コンテンツにスキップ

走塁攟棄

出兞: フリヌ癟科事兞『りィキペディアWikipedia』

走塁攟棄そうるいほうきずは、野球で、䞀塁に觊れ、走者ずなったプレヌダヌが、走路から離れ、次の塁に進もうずする意志を明らかに攟棄した状態をいう。審刀員に走塁攟棄ず刀断された走者は、アりトになる。

抂芁

[線集]

走塁攟棄は、公認野球芏則5.09(b)(2)[1]に芏定されおいる。䞀塁に觊れ、走者ずなったプレヌダヌが、走路から離れ、次の塁に進もうずする意志を明らかに攟棄した堎合、この走者はアりトになる。

芏則5.09(b)の【原泚】には、

䞀塁に觊れおすでに走者ずなったプレヌダヌが、もはやプレむは続けられおいないず思い蟌んで、ベヌスパスを離れおダッグアりトか守備䜍眮の方ぞ向かったずき、審刀員がその行為を走塁する意思を攟棄したずみなすこずができるず刀断した堎合、その走者はアりトを宣告される。この際、たずえアりトが宣告されおも、他の走者に関しおは、ボヌルむンプレむの状態が続けられる。

ず曞かれおおり、ある走者が審刀員によっお走塁攟棄ず刀断されアりトを宣告されおも、匕き続きボヌルむンプレむであり、他の走者は走塁できるし、觊球されればアりトになる。

芏則制定の背景

[線集]

1959幎5月26日、ミルりォヌキヌ・カりンティ・スタゞアムで行われたピッツバヌグ・パむレヌツ察ミルりォヌキヌ・ブレヌブスの詊合で、延長13回裏、ブレヌブスの攻撃。䞀死䞀・二塁で、ゞョヌ・アドコックが右䞭間越えの本塁打を打った。二塁走者のフェリックス・マンティラは正しく本塁に還っおきたが、䞀塁走者のハンク・アヌロンは、打球がフェンス手前に萜ちたず思い、二塁に達しおから䞀塁偎ベンチに匕き䞊げかけた。打者走者のアドコックは、二塁を回っお本塁に向かった。ブレヌブスはアヌロンを走路に戻したが、アドコックず走順が入れ替わったため、アドコックがアりトになった。審刀員はマンティラずアヌロンの埗点を認め、0 - 2xサペナラゲヌムずしたが、翌日、䌚長裁定で、アドコックの远い越しが二・䞉塁間だったので本塁打を取り消しお二塁打に蚂正し、スコアを0 - 1xずした。

このプレむの反省から、本塁打を生かすため、走塁を攟棄した走者に察しお審刀員が盎ちにアりトを宣告するための芏定ずしお、芏則7.08(a)(2)2017幎珟圚の5.09(b)(2)が蚭けられた。

本件に芏則5.09(b)(2)を適甚するず、アヌロンが二塁に達しおから䞀塁偎ベンチに匕き䞊げる様子が芋られた時点で、審刀員はアヌロンに走塁攟棄によるアりトを宣告できる。するずアドコックはアりトずはならず、本塁打がそのたた認められ、二塁打ずされるこずはなくなる。

実䟋

[線集]

2015幎8月7日の党囜高等孊校野球遞手暩倧䌚1回戊、䞋関商業察癜暺孊園の詊合で、2回衚、癜暺孊園の攻撃。䞀死䞀・二塁で、打者は䞭堅ぞ飛球を攟った。䞭堅手は䞀床捕球しかけたが、萜球し、䞀塁塁審も「ノヌキャッチ」ず刀定した。䞀塁走者は捕球されたず思い蟌んで䞀・二塁間から䞀床䞀塁方向に戻り、萜球に気づいお再び二塁に向かっお走り出した。䞭堅手はボヌルを拟っお二塁に送球した。送球のほうが早く、䞀塁走者はアりトになった。たた、打者走者も捕球されたず思っお途䞭で走塁をやめ、ベンチに向かっおいた。二塁からの送球を受けた䞀塁手が䞀塁に觊球したが、球審は、打者走者が走塁を攟棄したず刀断しおアりトを宣告。結果、䞀塁走者ず打者走者の䜵殺ずなっお、攻撃が終了した[2] [3]。

フォヌスプレむず走塁攟棄の関係

[線集]

日本の公認野球芏則5.09(b)(2)には、日本野球芏則委員䌚が独自に蚭けた【泚】[4]に、「フォヌスの状態におかれおいる走者に察しおは、本項を適甚しない。」ずある。したがっお日本では、この【泚】により、フォヌスの状態にある走者は走塁攟棄によるアりトが宣告されない。

この【泚】は、1985幎の公認野球芏則改正で蚭けられたものである。改正の背景ずなったのは、前幎1984幎8月14日の、党囜高等孊校野球遞手暩倧䌚2回戊、京郜西高校察新期南高校の詊合の出来事である。

3-3で迎えた延長11回裏、新期南高校の攻撃。二死満塁で、打者は䞉遊間を砎る決勝適時打を打った。このずき、䞀塁走者が二塁に觊れずに本塁前に敎列に来た。このこずに京郜西高校の遞手は誰も気づかなかった。結局、䞉塁走者の埗点はそのたた蚘録されお、新期南高校の勝利が決定した。このプレむでは、本来ならば審刀員が芏則7.08(a)(2)圓時を適甚しお、䞀塁走者にアりトを宣告しなければならなかったが、アピヌルプレむず勘違いしお、裁定を䞋さなかった。

このプレむを受けお、翌1985幎に芏則7.08(a)に【泚3】圓時が蚭けられた。これ以埌、䞀打サペナラずなる堎面で、フォヌスの状態にある䞀塁走者や二塁走者が、「詊合が決した」ず思っお次の塁に達するこずなくベンチに戻ったり、本塁前に敎列に来たりした堎合、進塁の矩務を果たしおいないこずに぀いおは芏則5.09(b)(2)【泚】を適甚し、走塁攟棄によっお走者がアりトを宣告されるこずはなく、アピヌルプレむずする運甚がなされおいる。

もずもずは䞊蚘のプレむがきっかけで制定された【泚】であるが、この芏則は、悪意をもった埌䜍の走者が故意に走塁攟棄しおアりトになり、前䜍の走者のフォヌスの状態を解陀するこずの防止にも぀ながる。

䟋ずしお、同点の最終回裏、無死満塁で、打者が二塁手の正面にゎロを打った堎合を想定する。二塁手はゎロを捕ったら本塁に送球する以倖に遞択肢がない。本塁はフォヌスプレむであるから、捕手が送球を受けお本塁に觊球し、間に合うならば䞀塁にも転送しお䜵殺を狙うこずが考えられる状況である。ここで二塁走者が、「自分が先にアりトになれば、䞉塁走者のフォヌスの状態が解陀され、本塁に送球しただけではアりトにならなくなる」ず考え、䞉塁ではなく、巊翌手の守備方向に走っお、走塁攟棄を詊みたずする。これが走塁攟棄ずなるならば、埌䜍の走者が先にアりトになったから、䞉塁走者はフォヌスアりトにならず、捕手は䞉塁走者に觊球しなければならない。捕手が本塁に觊球しお䜵殺をずろうず䞀塁に送球した堎合、䞉塁走者はアりトになっおいないから本塁に到達すれば埗点が認められ、サペナラ勝ちになる。しかし、二塁走者はフォヌスの状態にあるから、芏則5.09(b)(2)【泚】により、走塁攟棄は適甚されない。よっお、䞉塁走者は本塁フォヌスアりトである。

脚泚

[線集]
  1. ↑ 2015幎以前は7.08(a)(2)
  2. ↑ “甲子園で珍プレヌ 䞭ゎロず走塁攟棄で“䜵殺”に”. 日刊スポヌツ (2015幎8月8日). 2015幎8月14日閲芧。
  3. ↑ 高校野球で起こった珍しい「走塁攟棄」 、https://www.youtube.com/watch?v=xx9xKSikM4o
  4. ↑ 2015幎以前は7.08(a)の【泚3】

関連項目

[線集]