでも当時は、その危険を深刻には受け止めていなかった。
「財布もバッグも見つかったし、大きな事故にもならなかった」
そんなふうに考えて、やらかしを小さく処理していた。
失敗しても、すぐには人は変わらない
この一件で懲りて、酒を控えるようになった。
そう言えれば話はきれいに終わる。
でも、実際は違う。
その後も僕は飲み続けた。
社会人になってからは、使える金額も増えた。
現金を1万円しか持っていなくても、クレジットカードがあれば支払える。
大学時代は、財布から2万〜3万円が消えた。
社会人1年目には、酔った勢いで一晩に約10万円をクレジットカードで使った。
失敗の規模は、むしろ大きくなっていた。
振り返れば、大学時代のこの出来事は予兆だったのだと思う。
酔うと判断力を失う。
なくしたお金より、「何も覚えていないこと」のほうが危険だった。
それでも僕は、現金を減らしただけで自分は対策できたと思っていた。
今なら、持ち歩く金額より飲み方を変える
現在は、飲みに行く回数を減らしている。
飲むときも以前より量を抑え、できるだけ家の近所で飲むようになった。
財布の中身を減らすことより、理性が残っている状態で帰ることのほうが大切だと、ようやく分かった。
朝5時、大学の最寄り駅で同期に起こされた僕は、財布とバッグをなくしていた。
でも本当に失っていたのは、現金だけではなかった。
自分の行動を自分で管理する感覚まで、酒に預けていた。
あのとき大きな事故が起きなかったのは、酒に強かったからではない。
同期が見つけてくれたことを含め、ただ運がよかっただけだ。
社会人1年目に一晩で約10万円を使った話は、前回の記事に書いています。
▶︎ 【酒のやらかし録♯1】「10万円で済んでよかった」と思った。クレカの通知で酔いが覚めた朝
酒とお金でやらかした話は、まだあります。
格好よく反省できなかった部分も含め、これからも正直に記録していきます。
